シラバス情報

授業科目名
起業マネジメント研究E
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
染谷 芳臣
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
企業経営は、将来の達成目標であるヴィジョンを実現するために経営上の戦略を策定し、その戦略目標に適合するよう、人、モノ、カネ、情報及び時間をといった経営資源を有効に配分するための計画とその計画が実施され達成できているかを監視し是正するコントロールからなる。会計とファイナンスは、上述の企業経営の計画・統制の活動で、主にカネに係る領域を担っている。本授業では、起業(スタートアップ)時点でも有効な企業の会計とファイナンスの知識を修得し、企業の資金運用と資金調達の専門能力を得ることを到達目標とする。


パスワード: 5pW3tuJn
録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=683143c999adbbab6dc515cc759e26a8

授業の概要
授業内容は大別して、イ、企業の現状把握に欠かせない財務データの活用(会計分野)とロ、将来の資金(又は貨幣資本)の運用と調達に係わる分野(コーポレート・ファイナンス)とからなる。イでは具体的にキッコーマン株式会社の連結財務情報を活用し財務的な視点から当該企業の現状を分析する。ロでは財務戦略を策定し企業の有限な資金をどのように活用し調達するかを説明する。なお、授業ではExcelを使って財務分析や財務的意思決定を行う。

授業計画
1回
会計とファイナンス特にコーポレートファイナンスの意義と異同
授業目標 会計行為とファイナンスとの異同が理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを読んでおくこと。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の連結財務諸表を入手し、最低5か年間の財務情報を入手しておく。

2回
財務諸表及び決算短信
  個別財務諸表 連結財務諸表、決算短信 日本基準と国際財務報告基準
授業目標 個別財務諸表、連結財務諸表及び決算短信の財務情報の意味が理解できる。特に会計基準の違うで財務情報の意味が違ってくることが理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを読む。
事後学習
事後学習2時間 配布資料を読む。

3回
連結財務情報を読む上で必要な基本的用語の説明
授業目標 連結財務諸表の内容を読み取るために必要な会計用語や財務指標の意味が理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを熟読する。
事後学習
事後学習2時間 配布プリントを復習する。

4回
キッコーマン株式会社の連結財務情報を知る
授業目標 キッコーマン株式会社の最低5年間の連結損益状況及び連結財政状態並びに連結キャッシュプロ—計算書からキッコーマン株式式会社の特徴が理解できる。
事前学習
事前学習2時間 Excelを使って損益状況、財政状態及びキャッシュフローの状況の推移が分かる。
事後学習
事後学習2時間 配布資料を活用してキッコーマン株式会社の財務的な特性を知る。

5回
投収益性の指標 ROA:総資産営業利益率,ROE:株主資本当期純利益率 ROIC:投下資本税引後営業利益率及び各種売上収益利益率
授業目標 企業の収益性を分析できる。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを活用して、収益性の指標の意味を理解する。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の5か年間の収益性指標の推移をグラフ化し、その特徴を把握する。

6回
資本の有効活用(効率性)の指標 総資本回転率、売上債権回転期間、棚卸資産回転期間、運転資金回転期間、固定資産回転率(有形固定資産回転率及び無形固定資産回転率) 
授業目標 各種回転率及び回転期間の意味が理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを活用して、資本の有効活用の財務指標の意味を理解する。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の5か年間の各種回転率等の推移をグラフ化し、その特徴を把握する。
レポート課題(第1回目)の提示 テーマ等は授業中に示す。

7回目
成長性の指標、安全性の指標及び生産性の指標 
授業目標 各種成長率の意味や安全性の指標の意味を理解する。
事前学習
事前学習2時間、配布プリントを活用して、成長性・安全性・生産性の意味を理解する。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の成長性・安全性及び生産性の指標の推移をグラフ化してその特徴を把握する。

8回
キャッシュフローの分析とフリーキャッシュフロー
授業目標 フリーキャッシュフロー概念を理解する。特に売上収益の推移とフリーキャッシュフローの推移との間に時間的なズレが生じることを理解する。

事前学習
事前学習2時間 キャッシュフロー計算書の意味と仕組みについて調べる。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の連結キャッシュフロー計算書から各種キャッシュフローの推移をグラフ化し売上収益の推移の異同を把握する。
レポート課題(2回目)の提示 テーマ等は授業中に示す。

9回
株主資本コストの推計と一定成長配当割引モデル・CAPM(資本資産評価モデル)
授業目標 株主資本コストの推計ができるようにする。
事前学習
事前学習2時間 一定成長配当割引モデルとCAMPについて考え方を調べる。
事後学習
事後学習2時間 キッコーマン株式会社の簡便な株主資本コストの推計をする。

10回
加重平均資本コストの推計 負債コストの推計と株主資本コストの推計
授業目標 加重平均資本コスト(WACC)の推計方法を理解し推計できるようにする。
事前学習
事前学習2時間 第10回及び第11回の講義を前提にキッコーマン株式会社のWACCを推計する
事後学習
事後学習2時間 WACCの限界を調べる。

11回
財務戦略、特にM&A戦略と資本コスト
M&A戦略の経済学的経営学的意味と資本コストの関係が理解でき、原則的な被買収企業の企業価値を推計できる。
事前学習
事前学習2時間 M&A戦略の意味とM&Aが完了するまでのプロセスを調べる。
事後学習
事後学習2時間 事例を通じてM&A戦略の成否がどこにあるかを検討する。

12回
資本コストを活用した企業経営(ROIC経営)
授業目標2時観 ROIC経営の考え方とマネジメントのスタイルを理解できる。
事前学習
事前学習2時間 ROIC経営について事前に調べておく。
事後学習
事後学習 コーポレートガバナンスコードとROIC経営との関係を調べる。
期末レポート課題の提示 テーマ等は授業中に示す。

13回
株主資本主義の経営とステークホルダー資本主義の経営
授業目標 株主資本主義経営とステークホルダー資本主義経営の考え方とコロナ禍における企業経営の在り方について自分の考え方を確立する。
事前学習
事前学習2時間 株主資本主義経営とステークホルダー資本主義経営の異同を調べる。
事後学習
事後学習2時間 コロナ禍における財務的意思決定、コーポレートファイナンスの在り方を考える。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
評価配分は以下の通りである。
発表など授業への取り組み20%、
レポート課題30%
期末レポート課題30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
提出するレポート課題等は、提出期日にmanabaで解説コメントを掲載する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
適宜、プリント・資料を配布する。
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参考文献・推薦図書
『出世したけりゃ会計と財務は一緒に学べ』西山 茂著 光文社新書 2014年 760円+税 ISBN 978-4-334-03782-6

『「儲かる会社の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力」』山根 節著 光文社新書 2015年 860円+税 ISBN  978-4-334-03881-6

『企業価値向上のための資本コスト経営』 日本証券アナリスト協会 日本経済新聞出版 2020年 2,400円+税 ISBN 978-4-532-35866-2
研究室
東金キャンパス・F棟・F203
オフィスアワー
月曜日・火曜日・水曜日及び金曜日の昼休み
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