シラバス情報

授業科目名
起業マネジメント基礎論I
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
酒向 浩二
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
中小企業の国際展開は、大企業に比べてハードルが相当程度に高いものの、展開先や分野を絞れば十分可能になっている。他方、その展開先や分野で不測の事態が生じた場合、大企業に比べて、経営的な打撃がより大きくシビアな選択を迫られることは避け難い。ケース事例を通して的確な指導・支援が出来るスキルを習得する。

1.中小企業の国際展開の現状と課題について、最新のトレンドを把握できる。
2.中小企業の海外展開に対して、計画作成・実行支援が出来る。
3.中小企業の海外展開における不測の事態への直面を想定し、その対処策の支援が出来る。
授業の概要
当科目は以下の3単元で構成する。
第1単元「中小企業の海外展開動向の理解」 (グループ討議)(2コマ)
第2単元「小資本での海外展開の方策の検討」(グループ討議)(2コマ)
第3単元「海外で不測の事態が起きた場合の対処策の検討」(グループ討議)(8コマ)

<授業の進め方>
1.多様な中小企業のケースを使用して、演習形式で授業を進めていく。
2.受講者相互で自分の分析結果を発表し合い、多様な考え方を理解することで視野を広めさせる。
3.議論を促進し、論理的考察と説得の能力を身につけさせる。
4.演習は、はじめに学生を2グループに分け、各グループで議論しながら、ケースの設問の回答をつくり、その後、各グループの発表、相互の質疑応答の形で進める。

授業計画
1回
 <第1単元>中小企業の国際展開動向の理解(2コマ)
JETRO、JBIC、経済白書、中小企業白書などの公開資料から、中小企業の海外展開の潮流を掴む。

JETROアンケートについてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

2回
JBICのアンケートについてグループ討議を行い、JETROアンケートとの差異を中小企業の視座で見出して発表を行う。また質疑応答により、より議論を深める。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

3回
<第2単元>小資本での海外展開の方策の検討(2コマ)
経営体力の限られた中小企業が比較的に容易に海外展開を図るの方策を検討する。

ケースA社のアリババを活用した中国、ビビアンを活用した台湾への展開についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

4回
ケースA社について討議された内容について取りまとめ、小資本での海外展開についてどのような方策が想定されるのかグループ別に発表を行う。また質疑応答により、より議論を深める。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

5回
 <第3単元>海外で不測の事態が起きた場合の対処策の検討(8コマ)
海外展開における不測の事態の事態に直面した際、事業計画への適切な助言を行う。

ケースB社(不測の事態①コロナ 東南アジアα国、β国に進出後、コロナに直面、労務管理の負荷は増し、リモートでのアドミ体制の構築にも苦慮)についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

6回
ケースB社について討議された内容について取りまとめ、グループ別に発表を行う。また質疑応答により、より議論を深める。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

7回目
ケースC社(不測の事態②政変 東南アジアγ国に進出後、クーデターに直面。日本の官民協調の流れが一変、市民のデモ参加、国際批判、通貨急落などに直面)についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

8回
ケースC社(不測の事態②政変 東南アジアγ国に進出後、クーデターに直面。日本の官民協調の流れが一変、市民のデモ参加、国際批判、通貨急落などに直面)についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

9回
ケースD社(不測の事態③気候変動 東南アジアδ国に進出後、同国政府は急速なEVシフトに舵を切るが、市民・消費者は政府と温度差。果たして、どのようなタイムスパンで業態変更すべきか)についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

10回
ケースD社について討議された内容について取りまとめ、グループ別に発表を行う。また質疑応答により、より議論を深める。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

11回
ケースE社(不測の事態④米中摩擦 東アジアΘ地域に進出した後、Θ地域がにわかに米中摩擦の最前線に立つことに。米国、中国、Θ地域、日本、はからずも、既存取引の継続の際に国際政治経済情勢を踏まえた対応が求めらる事態に。どのような打開策があるのか)についてグループ討議を行い、指定された設問への回答を導く。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

12回
ケースE社について討議された内容について取りまとめ、グループ別に発表を行う。また質疑応答により、より議論を深める。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

13回
   <まとめ>1コマ
中小企業の海外展開のおける入口戦略と、不測の事態を踏まえた出口戦略を再度検討する。

本講義で学んだ知識について包括的にグループ討議を行い、実際に、自らの業務にどのように活かすか発表を行う。
事前学習
事前に配布されるケース資料を熟読し、設問に対する回答を十分な分析と論理展開に基づいてパワーポイントなどにまとめ、グループ討議に参加できる準備をしておくこと。
事後学習
グループ内外からの多様な意見を復習し、知識の定着を図ること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・事前課題(ケース事例)への取り組み状況(20%)
・グループディスカッションへの参加、発言、貢献度(20%)
・グループ代表者としての発表内容、プレゼンテーション力(20%)
・個人課題提出(最終レポート)(40%)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
・授業内で、随時、企業診断の視座でコメント及びフィードバックを行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業中に適宜プリントを配付する
参考文献・推薦図書
・みずほ総合研究所『図解ASEANを読み解く』(東洋経済新報社/2018年/1,800円)  
・JETRO『中国ビジネスのリスクマネジメント』( JETRO/2006年/2,800円 )
研究室
東金キャンパス・F棟・F302
オフィスアワー
金曜日(Ⅰ時限:東金)、金曜日(昼休み:東金)、土曜日(昼休み:紀尾井町)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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