シラバス情報

授業科目名
表象文化研究a
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
黄 仙恵
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
・映画、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション等を分析する方法を具体的な作品を通して学ぶことができる。
・それぞれの特有の表現方法を考察し、好んで取り上げられる主題やモチーフを分析することができる。
・表象された対象すべてを「文化」として取り扱い、思想的・政治的・経済的な側面にも着目し、あらゆる文化部門が相互に関係し合う現代社会において、表象文化を包括的に考察する力を養うことができる。
授業紹介動画:https://youtu.be/eBiA7DYXAGk
授業の概要
主体的にイメージやテキストの解釈・分析を行えるようになることを目標とします。既存の作品の特異性に即して作品を分析する方法を考えます。作品そのものを徹底して分析することを含め、作品の生成過程も踏まえながら、より作品に即した解釈と分析を考えることにします。それぞれの作品に込められた創作の仕掛けを解き明かす方法について考察します。従って、テキストとイメージの相互作用について、また分析方法について概要を説明した後には解釈・分析の実践をしてもらいます。その後全員で討論を行うことで、より一層分析を深めます。講義では、グループディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを通じて作品の主題を読み解く視座を得ることを目指します。授業内容は受講学生の習熟度に応じて変更する場合があります。

授業計画
1回
オリエンテーション:授業内容と進め方に関する説明
映像メディアの仕掛けと表象文化の関係について学び、議論する。
到達目標:表象・文化に理解を深め、映像作品を読み解く力を養う。
事前学習
映像のもつ影響力について調査し、身近な作品について考察する。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

2回
ワークショップ:「イカゲーム」と「カイジ」からみた人間社会
人生ゲームという共通フレームを使い、多用な人間像を描く作品を比較し考察する。
到達目標:キャラター、ストーリー設定などを通じて資本主義の社会イメージについて理解する。
事前学習
ゲームをストーリーテリングのフレームにした映像作品について調べる。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

3回
作品分析1(テーマ別①):ゾンビ
テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標:グループディスカッション、プレゼンテーションを通じて作品の主題を読み解く視座を得ることができる。
事前学習
映像に描かれたゾンビの表象について考察、作品を調べる(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

4回
作品分析2(テーマ別②):家族
テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標:グループディスカッション、プレゼンテーションを通じて作品の主題を読み解く視座を得ることができる。
事前学習
さまざまな家族文化を描いた映像作品を調査する。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

5回
作品分析3(テーマ別③):和解
テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標:グループディスカッション、プレゼンテーションを通じて作品の主題を読み解く視座を得ることができる。
事前学習
和解という意味について考察し、和解メッセージが込められた映像作品を調べる。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

6回
作品分析4(テーマ別④):格差
テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標:グループディスカッション、プレゼンテーションを通じて作品の主題を読み解く視座を得ることができる。
事前学習
格差という意味について考察し、格差社会が描かれている映像作品を調べる。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

7回目
自主研究フィールドワーク:作品感想(演劇また映画)
事前調査に基づいて作品のメッセージと世界観を分析し、制作関係者および観客の取材など、質的研究を学ぶ。
到達目標:調査方法および情報収集の実践スキルを高める。
事前学習
フィール調査に必要な項目を整理し、リスト化する。(2H)
事後学習
フィール調査の記録リストと内容をまとめる。(2H)

8回
作品分析5(ジャンル別①):ドラマの比較(リメイク作品)
ジャンル・テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標:グループディスカッション、プレゼンテーションを通じてリメイク作品の表現方法の差異を読み解く視座を得ることができる。

事前学習
リメイク映像作品(日本と海外)を調べ、それぞれの作品について比較する。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

9回
上映会&対談会:物語の誕生秘話 (※ゲストスピーカー)
監督あるいは作家を招き、作品ごとの表象文化について聞く。
到達目標:専門家を通じて表象・文化とはどのようなものかについて改めて理解し、作品の生成過程も踏まえた上で、分析を身につける。
事前学習
上映会&座談会の開催にむけ、監督あるいは作家の作品について調べる。(2H)
事後学習
座談会で取り上げた内容について掘り下げ、感想を含め、内容をまとめる。(2H)

10回
作品分析6(ジャンル別②):テレビ・ドキュメンタリー考察
ジャンル・テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標::グループディスカッション、プレゼンテーションを通じて映画とテレビの表現方法の差異について考察を深める。
事前学習
ドキュメンタリーとは何かについて調べ、テレビ・ドキュメンタリーの特徴について予習する。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

11回
作品分析7(ジャンル別③):ミュージックビデオ考察
ジャンル・テーマに合わせて研究対象を決め、研究方法を選び、主体的にイメージの鑑賞や解釈を身につける。
到達目標::グループディスカッション、プレゼンテーションを通じてミュージックビデオの特徴とストーリーテリングについて考察できる。
事前学習
音楽活動におけるミュージックビデオの位置付けと歌の世界観表現について調べる。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

12回
ワークショップ:映像産業化ー国際的普遍性とグローバル
ドラマ、映画、アニメーションなどの映像産業と収益構造について学び、海外展開の特徴を議論する。
到達目標:映像が果たす役割とその影響力を考察し、グローバル産業化の必要性について探究できる。
事前学習
日本を含め、全世界において映像産業の規模と最新のグローバルトレンドについて調べる。(2H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査。(2H)

13回
ワークショップ:自主研究の課題(鑑賞した作品について分析・発表)
事前学習
発表資料の作成と予測質問を整理する。(3H)
事後学習
講義内でのフィードバックに基づいた調査、発表資料を完成。(1H)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
発表、中間レポート、最終レポートを実施する。評価配分は以下の通り。
〇中間レポート:30%
〇授業への取り組み・発表:40%
〇最終レポート:30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
発表に対する相互評価は、評価シートを利用し、コメントをまとめ配布する。
中間・最終レポートは、manabaで提出後、解説コメントを記載する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時に適宜プリントを配布する
なし
なし
なし
なし
参考文献・推薦図書
1.表現文化の社会学入門(粟谷佳司太田健二 編、ミネルヴァ書房2019)
2.映画の文法 実作品にみる撮影と編集の技法(ダニエル・アリホン著、紀伊国屋書店1980)
3.映画技法のリテラシーⅠ 映像の法則(ルイス・ジアネッティ著、フィルムアート社2003)
4.映画技法のリテラシーⅡ 物語とクリティック(ルイス・ジアネッティ著、フィルムアート社2004)
5.メディア文化論 想像力の現在(遠藤英樹、松本健太郎、江藤 茂博編、ナカニシヤ出版2017)
6.大学生のための異文化・国際理解(高城玲編、丸善出版2017)
研究室
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