Syllabus data

授業科目名
Cross-cultural Understanding
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Tajima Hisatoshi
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
 多文化、多言語、多民族社会の在り方について英語圏やその他の言語圏と日本の比較文化的知識を身につける。社会における異なる文化集団の接触・適応パターンを理解し、異文化集団とのコミュニケーション方法について学ぶ。昨年から外国人労働者の受け入れを容易にした日本において、多民族多言語多文化社会に変貌しつつあり、ホスト社会とマイノリティ・ディアスポラとの関係のあり方について理解することをも目標とする。
授業の概要
科目名:異文化理解(Cross-cultural Understanding)
授業形態:講義
内容: アメリカ・ヨーロッパ・ラテンアメリカ・アジア等の多文化社会のあり方と、それへの理解、そしてそこでのコミュニケーションや歴史的なネゴシエーションの特徴を学習する。それぞれの社会におけるマジョリティとマイノリティの間でのコミュニケーション・ネゴシエーションをめぐる問題を民族集団や社会経済的階層や世代・ジェンダー、さらには地域間格差に関連させて理解することを目指す。同時に、それらの特徴について日本社会および日本人との相違を、学生同士のディスカッションおよび異文化シミュレーションなどを通じて体験的に理解して、比較考察する。
授業ごとのテーマにそって資料を配付する。配布資料や参考図書の関連箇所を授業前に予習し、授業終了後は、授業で学んだ内容を資料/ノート等に基づき復習すること。

授業計画
1回
1 シラバス勉強授業を行う。その後、授業の進め方・評価方法の説明・教科書の紹介し、関連用語の定義を行う。第3回授業から教科書に添って授業を行うため、それまでに購入しておいてください。なお、授業の順番は入れ替わることがある。
  シラバスに掲載してある課題は、仮の内容であり、授業中に変更することがある。課題は授業終了前に提出する(オンラインに変更になった場合はUNIPAに書き込む)。授業が終わってから質問や疑問がある場合はtajima@jiu.ac.jp に書いて聞いてください。
到達目標: 文化および異文化とは何か。言葉の用法について理解する


 課題:(例)「集合的アイデンッティティ」について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] シラバス勉強のために予習しておいてください。
 さらにUNIPAに掲載のレジュメと資料を読んで、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 授業の内容を復習してください

2回
2 身近な異文化接触、異文化接触の様々なパターン、日本や英語圏におけるマイノリティ・マジョリティの関係
到達目標: 異文化接触の様々なパターンが存在することを理解する

 課題:(例)あなたの経験した異文化接触について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] UNIPAに掲載のレジュメと資料を読んで、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 授業の内容と資料を再度読み、復習してください

3回
3 仏陀の言葉と「発見」と見る=見られる関係性(相反する視点)とは
到達目標: 見る側から互いに見る=見られる関係性の存在への気づきを理解する

 課題:(例)「発見」についてあなたの考えを50字程度で書いてください。 
事前学習
[事前学習:2h] 教科書の第1章(視座と立ち位置、ガウタマ・ブッダの言葉から、第2章の新大陸の「発見」と「征服」)を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 講義内容と資料を振り返って、整理してください

4回
4 新大陸の「征服」と言葉の道具化。スペイン語文法典、英語圏の文法書、日本の標準語化政策と言葉
到達目標: 身体化した言語以外に道具的に用いられる言語が存在することに気づく

 課題:日本語の標準語は何の道具か・50字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h]  教科書の第2章(「征服」への抵抗)、第3章(もう一つの1492年:ことばが単なる「道具」となった)を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] レジュメ、資料、教科書を整理して復習してください

5回
5 俗語から見る言葉の文化的(上下関係)位置づけ。ヨーロッパ社会における言語の階層化と異質な者の他者化・差異化
到達目標: 俗語だったロマンス諸語が文法書作成によって光が当てられることを理解する

 課題:(仮)あなたが身体化していることばについて、その理由も含めて70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h]  教科書第2章「俗語と共通語、ことばの身体性、身体化される言葉とされない言葉」の観点から予習しておいてください
事後学習
[事後学習:2h] レジュメ、資料、教科書を整理して復習してください

