Syllabus data

授業科目名
Personal Care and Life Support in Practice V
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
Have work experience
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Hironori Matsura
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
①状況に応じた適切な介護過程の実践が展開できる。
PDCAの考えを理解するとともに、介護実践において介護の根拠を示すことができる。
②各領域で学んだ知識と技術を統合し、介護実践に必要な観察力・判断力及び思考力を養うことができる。
③介護実践の科学的探究を可能とする基本的な態度を養う。
④実践で学び続けることの意義について理解できる。
授業の概要
①科目名(英語名):生活支援技術Ⅴ(Personal Care and Life Support in Practice Ⅴ)
②授業形態:演習
③内容:個人ワーク、グループワークを通してシナリオを作成し、様々な場面から介護の根拠を導き出すことができ、介護実践を展開することができる。自分の意見や考えを発言、説明できる力を養うことができる。尊厳の保持や自立支援、生活の豊かさの観点から本人主体の生活が継続できるよう、根拠に基づいた介護実践を行うための知識・技術を習得する。また、対象者の能力を最大限活用・発揮できるようにする。
介護実践を展開するにあたり、チームケアの一員として、専門職の観点から介護の根拠を説明できる能力を身に付ける。他領域で学んだ知識を統合し、様々な場面で状況判断ができるとともに適切な介護実践ができる。訪問介護実習に向けて自立した家事介護を学び、実習を通して地域における生活支援の実践が理解できる。

生活支援技術Ⅴ 授業紹介動画のURLです。
https://youtu.be/sdEQvEIwGc4





授業計画
1回
オリエンテーション 
授業内容:授業の心構え、授業時のルール、感染症対策について。
到達目標:授業のルール及び事前学習・事後学習シートの活用について理解できる。




事前学習
2h:事前に掲示されているシラバスを読んでおく。
事後学習
2h:訪問介護実習の手引きを熟読しておく。

2回
訪問介護の実際 
授業内容:自立に向けた家事の介護(調理、洗濯、掃除、買い物)。
到達目標:訪問介護実習の目標が理解できる。
事前学習
2h:配布された資料を熟読しておく。
事後学習
2h:訪問介護の提供サービスについてまとめておく。

3回
訪問介護の提供サービス
授業内容:自立に向けた家事の介護(衣類の整理、家庭経営)。
到達目標:訪問介護実習の生活援助サービスの内容が理解できる。









事前学習
2h:テキスト(P223〜234)までを熟読しておく。
事後学習
2h:訪問介護の提供サービスについてまとめておく。

4回
訪問介護の不適正事例について
授業内容:不適正事例と生活の実態についての事例を理解する。
到達目標:介護保険法下で提供できるサービス内容が理解できる。

事前学習
2h:訪問介護の不適正事例について調べておく(参考資料から)。
事後学習
2h:人の生活と不適正事例との関係性について考える(レポート提出)。

5回
訪問介護の実際
授業内容:訪問介護サービスの内容(身体介護 生活支援)、その他のサービス内容について。
到達目標:訪問介護実習の目標の設定および個人票・計画表が作成できる。

事前学習
2h:「実習の手引き」の訪問介護実習について熟読しておく。
事後学習
2h:個人票・計画表の下書きを作成しておく。

6回
訪問介護実習について
授業内容:介護保険下における居宅サービス等の内容について理解する。
到達目標:訪問介護実習の個人票・計画表の清書を完成できる。

事前学習
2h:訪問介護実習の個人票・計画表の下書きを修正しておく。
事後学習
2h:訪問介護実習の個人票・計画表清書を提出する(修正箇所の意味付け)

7回目
介護実習(場面の再構成)におけるプロセスレコード(個人ワーク)の作成
※プロセスレコードは、介護を行う人が、利用者と接した一場面を振り返り、利用者との間に起きた出来事やその時の思いを記述したもの
授業内容:介護実習手引きのシートに実習中、印象に残った場面を記述する。
到達目標:プロセスレコードの場面を振り返り、考察して気づいたことを上げる。





事前学習
2h:介護実習Ⅱの場面を3つ抽出しておく(抽出理由も考え説明できるようにしておく)。
事後学習
2h:グループ間で出た意見をまとめ、気付いたことや反省したことをまとめておく。

8回
介護実習からのプロセスレコード発表(ロールプレイ)
授業内容:記述したプロセスレコードの場面を再現し、自己の振り返りをする。
到達目標:演習からの気づきを記述し発表できる。

