Syllabus data

授業科目名
Molecular Biology
学年
3Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Yuichi Nikura
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
(必修科目)
本講義では、分子を生み出す設計図「遺伝子」の発現機構の理解を通じて、疾患の成り立ち及びその治療アプローチを分子の動きとしてイメージするための知識と能力を養う。

全回の講義に関係するSBOs
転写・翻訳、シグナル伝達における代表的な生体分子間相互作用について、具体例を挙げて説明できる(J02900)。
3種類のDNA にみられるB 型以外の二重らせんの構造(A 型、Z 型)について説明できる(J13500)。
科学、医療に関連する英語の代表的な用語を列挙し、その内容を説明できる(H03800)。
自然科学各分野における基本的単位、数値、現象の英語表現を列記できる(H04100)。
科学、医療に関連する英語の代表的な用語、英語表現を列記できる(H04200)。
授業の概要
①科目名(英語名):分子生物学(Molecular Biology)
②授業形態:講義
③授業内容:私たちの体を構成する細胞は遺伝情報としてDNAをもつ。各々の細胞は、2万以上ある遺伝子の中から必要な遺伝子のみを選択的に呼び起こして分子を生み出し、その細胞を特徴づける機能を獲得する。この過程において異常が起こると、細胞レベルの機能異常、そして個体レベルの不具合を生じる。これが疾患の病態形成の機序であり、患者が訴える症状をもたらす。遺伝情報が分子へ変換される機序を理解するとともに、その過程の異常を検出するための手法、治療アプローチについて学習する。

授業計画
1回
第1回 生殖と遺伝の仕組み
有性生殖が遺伝的多様性をもたらす機序及び遺伝病の仕組みを学習する。
到達目標:染色体の構造(ヌクレオソーム、クロマチン、セントロメア、テロメアなど)を説明できる(C246000)。遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる(C28400)。代表的な遺伝疾患を概説できる(C28600)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

2回
第2回 DNAの構造と複製機構
細胞増殖に関わるDNAの複製機構を学習する
到達目標: DNA の複製の過程について説明できる(C24900)。DNA 塩基配列の決定法を説明できる(J14600)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

3回
第3回 RNAの構造と転写機構
DNAの遺伝情報がRNAへと転写される分子機序を学習する。
到達目標:DNA からRNA への転写の過程について説明できる(C25000)。RNA の種類(hnRNA、mRNA、snRNA、rRNA、tRNA、miRNA、siRNA)と機能について説明できる(C24800)。RNA のプロセシング(キャップ構造、スプライシング、ポリA鎖など)について説明できる(C25300)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

4回
第4回 タンパク質の構造と翻訳機構
RNAに転写された遺伝情報がタンパク質へと翻訳される分子機序を学習する。
到達目標:RNA からタンパク質への翻訳の過程について説明できる(C25400)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

5回
第5回 転写制御と転写・翻訳後修飾
RNAへの転写が制御される基本的な機序を学習する。
到達目標:遺伝子の構造(プロモーター、エンハンサー、エキソン、イントロンなど)を説明できる(C24700)。転写因子による転写制御について説明できる(C25200)。エピジェネティックな転写制御について説明できる(C25100)。低分子RNA(siRNA、miRNA)による遺伝子発現の調節機構について分子レベルで説明できる(J13800)。遺伝子発現を細胞中で人工的に抑制する方法を概説できる(J15000)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

6回
第6回 遺伝子変異(遺伝子多型)と修復機構
遺伝子に変異を生じる機序とその変異がもたらすタンパク質レベルの変化を学習する。また、正常細胞で行われている遺伝子変異の修復機構を知る。
到達目標:DNA の変異と修復について説明できる(C25500)。遺伝子多型について概説できる(C28500)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

7回目
第7回 遺伝子工学①
分子生物学的な実験手法を学習する。
到達目標:遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNA クローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる(C25600)。遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる(C25700)。細胞(組織)における特定のDNA およびRNA を検出する方法を説明できる(J14800)。外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を概説できる(J14900)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

8回
第8回 遺伝子工学②
分子生物学的な実験手法を学習する。
到達目標:遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNA クローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる(C25600)。遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる(C25700)。細胞(組織)における特定のDNA およびRNA を検出する方法を説明できる(J14800)。外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を概説できる(J14900)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

9回
第9回 バイオ医薬品①
遺伝子組換え医薬品に関する基本的な知識を身につけ、具体例を挙げて説明できる。
到達目標:組換え体医薬品の特色と有用性を説明できる(E16500)。代表的な組換え体医薬品を列挙できる(E16600)。組換え体医薬品の安全性について概説できる(E16700)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

10回
第10回 バイオ医薬品②
遺伝子治療に関する基本的な知識を身につけ,具体例を挙げて説明できる。
到達目標:遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる(E16800)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

11回
第11回 再生医療等製品
移植医療に関する基本的な知識を身につける.具体例を挙げて説明できる.
到達目標:移植医療の原理、方法と手順、現状およびゲノム情報の取り扱いに関する倫理的問題点を概説できる(E16900)。摘出および培養組織を用いた移植医療について説明できる(E17000)。臍帯血,末梢血及び骨髄に由来する血液幹細胞を用いた移植医療について説明できる(E17100)。胚性幹細胞(ES 細胞)、人工多能性幹細胞(iPS 細胞)を用いた細胞移植医療について概説できる(E17200)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

12回
第12回 ヌクレオチドの代謝
ヌクレオチドの代謝に関する知識を身につける。その異常に伴う病態,疾患について発症機序を説明できる。
到達目標:ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる(C26900)。
事前学習
教科書に目を通し、配布資料の空欄を埋めておく。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

13回
第13回 これまでの復習講義
学生からの要望に沿って復習講義を行う。
事前学習
総復習して知識の取りこぼしを認識する。
事後学習
解説つきWebテストで復習する。分からないところは質問する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験を実施する。原則、全ての講義に出席することを受験資格要件とする。
期末試験(筆記100%)
期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追・再試験(筆記100%)を行う。
但し、大学の方針に従い、オンライン試験に変更することもある。  
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
事前に質問を受け付け,最終講義日に「まとめ講義」を行うことでフィードバックを行う.
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
Essential細胞生物学原書第5版
中村桂子/松原謙一/榊佳之/水島昇
南江堂
978-4-524-22682-5
2年次に購入した書籍と同じです。
参考文献・推薦図書
臨床薬学テキストシリーズ「バイオ医薬品と再生医療」 乾賢一 監修(中山書店)
なお,講義はオリジナル資料(PDFとして配布)を用いて進める.2年次に購入したテキストは予習と復習に各自活用すること.
研究室
機能生理化学研究室(K棟2階 K210)
オフィスアワー
随時質問を受け付ける.その際,メールでアポイントメントをとること(yniikura@jiu.ac.jp)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