Syllabus data

授業科目名
Personal Care and Life Support in Practice IV
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Takako Yamamoto,Oishi Midori
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
<調理分野>
人間に切り離せない食事というものを通して、食事は単なる栄養摂取の手段ではなく、楽しみであることを忘れずに、日常の食生活に活用できる調理技術や、食品の特性に関する知識をもち、個々の喫食者にあった生活習慣病の予防食、高齢者、障害者の食事支援能力を身につけ、実践の場で活用できる力とする。
<被服分野>
介護福祉士の役割は、他の福祉専門職との連携を図り、高齢者や障害者が自分らしく、また心身ともに健やかに社会生活を維持できるように支援することである。そのためには介護利用者の衣生活におけるニーズを知ることが大切であり、それに応えるためには衣服に関する知識・技術を習得し、応用することが必要である。そこで、「介護用ウエストポーチ」の製作などの実習を通して、基本的な縫製技術と適切な素材、管理法を学び、介護福祉士として配慮すべきことを自ら考え、積極的に貢献できるようにする。
授業の概要
①科目名:生活支援技術Ⅳ(Personal Care and Support in PracticeⅣ)
②授業形態:講義
③授業内容:
<調理分野>
自ら実際に調理実習を行い、日常食、介護食、生活習慣病の献立、料理、食品の知識、調理技術を習得し、喫食者、供食者、食事を実際に作る人達への理解を深める。
<授業に持ってくるもの>(毎回の授業に必ず清潔な状態で持参すること)
エプロン・三角巾(バンダナ可)・上履き・手拭き・筆記用具・クリップボード

<被服分野>
生活の基盤である衣生活の中から、「被服の役割と機能」、「皮膚の衛生と被服」、「被服の選択と管理」など、自立支援の視点を交えて基礎的知識を学習する。実習では、並縫い、まつり縫い、ボタンつけなど裁縫の基礎を学び、ミシンを使用したショルダーバッグにもなる介護用ウエストポーチの製作を行う。改良や修繕など高齢者や障害者にふさわしい衣服のあり方について知識を探究するとともに介護に適した服装についても考える。さらに心身共に健やかに自立して衣生活を送ることの意義について理解を深める。

授業計画
1回
「食べる」ということ。自分自身の食生活を考える(1-1)
調理実習:朝食を作ってみる
到達目標:毎日普通に食している自分の食事について考える
担当教員:大石 みどり
事前学習
[2h]:普段食べている食事について振り返っておく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

2回
「食べる」ということ。自分自身の食生活を考える(1-2)
調理実習:朝食を作ってみる
到達目標:毎日普通に食している自分の食事について考える
担当教員:大石 みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

3回
日常食の介護食への展開(2-1)
<実習>豚肉の生姜焼き・かぼちゃの煮物・味噌汁
到達目標:実際に介護食を作り、一般食、介護食に違いについて学ぶ。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

4回
日常食の介護食への展開(2-2)
<実習>豚肉の生姜焼き・かぼちゃの煮物・味噌汁
到達目標:実際に介護食を作り、一般食、介護食に違いについて学ぶ。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

5回
日常食の介護食への展開(3-1)
<実習>スパゲッティミートソース・ポテトサラダ
到達目標:実際に介護食を作り、食べやすさについて考える。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。

事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成


6回
日常食の介護食への展開(3-2)
<実習>スパゲッティミートソース・ポテトサラダ
到達目標:実際に介護食を作り、食べやすさについて考える。
担当教員:大石みどり

事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

7回目
日常食の介護食への展開(4-1)
<実習>焼きザケ、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼう
到達目標:普段食べているものを介護食にしたときに、食べやすさについて考える。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

8回
日常食の介護食への展開(4-2)
<実習>焼きザケ、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼう
到達目標:普段食べているものを介護食にしたときに、食べやすさについて考える。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

9回
自主献立を考える(5-1)
到達目標:今まで学んできたことをふまえて、自主献立を立てる。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