事前学習
2h:介護実習からのプロセスレコード発表の準備をする。
事後学習
2h:演習の振り返り。役割を演じた感想についてまとめる。

9回
介護実習Ⅱの自己ケース(アセスメントの振り返り)グループワーク
授業内容:介護実習Ⅱで実施した受け持ち利用者のシート(1)(2)の記録を振り返る。
到達目標:受け持ち利用者の記録(1)〜(2)の情報について確認修正箇所がわかる。

事前学習
2h:介護実習Ⅱの実習課題について振り返りをしておく。
事後学習
2h:グループワークで出た意見を確認し修正する。

10回
根拠となる情報
授業内容:受け持ち利用者の生活全体の情報を再確認し、情報の妥当性を検証する。
到達目標:根拠となる情報から課題までを説明できる。


事前学習
2h:ケースを振り返り説明できるように準備する。
事後学習
2h:演習の振り返りをする。前半・後半のグループは発表資料(資料データを送信)を提出する。
期日指定の連絡

11回
受け持ち利用者の発表(前半)
授業内容:クラスの前で自分のケースについて発表をする(一人7分程度)。
到達目標:受け持ち利用者の発表(利用者の全体像、課題の明確化ができる)。

事前学習
2h:発表の準備をする。
事後学習
2h:発表を終えて、自己課題を抽出し、クラスメイトの発表をまとめる。

12回
受け持ち利用者の発表(後半)
授業内容:クラスの前で自分のケースについて発表をする(一人7分程度)。
到達目標:受け持ち利用者の発表(利用者の全体像、課題の明確化ができる)。



事前学習
2h:発表の準備をする。
事後学習
2h:発表を終えて、自己課題を抽出し、クラスメイト発表の感想をまとめる

13回
事例検討 高齢者の事例
授業内容:高齢者の事例 心疾患を持つAさん 特別養護老人ホーム 個人ワーク 
到達目標:事例からアセスメント情報をシートにわかりやすくまとめることができる。
事前学習・事後学習シートをまとめて学んだことを整理する。事前学習・事後学習シートを提出する。



事前学習
2h:心疾患について理解しておく。事例を熟読しておく。
事後学習
2h:演習(ロールプレイ)の振り返りを行い、役割分担をしての感想や気づきをまとめる。

14回
シナリオ作成 高齢者の事例
授業内容:グループ間でシナリオを作成する。人物像の生活背景の設定を考える。
到達目標:シナリオの主テーマを設定し、適切な介護内容や多職種連携・協働について考えることができる。

事前学習
14回 シナリオ作成 高齢者の事例
授業内容:グループ間でシナリオを作成する。人物像の生活背景の設定を考える。
到達目標:シナリオの主テーマを設定し、適切な介護内容や多職種連携・協働について考えることができる。
2h:実習での体験を振り返り、高齢者の基礎疾患を持つケースについて考えておく。

事後学習
2h:シナリオのテーマを考え、次回の発表に備えておく。

15回
グループ発表
授業内容:テーマ タイトル 工夫した点など発表後シナリオ演習をする。
到達目標:多職種連携・協働から介護福祉職の役割がわかる。


事前学習
2h:発表準備をする。
事後学習
2h:グループ発表を終えての振り返りをまとめる。

16回
障害者の事例 シナリオ作成
授業内容:障害者ケアの自立支援の理念についてストーリーを考え、グループ間での発表趣旨を考える。
到達目標:自立支援の理念を踏まえたシナリオ作成ができる(「釣りをしたい」を叶えるチームケアについて)。
事前学習・事後学習シートをまとめ、学んだことを整理する。事前学習・事後学習シートを提出する。


事前学習
2h:障害者施設に実習に行った学生へのインタビューをしておく。
事後学習
2h:演習・グループ発表・クラスメイトの感想をまとめておく。


17回
グループ発表 障害者事例
到達目標:自立支援について自分の考えを持つことができる。
事前学習
2h:発表の準備をする。
事後学習
2h:演習・グループ発表・クラスメイトの感想をまとめておく。

18回
自立支援について
授業内容:発表を振り返り、安全・安心と自立支援、身体拘束から自立支援を考える。
到達目標:介護福祉職が行う自立支援について考えを深めることができる。

