シラバス情報

授業科目名
生物学
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
西口 慶一、光本 篤史
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
ヒトの細胞で起こる現象は、多くの生物種に起こる事象と驚くほど類似している。生物に共通する細胞機能である増殖・分化・細胞死の制御・組織構築などに関する基本的事項を知り、遺伝・発生・恒常性の維持など生命活動に必須な現象を理解する。さらに、生物学的な現象から生きていることの意味を考察することを通して、生命倫理に関する基本的知識を修得する。
SBOs:コアカリキュラムC6 生命現象の基礎 (7) 細胞分裂と死
薬学準備教育ガイドライン(6) 薬学の基礎としての生物 同(3) 薬学の基礎としての英語
授業の概要
生命の特徴および生命体の成り立ちを、細胞の形態や機能 (細胞分裂や細胞死、細胞分化など) を切り口にして理解する。また、多数の細胞が互いにコミュニケーションをとりながら共同体を形成し、個体としての生命活動や恒常性の維持を行っていることを理解した上で、細胞の共同体が破たんした時に生じる疾病状態の基礎について学ぶ。

授業計画
1回
生命科学への興味・関心
生命科学のトピックスを題材として、ミクロな視点とマクロな視点をつなぎ、生物の成り立ちや特徴、生命現象について考えをめぐらせる。薬学で生物学や生命科学を学ぶ意味を理解し、自分の言葉で表現できるようになる。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

2回
生命体の成り立ち
ヒトをはじめとする動物の構造と機能を個体・器官・組織・細胞・細胞小器官・生体(高)分子という階層にわけて理解する。生命活動を営むために必要な生命体の成り立ちを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

3回
細胞の集合体
ヒトの身体は細胞が集合してできている。細胞が集合し、接着し、組織を形成する様子と細胞同士が情報を交換するしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

4回
細胞の分裂とDNAの複製
個体が成長するために、細胞が分裂する必要がある。細胞は分裂するに遺伝情報をコードしているDNAを複製する。細胞分裂とDNA複製のしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

5回
細胞分裂の調節と細胞周期
多細胞生物が適切に細胞分裂を制御することによって組織や器官、個体を維持していることを理解する。多細胞生物の体細胞分裂の様式、細胞分裂を調節するしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

6回
生命の継続 生殖と配偶子
生物が親から子へ形質を伝える遺伝のしくみを理解し、遺伝情報を次世代の個体に伝達する生殖細胞が減数分裂により形成していく過程を染色体の分配、遺伝情報の伝達、および細胞の変態を基に理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

7回目
個体発生と細胞の分化
1個の受精卵から個体が発生する過程を卵割、桑実胚、胞胚、原腸胚、神経胚の段階をおさえて理解する。また、個体発生の途上で細胞が組織特異的な性質を持つように変化し、細胞の分業によって器官や個体が成立するしくみを、遺伝子発現の観点から理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

8回
免疫のしくみ
生体が異物や病原体から身を守るしくみを細胞性免疫および液性免疫の面から理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

9回
細胞の死
細胞の死を外的要因によって生じる壊死と細胞内のプログラムに従って生じるアポトーシスに分けて理解する。それぞれのしくみとアポトーシスが個体発生や生存に果たす生理的役割を理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

10回
分裂異常による細胞のがん化と老化
がん細胞の細胞分裂の様子を正常な細胞分裂と比較し、がん細胞が無限に細胞分裂するプロセスを細胞周期やシグナル伝達の面から理解する。細胞分裂に伴うテロメア短縮のしくみを、細胞のがん化や老化と関連づけて理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

11回
恒常性の維持
生物が多様に変化する環境で生活し、物質の取り込みや代謝、排出を行う中で一定の状態を保つしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

12回
ホルモンによる生体調節
個体を構成する多くの細胞が協力して特定の機能を行うために、複数の細胞や組織がホルモンによってコミュニケーションを行うしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

13回
神経系のしくみ
神経細胞の構造的特徴および神経細胞による情報伝達のしくみを理解する。
事前学習
教科書の該当ページを読み(0.5 h)、配布プリントに目を通しておく(0.5 h)。
事後学習
教科書や配布プリントを見直しておさらいし(1 h)、演習課題に取り組む(2 h)。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
定期試験(概ね70%)と授業毎の演習課題(概ね30%)を考慮する。授業で扱う内容に関する知識と理解を中心に、生命科学の事象をとらえた生物学的な意義などについて考えるチカラ、表現するチカラを総合的に評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次の授業回で、解答解説、記述に対するコメントなどを実施する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
基礎から学ぶ生物学・基礎生物学第4版
和田勝
羊土社
9784758121088
参考文献・推薦図書
「エッセンシャル細胞生物学 原書第5版」中村桂子・松原謙一監訳(南江堂/最新版/8000円)ISBN: 978-4-524-22682-5
「細胞生物学」堅田利明編集(廣川書店/最新版/4000円)ISBN: 978-4-567-44101-8
「アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻」石崎泰樹・丸山敬 監訳・翻訳(講談社ブルーバックス/最新版/1500円)ISBN: 978-4-06-257673-4
研究室
東金キャンパス・K棟・402号室
オフィスアワー
木曜日3時限・4時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