10回
自主献立を考える(5-2)
到達目標:今まで学んできたことをふまえて、自主献立を立てる。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:料理本などで、一般食での実習料理のレシピを読んでおく。
事後学習
[2h]:調理実習した事柄のレポート作成

11回
自主献立料理製(6-1)
到達目標:自分たちが考えた献立を実際に作り、食べてみる。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:どのような料理を作るかを事前に考えておく。

事後学習
[2h]:実習等で感じた介護食についてのレポート製作

12回
自主献立料理製(6-2)
到達目標:自分たちが考えた献立を実際に作り、食べてみる。
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:自分たちが考えた献立をどのように作ると、無駄がないかを考える。
事後学習
[2h]:自主献立のレポート作成

13回
自主献立発表・まとめ・期末テスト
到達目標:実際作った自主献立を発表し、プレゼンテーションする。
     これまでの授業を振り返り、学んだ内容や知識の確認をする
担当教員:大石みどり
事前学習
[2h]:どのように発表すれば、理解されるかを考える。
事後学習
[2h]:今まで学んできたこと振り返り、自分にとって、「食」とは何かを考えてみる。

14回
オリエンテーション 講義内容と進め方、被服の役割と機能について
担当教員:山本 貴子
到達目標:被服の役割の機能について理解できる。
事前学習
[2h]介護関連の本の中から、衣生活に関する部分を読み、理解を深めておくことが望ましい。
事後学習
[2h]被服の役割と機能についてのプリントをまとめ、高齢者や障害者の衣生活について整理しておく。

15回
基礎縫いの実習準備
担当教員:山本 貴子
到達目標:布の扱いを学び、基本的な縫い方の種類について理解できる。
事前学習
[2h]自分が持っている服の縫製について調べ、どのような縫い方がなされているか調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ縫い方と、で調べてきた縫い方の種類を比較し、用途にあった縫い方について理解を深める。

16回
被服の素材と性能について
担当教員:山本 貴子
到達目標:被服の素材と性能について理解できる。
事前学習
[2h]被服の素材と性能についてのプリントをまとめ、高齢者や障害者にふさわしい被服素材について理解を深め、介護する側の服装についても適した素材や性能を考えてみる。
事後学習
[2h]普段着の中で着心地が良いと思われるものを自分の衣服の中からあげ、その素材について考える。

17回
基礎縫いの練習(1)並縫い、まつり縫いの実習
担当教員:山本 貴子
到達目標:並縫いとまつり縫いの方法を理解する。
事前学習
[2h]事前に配布するプリントを参考にし、基礎縫いの方法について理解しておくことが望ましい。
事後学習
[2h]並縫いの復讐と、半返し縫い、本返し縫いについてリントを参照して実習しておく。

18回
高齢者・障害者の衣服形態を考える
担当教員:山本 貴子
到達目標:高齢者・障害者の衣服形態を理解でき、補修や改良ができるようになる。
事前学習
[2h]介護関連の本の中から、加齢や障害を伴う心身機能低下によって日常生活にどのような支障が生じるのか、まとめておく。
事後学習
[2h]授業内容を応用した高齢者・障害者の衣服のデザインを考えてみる。

19回
基礎縫いの実習(2)ボタン付けを学ぶ
担当教員:山本 貴子
到達目標:ボタン付けの方法について理解する。
事前学習
[2h]事前に配布するプリントを参考にし、ボタン付けの方法について理解しておくことが望ましい。
事後学習
[2h]ボタン付けの復習をし、家庭にある服の中でボタンが取れそうなものを確認し付け直しておくとよい。

20回
被服の洗濯と管理について
担当教員:山本 貴子
到達目標:被服の洗濯と管理の方法について理解でき、実生活でも応用できるようになる。
事前学習
[2h]洗濯の種類とその方法について調べておく。自分が日頃使用している洗剤の成分について調べておく。
事後学習
[2h]被服の洗濯と管理についてのプリントをまとめ、理解を深める。日常使用する洗剤について安心安全な成分や使用方法について考える。

