シラバス情報

授業科目名
地域生態系保全論
学年
2年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
国武 陽子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 里山は千葉県の代表的な自然環境であり、日本人が自然を長い時間をかけて利用することで形成されてきた環境である。原生自然とは異なる二次的な自然であるにもかかわらず、希少な生物を含む様々な生物の貴重な生息の場(ビオトープ)であり、また里山の利用に伴って培われてきた文化形成の場として重要である。このように里山は、貴重な自然遺産および文化的遺産であると同時に、現代社会において求められている"人間と自然の共生"を考えるうえで示唆に富む重要な環境教育の場ともいえる。本講義では千葉県の地誌と、千葉県を代表する里山について、里山の歴史的な形成過程、里山の生物多様性について、また里山が現代社会において持つ機能について学び、そのうえで、現在の人間と自然の共生の在り方について考えることを到達目標としている。

授業紹介動画リンク:
https://youtu.be/9kdskrK36a0
授業の概要
本講義では千葉県の地誌と、千葉県を代表する里山について、里山の歴史的な形成過程、里山の生物多様性について、また里山が現代社会において持つ機能について学ぶ。さらに、里山において日本人が持続してきた自然との関わり方へ理解し、そこから、現在の人間と自然の共生の在り方について考える。

授業計画
1回
第1回 オリエンテーションと導入
里山の定義について説明し、本講義の内容と受講する意義について説明する
(到達目標)講義のねらいおよび授業の受け方などを理解する。
事前学習
(事前学習2h)事前にシラバスを熟読し、本講義の講義の概要や授業の進め方を理解する。
事後学習
(事後学習2h)里山という環境の概要を理解し、本講義を受講する目的を明確化する

2回
第2回 千葉県の地誌
千葉県の自然や地形について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)千葉県の自然や地形についての特徴を理解する。
事前学習
(事前準備2h)千葉県の地図を確認し、興味があることを書き出しておく。
事後学習
(事後学習2h)講義内容を整理し千葉県の地図で確認し、千葉県の地誌について復習する。

3回
第3回 里山の形成と照葉樹林文化
里山の形成の歴史について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山の形成の歴史について理解する。
事前学習
(事前準備2h)里山の歴史について調べておく。


事後学習
(事後学習2h)講義内容である里山とその歴史について復習する。

4回
第4回 里山の生態学
里山の生態学について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山の生態学の基礎を理解する。

事前学習
(事前準備2h)生態学の基本的な概念を予習する。
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

5回
第5回 里山の機能1:在来種の生息空間(ビオトープ)としての里山
里山に生息する生物について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標) 里山に依存する生物の特徴を理解する
事前学習
(事前準備2h)里山に生息する生物を調べる
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

6回
第6回 里山の機能2:里山文化と地域社会
里山文化について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山文化ち地域社会の関係性について理解する
事前学習
(事前準備2h)里山に関する文化にはどのようなものがあるか調べておく
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

7回目
第7回 里山の機能3:環境教育の場としての里山環境
里山を利用して行う環境教育について考える
小テストを行い前回の理解度を確認する。

(到達目標)里山環境を利用した環境教育の方法について理解する


事前学習
(事前準備2h)里山で行われている環境教育プログラムを調べておく
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

8回
第8回 里山の現状
戦後の里山の環境変化について
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山環境を取り巻く環境の変化と里山の変遷について理解する

事前学習
(事前準備2h)里山の課題について調べておく
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

9回
第9回 里山における生物多様性の危機
里山に生息する希少種について学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山環境を生息地としている生物の現状について理解する


事前学習
(事前準備2h)千葉県のレッドデータについて調べる
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

10回
第10回 里山環境の保全1:法的な制度、地域社会と里山
里山を保全する法制度等を学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山をめぐる法制度について理解する
事前学習
(事前準備2h)千葉県の里山に関する条例を調べる
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

11回
第11回 里山環境の保全2:市民参加型取組み
里山を保全する市民参加型の取り組みについて学ぶ
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山環境の保全における市民の役割を理解する
事前学習
(事前準備2h)千葉県内の市民参加例を調べる
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

12回
第12回 里山環境の保全3:グリーンインフラが機能する里山の保全
GIとしての里山の機能について学び、GIが機能する里山の保全について考える
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)グリーンインフラとして里山をどう活用できるか、また、そのためにはどのように保全するべきかを理解する。
事前学習
(事前準備2h)グリーンインフラとは何か調べる
事後学習
(事後学習2h)講義の内容を復習する

13回
第13回 里山環境の保全4:里山環境保全における課題と展望
里山の課題を整理し今後を展望を考える。
小テストを行い前回の理解度を確認する。
(到達目標)里山が生物の生息地として機能し続けるには何が必要か理解する。
また、地域環境の保全について課題を整理でき、自分なりの考えを持つこと。



事前学習
(事前準備2h)大学周辺や自宅周辺の里山環境保全における課題を考察する
事後学習
(事後学習2h)生物多様性の危機、里山環境の保全について今まで講義で学んだことをもとに考える。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験とレポートを実施します。評価配分は以下の通りです。

期末試験(60%)、レポート(20%) 課題等(20%)



課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストやレポートについては次回の授業で解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
特に設けない
参考文献・推薦図書
『ビオトープ管理士公式テキスト改訂版』日本生態系協会監修(日本能率協会マネジメントセンター/2018/第三刷/2800円)
『生態学から見た里山の自然と保護』石井実監修(日本自然保護協会/2005/3800円)
『里地里山文化論(上下)』養父志乃夫(農山漁村文化協会/2009)
研究室
F-306
オフィスアワー
火曜日1限、木曜日昼休み、金曜日昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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