Syllabus data

授業科目名
Humanities
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Hayashi Wakako
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
福祉の実践を行う際には、その場に関わる全ての人々の尊厳・権利について深く洞察し、それに配慮することが求められる。援助者側の視点(思い込み)や論理のみで取り組むことは社会的に許されないだけでなく、様々な問題をひきおこす要因となる。本科目では福祉実践の現場で求められる人権や人間の尊厳に関して理解し、他者を尊重しながら福祉実践を行うのに必要な考察力を獲得することを目標とする。
授業紹介動画:
https://youtu.be/GmtBuBxr9NU
授業の概要
①科目名:人間学 (Humanities)
②授業形態:講義
③内容:福祉実践者として「人間」をどのように捉えればよいのか。人間を捉える糸口として、まず最低限知っておかなければならない人間の尊厳、権利に関して、世界人権宣言および日本国憲法において「人権」がどのように規定されているかを中心に講義する。次に福祉実践において人が人をケアする意味を理解するために、ケアの概念と思想について理解する。さらに、私たちにとって避けることのできない生老病死に関する具体的な場面を検討し、最後に被援助者の問題を、援助者自身の問題として考える機会をもつ。事例検討では、グループで演習をおこなう。

授業計画
1回
1 オリエンテーション:「福祉」とはなにか
人間にとっての「幸福」とはなにか再検討をおこなう
到達目標:「福祉」の概念を理解し考察することができる
事前学習
[2h]自分にとって「幸福」とはなにか、説明できるようにしておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

2回
2人間の権利
2−1世界人権宣言にみる人権について学ぶ
[到達目標]:世界人権宣言にある基本的人権や人間の尊厳について理解できる。
 
事前学習
世界人権宣言を準備し事前に読んでおく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

3回
2 人間の権利
2−2 日本国憲法前文にみる基本的人権と私たちの生活の関係性について学ぶ
 [到達目標]:日本国憲法前文で宣言されている社会や平和に対する基本姿勢が理解できる
事前学習
日本国憲法の前文を準備し事前に読んでおく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

4回
2 人間の権利
2−3 日本国憲法第3章にみる権利と義務について学ぶ
 [到達目標]:日本国憲法第3章第1条〜第13条に記された基本的人権と国民の義務を理解できる
事前学習
日本国憲法第3章「国民の権利及び義務」を準備し事前に読んでおく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

5回
2 人間の権利
2−4 自分にとって大事なものを自由に決め、守る権利を学ぶ
[到達目標]:自己決定権について理解し、他者のその権利を尊重した福祉を実践する心構えができる
事前学習
「自己決定権」とは何か、考えをまとめておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

6回
2 人間の権利
2−5 いのちの持ち物けんさ
到達目標:難民問題への理解と自分にできることを考えることができる
事前学習
「難民」問題について、考えをまとめておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

7回目
3 人が人をケアする意味
3−1 人間として生きることとケア
到達目標:ケアの概念と思想を理解しケアされる人とケアする人の双方の人間的成長をもたらすことを理解する
事前学習
あなたの身の回りにある「ケア」について考えておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

8回
3 人が人をケアする意味
3−2 キュアとケア
到達目標:医療場面におけるケアとキュアの違いを理解し、生活の質とケアの関係性を理解する
事前学習
「インフォームドコンセント」「尊厳」とはどのような概念か、事前に各自で調べておく。
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

9回
4 具体的な場面の検討
4−1 ある日あなたは認知症といわれたら
到達目標:生老病死に関する具体的な場面を検討し被援助者の問題を援助者自身の問題として考えることができる
事前学習
具体的な検討場面について自分のイメージを考えておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

10回
4 具体的な場面の検討
4−2 代理母制度を認めますか?
到達目標:生老病死に関する具体的な場面を検討し被援助者の問題を援助者自身の問題として考えることができる
事前学習
具体的な検討場面について自分のイメージを考えておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

11回
4 具体的な場面の検討
4−3 命の期限を告知されたら
到達目標:生老病死に関する具体的な場面を検討し被援助者の問題を援助者自身の問題として考えることができる
事前学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

12回
4 具体的な場面の検討
4−4 脳死になったわが子の臓器提供
到達目標:生老病死に関する具体的な場面を検討し被援助者の問題を援助者自身の問題として考えることができる
事前学習
具体的な検討場面について自分のイメージを考えておく
事後学習
授業のポイントを整理し、不明な点はテキストで調べ学習する

13回
5 まとめ
授業で学んだ事をふりかえり、福祉を学び続けるうえで必要なポイントを整理する
到達目標:福祉実践で求められる人権や人間の尊厳について主体的に考察できるようになる
事前学習
本科目全体を通じて学んだこと、考えたことをノートにまとめておく。
事後学習
授業を振り返り、期末レポートの論述テーマについて考察を進める

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
各回に課される課題40%、期末レポート60%をもって成績評価を行う。欠席回数が全体の授業回数の1/3を超過する学生や消極的な授業態度、授業進行の妨げになる行為を繰り返す学生は、単位を認めない。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内で解説する
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業に必要な資料や課題は適宜配布する
参考文献・推薦図書
藤井美和(2015)『死生学とQOL』関西学院大学出版会,3,200円
阿部志郎(2008)『福祉の哲学』誠信書房,1700円
それ以外の推薦図書は随時授業内で紹介する。
研究室
A418
オフィスアワー
S1火曜3限、木曜3限
S2月曜4限、水曜2限
F1火曜3限、水曜3限
F2火曜2限、水曜3限



科目ナンバリング
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