6回
6 近代日本と植民地主義と優生学思想、欧米(特に英語圏)の優位性思想とアジア・アフリカ・ラテンアメリカ
到達目標: 優生学思想と植民地主義の正当化について理解する

 レポート課題:課題は前の週の授業中に開示します。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第4章を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 資料とレジュメ、教科書を読み返して復習してください

7回目
7 グローバリゼーションと観光
到達目標: グローバル化社会における国際観光の功罪について理解する

 課題:(仮)「インバウンドやアウトバウンド観光」について70程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第8章前半を読み、レジュメと合わせて予習してください
事後学習
[事後学習:2h] レジュメ、授業内容、教科書を再度読み直して復習してください

8回
8 博物館に見る異文化理解。大英帝国博物館を通して見る差異化と異文化理解。
到達目標: 博物館は教科書としての役割をもつが、誰を教育するためかを学ぶ

 課題:(仮)あなたが訪れた博物館がどのような教育を狙っていたか、70字にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第9章を読み、予習すること
事後学習
[事後学習:2h] 教科書、レジュメ、資料を見ながら復習してください

9回
9 環境とツーリズム
到達目標: 持続可能なツーリズムを実現するための環境保護の重要性を理解する


 課題:アグリツーリズムとは何かについて70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第10章を読み、関連するテーマで調べておくこと
事後学習
[事後学習:2h] レジュメ、資料と教科書を再度読み、復習してください

10回
10 「食」と音楽のグローバリゼーション
到達目標: 「食」(文化)のハイブリッド化に見るグローバル化の影響を理解する。また、グローバル化とITの
発展によって瞬時に拡散する音楽について理解する

 課題:(仮)あなたの出身地の特徴ある食(文化)について、または民族(俗)音楽がどのように拡散するかについて70字程度にまとめる。



 
事前学習
[事前学習[事前学習:2h] 教科書代第12章を読んで予習し、さらに教科書第11章を読み、ハイブリッド化している「食」についても調べてください。
事後学習
[事後学習:2h] 教科書、レジュメ、授業の内容を振り返り、復習してください。

11回
11 日本の多民族・多文化教育の姿と英語圏との比較
到達目標: 義務教育学校において多文化教育がいかに行われているかを理解する


 課題:日本における外国人の子供の教育についてあなたの意見を70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第13章前半を読み、予習すること
事後学習
[事後学習:2h] 資料、レジュメ、教科書を読み直して、復習してください

12回
12 ホスト社会日本で生きる他者と差異化(第二回レポート)
到達目標: 他者の入込みを拒む日本社会での対抗アイデンティティ形成を理解する


 レポート課題:前回(第11回)授業時に課題を提示する。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第13章後半を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 資料、レジュメ、教科書を読み返し、復習してください

13回
13 国際協力
到達目標: 持続可能な開発を目指す国際協力の在り方について理解する。さらに「うわさ」の伝番状況について理解する。

 課題:(仮)国際協力や援助をする理由について、あるいは「うわさの文化」について考えを述べる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第16章を読み、予習すると同時に、都市伝説の「うわさ」について、調べてください。
事後学習
[事後学習:2h] 資料、レジュメと教科書を読み返し、復習してください[事後学習:2h] 「うわさ」がコミュニケーションを通じて広がることを資料を見ながら復習してください

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
毎授業の課題(コメント・ペーパー):30点
授業での2つのレポート:70点
  上記の合計で評価する
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
第一回目のレポートを採点して返却し、その内容を解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
『「三訂版」 グローバリゼーションスタディーズ -国際学の視座-』
奥田孝晴編著
創成者、2800円+税
978-4-7944-7071-3
なし
参考文献・推薦図書
『よくわかる異文化コミュニケーション』池田理知子(ミネルヴァ書房、2010年、2500円)
『異文化論への招待』黒木雅子(朱鷺書房、2007年、2000円)
『新版 グロバリゼーションスタディーズ −国際学の視座−』山脇千賀子/奥田孝晴/藤巻光浩編(創成社、2008年、2500円)
研究室
H-514号室
オフィスアワー
水(お昼)、木(お昼)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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