21回
介護用ウエストポーチの製作実習(1)デザインと型紙作り
担当教員:山本 貴子
到達目標:用途にあった介護用ウエストポーチのデザインを考え、構造について理解できる。
事前学習
[2h]介護用ウエストポーチの機能性について理解を深め、デザインを考えておく。
事後学習
[2h]基礎縫いの復習をしておく。製作するウエストポーチの作業工程をあげ、製作手順を理解しておく。

22回
介護用ウエストポーチの製作実習(2)裁断と印付け
担当教員:山本 貴子
到達目標:裁ちばさみの扱い方、印付けの方法を学ぶ。
事前学習
[2h]はさみ以外の用具の使い方についてプリントを見ながら理解を深めること。
事後学習
[2h]事前に配布するプリントを参照し、衣服製作のための用具について理解をしておくことが望ましい。

23回目
介護用ウエストポーチの製作実習(3)ミシンの扱い方、ミシンによる縫製
担当教員:山本 貴子
到達目標:ミシンによる縫製技術の習得、ウエストポーチの縫製を進めることができる。
事前学習
[2h]ウエストポーチの作業手順を確認しておく。事前にミシンの扱い方のプリントを配布するので糸のかけ方などを理解しておく。
事後学習
[2h]ウエストポーチの作業手順をノートにまとめておく。次回の作業手順を確認しておく。

24回
介護用ウエストポーチの製作実習(4)縫製の続き
担当教員:山本 貴子
到達目標:ベルトを付けるまでのポーチの形に縫製を進めることができる。
事前学習
[2h]実習で行う製作手順についてまとめておくこと。
事後学習
[2h]ウエストポーチの作業手順をノートにまとめておく。次回の作業手順を確認しておく。

25回
14回. 介護用ウエストポーチの製作実習(5)完成
担当教員:山本 貴子
到達目標:ウエストポーチの完成
事前学習
[2h]ウエストポーチの作業手順を確認しておく。腰紐ベルトのつけ方の理解をしておく。
事後学習
[2h]ウエストポーチの作業手順をノートにまとめておく。次回着装発表のための準備をすすめておく。

26回
まとめ、着装発表
担当教員:山本 貴子
到達目標:これまでの講義と実習を通して、介護福祉士として日常生活において高齢者や障害者に配慮すべきことが理解できる。
事前学習
[2h]これまでの講義をふり返り、介護福祉士として衣生活における高齢者や障害者に対して配慮する点をまとめておく。
事後学習
[2h]講義、実習を通してこれまで学んできた事を今後の自分たちの生活において活かせるよう努める。

試験及び成績評価
<調理分野>
筆記試験、レポート60%、授業への参加態度、実習への取り組み40%
★調理実習を中心とする授業です。校外実習や部活動等で、授業を欠席する場合は、必ず欠席届を提出し、授業出席の代わりとしてレポートを提出すること。

<被服分野>
授業への参加意欲・発表40%、実習の取り組み30%、実習作品30%

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
<調理分野>
次回授業でコメントをする
<被服分野>
実習作品に対しては、提出後にコメントを配布する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業で適宜指示をする
参考文献・推薦図書
<調理分野>
『食事介護マニュマルー食べる機能を生かした食事』(改訂版)山崎文也編( 第一出版/2007)
他、一般に販売されている料理本、料理サイトなどを参考にする。

<被服分野>
『新・介護福祉養成講座6 生活支援技術 I 』介護福祉養成講座編集委員会編(中央法規出版/2017(第4版)/2376円)、『介護と衣生活』小林茂雄・田中美智編(株式会社 同文書院/2005)、『生活支援のための家政学概論』柴田周一・浜屋和子・森悦子・湯川聰子編(株式会社 ミネルヴァ書房/2005)、『介護福祉のための家政学』中川英子編(株式会社 建帛社/2004)、『別冊ケア 衣生活と介護』渡辺聰子編(医葉薬出版株式会社/2002)
研究室
オフィスアワー
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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