事前学習
2h:自己グループ・他グループの発表から自立支援について発表の準備をしておく。
事後学習
2h:発表の振り返りから気づいたことをまとめる。

19回
認知症のケア(個人ワーク→グループワーク)
授業内容:認知症ケアで拒否傾向の強い事例から適切なケアについて学ぶ。
到達目標:認知症のケアの症状を軽減する対応について学ぶ。
事前学習・事後学習シートをまとめ、学んだことを整理する。事前学習・事後学習シートを提出する。

事前学習
2h:認知症の理解Ⅰ・Ⅱ、その他関連する科目の復習をしておく。
事後学習
2h:提示された事例についてユマニュチュ—ドを活用した介助について考えておく。

20回
ユマニチュ—ドを活用したケア
授業内容:タスク場面からユマニチュ—ドの手法を活用した演習を行う。
到達目標:ユマニチュ—ドケアを実践できる。



事前学習
2h:ユマニュチュ—ドの手法について理解しておく。
事後学習
2h:シナリオ作成をしておく。(グループワーク)

21回
ユマニチュ—ドのグループワーク
授業内容:「見る・触れる・話す」「目線を重視した接し方と介護者の立ち位置」についての演習をする。
到達目標:シナリオ作成と役割を決めて適切なケアができる。


事前学習
2h:グループワーク間で伝えたいことを共有しておく。
事後学習
2h:グループ発表。発表の振り返りから気づいたことをまとめる。

22回
認知症のケアについて
授業内容:見当識障害のある方の関わり方について学ぶ。
到達目標:様々場面を想定して、適切な対応について考えを深めることができる。


事前学習
2h:認知症の理解Ⅰ・Ⅱ、その他関連する科目の復習をしておく。具体的な場面を2つ準備しておく。
事後学習
2h:グループ間で場面を決め、適切なケアについて考えておく。

23回目
認知症のケアで大切なこと
授業内容:グループホームの事例から認知症ケアの適切とは何かを考える。
到達目標:適切なケアについて考え、実践することができる。


事前学習
2h:グループ間で大切だと思うことを考えておく。
事後学習
2h:演習の振り返りをまとめる。

24回
「その人らしさについて」(事例検討)
授業内容:通所介護に通う田中さんの事例の検討。
到達目標:「その人らしさ」に気づくことができる。



事前学習
2h:事例情報を熟読し、アセスメントから田中さんの人物像を理解しておく。
事後学習
2h:事例を演じての感想、グループワーク、クラスメイトの発表から「田中さんらしさ」をまとめておく。


25回
「寄り添うケア」について事例検討 
授業内容:グループホームに入所している鎌田さんの事例の検討。
到達目標:「寄り添うケア」の基本概念を理解できる。


事前学習
2h:他の科目から「寄り添うケア」について理解しておく。
事後学習
2h:事例を演じての感想、グループワーク、クラスメイトの発表から「寄り添うケア」をまとめておく。

26回
多職種連携について 事例を通してのまとめ
授業内容:特別養護老人ホームの事例 家族の立場に立った場合、この事例から学んだ事を整理しておく。
    ターミナルケアについて
    介護福祉施設で働く看護師との連携で看取りケアを実践した事例について考える。
到達目標:ターミナルケアの実際について事例を理解し多職種連携の理解と介護福祉士の役割が理解できる
事前学習・事後学習シートをまとめ、学んだことを整理する。事前学習・事後学習シート提出する。



事前学習
2h:多職種連携・協働について理解しておく。
事例の情報を熟読しておく。
事後学習
2h:事例から多職種連携・協働について学びをまとめておく。
家族の立場に立った場合、この事例から学んだ事を整理しておく。

試験及び成績評価
〇事前学習・事後学習の取り組み 50%
〇発表・課題レポート      50%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
事前学習・事後学習のワークシート、課題に解説コメントを記述し配布する
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
最新介護福祉士養成講座8『生活支援技術III 』
介護福祉士養成講座編集委員会編集
中央法規
978-4-8058-8397-6
2,200円(税別)
参考文献・推薦図書
『かいご(快互)の教本』監修松下やえ子 千葉県介護福祉士会/2015年度/1,500円(税別)
介護現場で活かすフィジカルアセスメント 中央法規/2016年/2.600円(税別)
研究室
東金キャンパス A412
オフィスアワー
S1〜F2 火曜4限、水曜3限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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