シラバス情報

授業科目名
人事労務管理論
学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
広田 薫
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
・皆さんが大学を卒業し就職した後は、40年以上働くことを覚悟しなければなりません。そこで、企業や役所に就職すると、どういった働き方が待っているのか、どういった働き方をしなければならないのか、「仕事内容」、「賃金」、「労働時間」、「採用」、「退職」、「転勤」、「教育訓練」などといった視点から明らかにします。
・また、正社員と非正社員の違いや、女性労働の歴史、中小企業で働くことなどについても、「日本企業での働き方・働かせ方」の特徴を学ぶことにより理解を深めるようにします。
・あわせて、そもそも、就職に当たって自身のキャリアを活かせる働きがいのある「まっとうな会社」を選ぶにはどうしたらよいのか、テクニックに頼ることなく、しっかりと自ら考え行動することができる力を養ってもらいたいと考えます。

授業紹介動画:https://youtu.be/gBKR8Mu2B0s
授業の概要
・日本企業の人事労務管理の特徴といわれている終身雇用、年功序列、企業内組合、新卒一括採用といった「日本的雇用慣行」が、どのようなプロセスを経てわが国に定着し、どのように変化しつつあるのかを、海外の雇用管理の特徴と比較しながら明らかにします。
・また、適宜、「正社員と非正社員との格差」、「若年離職」、「ブラック企業」、「過労死・過労自殺」、「リストラ」等現実の労働問題に関するトピックを取り上げ、何故こうした問題が発生するのかについて、「日本的雇用慣行」との関係から解説を加えていきます。

※授業中にmanabaを利用するので、必ずノートパソコンないしはタブレット端末を持参し授業に臨むこと。

授業計画
1回
日本の企業で働くということ
・正社員で働く場合
・非正社員(パート、アルバイト等)で働く場合
【到達目標】日本的雇用システムと他の先進国の雇用システムとの違い、また、正社員と非正社員の違いを説明できるようにする。
小テストを行い、第1回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「日本の企業で働くということ」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「日本の企業で働くということ」を読み直し、理解を深めること。

2回
会社に入るとき −募集・採用−(1)
・新規学卒者定期採用制の定着(明治期〜戦前)
【到達目標】わが国において新卒者定期採用制がどのように形成され、確立していったのか説明できるようにする。
小テストを行い、第2回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「会社に入るとき −募集・採用−」(1)を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
配布したテキスト「会社に入るとき −募集・採用−」(1)を読み直し、理解を深めること。

3回
会社に入るとき −募集・採用−(2)
・新規学卒者定期採用制の定着(戦後)
・新規学卒者定期採用制の法的側面
・日本におけるインターンシップと欧米のインターンシップの違い
【到達目標】日本におけるインターンシップと欧米のインターンシップの違いとその背景について説明できるようにする。
小テストを行い、第3回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
就職しても数年で退職してしまう者が少なくないといわれているが、それは何故か、自分なりに考えておく。


事後学習
配布したテキスト「会社に入るとき −募集・採用−」(2)を読み直し、理解を深めること。

4回
会社を辞める時 −退職・解雇−
・定年制と解雇、その実態と法的側面
【到達目標】定年制は何故存在するのか、退職と解雇の違いは何か、解雇の種類について説明できるようにする。
小テストを行い、第4回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「会社を辞める時 −退職・解雇−」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「会社を辞める時 −退職・解雇−」を読み直し、理解を深めること。

5回
会社に入ったら何が待っているか
・日本企業における人事異動、転勤の現状
【到達目標】わが国においては、何故、定期人事異動や転勤が行われるのか説明できるようにする。
小テストを行い、第5回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「会社に入ったら何が待っているか」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。
事後学習
(2時間)
配布したテキスト「会社に入ったら何が待っているか」を読み直し、理解を深めること。

6回
どうやって一人前になるか
・企業内教育訓練の確立(OJTとOff-JT)
・公的教育訓練のあり方
【到達目標】わが国においては、日本における教育訓練の特徴は何か、説明できるようにする。
小テストを行い、第6回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「どうやって一人前になるか」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「どうやって一人前になるか」を読み直し、理解を深めること。

