シラバス情報

授業科目名
起業マネジメント基礎論I
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
染谷 芳臣
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
授業の到達目標は学術的な論文の作成方法を遵守しつつ、各学生の研究テーマに適合した研究方法論を発見し、研究の仕方を体得することである。特に修士論以上の学術論文には、論文に関する様々な守るべきルールがある。何故、コピー&ペーストが処罰されるのか、また他の研究者の著作物を参考としてた場合、引用注が必要なのかなどの研究倫理を理解し体得する。。


パスワード: fGJjxiN5
録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=fd0e6529ec8ce85ae81bc4daba78a009
授業の概要
授業内容は、修士論文作成に必要不可欠な論文作成上のルールを、簡単な小論文(4,000字から5,000字程度)を各自に作成してもらうことを通じて修得する。近代に確立された科学の特徴は基本的に仮説演繹法と呼ばれる推論体系を有し、ある特定の現象を説明する仮説を定立し、それが当該現象を説明し得るかどうかを検証することにある。その場合、仮説の定立には2種類の方法がある。第一は特定の理論から演繹的に仮説を導出する方法である。第二は、特定の現象を観察しそこに共通して認められる『法則性又は構造』を仮説として帰納的に定立する方法である。しかし、いずれの方法であっても仮説は、特定の現象又は事実によって検証されない限りその真偽を確かめることはできない。
従って、本授業では、大きく①「仮説定立の方法」と②「仮説検証の方法」とに区分し、修士論文作成のための研究方法を説明し標記の小論文を作成してもらう。そのために、経営学・経済学並びに会計学の分野から①と②とに係る論文を読んでもらいながら、研究の仕方及び論文作成上のルールを学修する。
なお、授業はグループワークでPPT(スライド)を協働して作成し発表し質疑応答する形で進めていく。

授業計画
1回
修士論文の様式と作成上のルール
授業目標 修士論文の様式と引用注・脚注などの記載方法を理解する。
事前学習
事前学習2時間 配布プリントを熟読する。
事後学習
事後学習2時間 配布プリントを復習する。

2回
経営学上の理論と仮説
授業目標 経営学上の『理論』と仮説についてその意味を理解する。
事前学習
事前学習2時間 指定し配布した経営学上の理論と仮説定立と扱った論文を熟読しスライド5枚程度にまとめる。スライドには引用注・脚注・参考文献を記載すること。
事後学習
事後学習2時間 授業で質疑応答を通じて簡単なレポートを作成し提出する。

3回
経済学上の『理論』と仮説
授業目標 経済学上の『理論』と仮説についてその意味を理解する。
事前学習
事前学習2時間 配布した経済学上の論文を熟読し、スライドを作成する。特に引用注と参考文献の記入が大切である。
事後学習
事後学習2時間 質疑応答を経て簡単なレポートを作成し提出する。

4回
マーケティング上の『理論』と仮説
授業目標 マーケティング上の『理論』と仮説についてその意味を理解する。
事前学習
事前学習2時間 配布したマーケティングの論文を熟読し、スライドをサ作成する。引用注・脚注・参考文献の記入は大切である。
事後学習
事後学習2時間 質疑応答から、簡単なレポートを作成し提出してもらう

5回
会計学上の『理論』と仮説
授業目標 会計学上の『理論』と仮説についてその意味を理解する。
事前学習
事前学習2時間 配布された会計学上の論文を熟読し、スライドを作成する。特に引用注と参考文献の記入が大切である。
事後学習
事後学習2時間 質疑応答を通じて簡単なレポートを作成し提出する。

6回
閑話休題 経営学の『科学性』に関する議論
授業目標 経営学は『科学』かどうかについて、各人が明確な『科学』観を以って議論できる。
事前学習
事前学習2時間 配布された資料を熟読し『科学』とは何かを各人が理解し、スライドを作成する
事後学習
事後学習2時間 質疑応答を通じて『科学』とは何かを簡単なレポートを作成し提出する。

7回目
小論文のテーマの明示と当該テーマの説明
授業目標 「経営戦略は企業に『競争優位』をもたらすか?」というテーマを適切に理解し、このテーマに関する研究の仕方を理解できる。
事前学習
事前学習2時間 テーマに関連した配布資料を熟読し、スライドを作成しテーマに関するスライドを作成する。
事後学習
事後学習2時間 質疑応答を通じてテーマの問題意識を簡単なレポートにまとめ提出する。

8回
経営戦略論の多様性と『競争優位』そして検定モデル
授業目標 『理論』・『仮説』・『検定モデル』が理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布された資料を熟読し、理論・仮説・検定モデルの意味を理解し統計的検定に最低限必要な知識・手法を調べ、スライドを作成する。
事後学習
事後学習2時間 『理論仮説』に整合的な統計的検定モデルを策定する。簡単なレポートとして提出する。

9回
簡単な検定モデルの統計的検証方法
授業目標 簡単な重回帰分析ができる。
事前学習
事前学習2時間 配布されたデータを使って検定モデルの説明力を検証する。
事後学習
事後学習2時間 大学のデータベースを活用して、ある経営戦略が企業に競争優位をもた
らすかどうかを検証してみる。簡単なレポートにまとめ提出する。

10回
統計的検証結果の含意。
授業目標 統計的決定結果の意味を適切に解釈できる。
事前学習
事前学習2時間 配布した資料を熟読し統計的検証結果を含意と限界を理解しスライドにまとめる。
事後学習
事後学習2時間 統計的検証結果の含意と検定上の限界など今後の課題をレポートにまとめ提出する。

11回
『検証』と『事例研究』 
授業目標 事例研究の役割と限界を理解できる。
事前学習
事前学習2時間 事例研究についてその方法や役割を調べ理解する。
事後学習
事後学習2時間 質疑応答を通じて事例研究の意味と限界をレポートでまとめ提出する。

12回
第12回 『事例研究』・『仮説定立』・『統計的検証』
授業目標 事例研究と統計的検定とが補完関係にあることを理解する。
事前学習
事前学習2時間 配布した資料を熟読しスライドを作成する。引用注・脚注・参考文献の明示は大切である。
事後学習
事後学習 小論文「経営戦略は、企業に競争優位をもたらすか?」を完成させ提出する。

13回
小論文の講評
授業目標 修士論文を『科学的』に作成する方法を学修し、社会科学における『科学性』の限界を理解できる。
事前学習
事前学習2時間 配布した資料を熟読する。
事後学習
事後学習2時間 授業全体のまとめと感想を簡単なレポートで提出する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
発表内容・レポート・小論文の様式・内容で評価する。評価配分は以下の通りである。
発表内容20%
レポート30%
小論文の様式・内容で50%

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
提出したレポートや小論文は、提出期日にmanabaでコメントを掲載する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
適宜、プリント・資料を配布する。
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参考文献・推薦図書
『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』 辻山 章栄著 日経BP社 2015年 1,800円+税 ISBN 978-4-8222-7932-5
『実証会計学』 石塚 博司編  中央経済社 2006年 5,400円+税 ISBN 4-502-26760-0
研究室
東金キャンパス・F棟・F203
オフィスアワー
月曜日・火曜日・水曜日及び金曜日の昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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