7回目
賃金はどのように支払われるか、どのように決まるか
・年功賃金制度の確立と人事査定制度
・能力主義と成果主義
【到達目標】日本において年功賃金制度はいつごろ、どのように形成されてきたのか、どのような方向に向かおうとしているのか、説明できるようにする。
小テストを行い、第7回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「賃金はどのように支払われるか、どのように決まるか」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「賃金はどのように支払われるか、どのように決まるか」を読み直し、理解を深めること。

8回
働く時間(労働時間)と「過労死・過労自殺」問題(1)
・労働時間、有給休暇とは
【到達目標】わが国においては何故長時間労働(残業)が恒常的に行われるのか、日本的雇用システムとの関係から説明できるようにする。
小テストを行い、第8回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「働く時間(労働時間)と過労死・過労自殺問題」(1)を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。
事後学習
(2時間)
配布したテキスト「働く時間(労働時間)と過労死・過労自殺問題」(1)を読み直し、理解を深めること。

9回
働く時間(労働時間)と「過労死・過労自殺」問題(2)
・仕事と生活の調和(ワークライフバランス)
・過労死・過労自殺問題
【到達目標】過労死・過労自殺に陥らないためにはどうしたらよいのか、考える。
小テストを行い、第9回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「働く時間(労働時間)と過労死・過労自殺問題」(2)を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。
あらかじめ新聞やネットで、過労死・過労自殺の実態を調べ、それは何故発生するのか、自分なりに考えておく。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「働く時間(労働時間)と過労死・過労自殺問題」(2)を読み直し、理解を深めること。

10回
働くときに守らなければならない会社の決まり
・「就業規則」とは、その役割
【到達目標】日本における就業規則の役割を説明できるようにする。
小テストを行い、第10回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「働くときに守らなければならない会社の決まり」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。
事後学習
(2時間)
配布したテキスト「働くときに守らなければならない会社の決まり」を読み直し、理解を深めること。

11回
日本企業で女性が働くということ
・日本における女性労働の歴史、現在
【到達目標】男女雇用機会均等法の制定によって女性労働者の働き方がどのように変化したか、説明できるようにする。
小テストを行い、第11回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「日本企業で女性が働くということ」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「日本企業で女性が働くということ」を読み直し、理解を深めること。

12回
非正社員として働くということ
・パート、アルバイト、派遣、フリーター等
【到達目標】正規労働者と非正規労働者の違い、また、非正規労働者が増加することの問題点はどこにあるのか、説明できるようにする。
小テストを行い、第12回の内容の学習習熟度を測る。
事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「非正社員として働くということ」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。
事後学習
(2時間)
配布したテキスト「非正社員として働くということ」を読み直し、理解を深めること。

13回
中小企業で働くということ
・中小企業とは
・中小企業の労働条件、働きがい
【到達目標】中小企業問題の歴史と実態を説明できるようにする。あわせて、中小企業で働くメリットとデメリットを理解する。
小テストを行い、第13回の内容の学習習熟度を測る。

事前学習
(2時間)
あらかじめ配布するテキストの「中小企業で働くということ」を読み、よくわからない点をチェックして授業に臨む。

事後学習
(2時間)
配布したテキスト「中小企業で働くということ」を読み直し、理解を深めること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・小試験(授業中に行う)及び期末試験を実施する。
・成績評価は下記のとおり行う。
○期末試験:60%
○授業中に行う小試験(manabaを利用):40%
 なお、授業への積極的な参加・取り組み・発表について加点することがある。
※試験の回答は、授業の内容を踏まえて記述すること。ネット等の情報のコピー&ペーストの場合は単位は取得できません。
※小試験は授業をしっかり聞き、理解しないと回答できません。ネット等の情報のコピー&ペーストの場合は採点の対象にしません。

※授業中にmanabaを利用するので、必ずノートパソコンないしはタブレット端末を持参して授業に臨むこと。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業中に行う小試験の結果は採点(ABCDの4段階)して返却する。
翌週の授業で解説を行う。

※質問・相談事は授業中及びmanabaにて受け付ける。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
講師が作成したテキストを授業の開始前にmanabaにアップする.
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参考文献・推薦図書
『日本の雇用と労働法』濱口桂一郎(日本経済新聞出版社/2011年/1,100円)ISBN978-4-532-11248-6
『日本で働くのは本当に損なのか』海老原嗣生(PHP研究所/2013年/902円)ISBN978-4-569-81502-2
『ジョブ型雇用社会とは何か』濱口桂一郎(岩波書店/2021年/1,122円)ISBN978-4-00-431894-1
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