Syllabus data

授業科目名
Medical Ethics
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Nakada Akiko
授業形態
授業で主に使用する言語
授業で主に使用する言語:日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
薬剤師が臨床や研究などの場面で遭遇しうる倫理的問題をテーマに、答えが1つではない問題について自分で考え、言語化することを通して「患者さんに寄り添える薬剤師」に求められる倫理観・臨床マインドの基盤を涵養する。
授業の概要
① 科目名:医療倫理(Medical Ethics)
② 授業形態:講義
③ 内容:
テキスト「薬学と倫理」を用い、薬剤師に関連のある医療倫理のトピックについて授業内での討論を通して深く考えていく。
(1)職業倫理と医療倫理の四原則、(2)臨床に伴う倫理、(3)医療の進歩に伴う倫理、(4)研究に伴う倫理、(5)感染症に伴う倫理
各回の授業は2コマ連続となっている。おおむね1コマ目に知識の確認、討論に必要な基本的な知識の共有と少人数での討論を行い、2コマ目には発表会とまとめを行う。
授業の形式は適宜変更になる場合もある。
・発表会ではピア評価を行う。
・各回の授業終了後(初回と最終回を除く)、ミニレポートを提出する(400字程度)。

授業計画
1回
【オリエンテーション】【薬剤師の職業と守秘義務】【医療倫理の四原則(1)】

オリエンテーションののち、規範倫理の三理論と守秘義務について考える。
医療倫理の四原則の概要を知る。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。
到達目標:
薬剤師の活動分野(医療機関、薬局、製薬企業、衛生行政等)と社会における役割について説明できる。【A−(1)−②−2】
生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。【A−(2)−①ー1】
知りえた情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取り扱いができる。【A−(2)−③ー4】
患者情報の取扱いにおける守秘義務と管理の重要性を説明できる。【E3−(2)ー②−4】 
薬剤師が遵守すべき倫理規範(薬剤師倫理綱領、薬剤師倫理規定等)について説明できる。【A−(2)−②ー2】
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト「薬学と倫理」第1章-1,2,3,4,5を読んでくる。
・「守秘義務」の意味を調べ、関連する法律を調べる。
事後学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第1章-7を読む。
・授業内で指示された課題に取り組む(評価対象外)。

2回
【医療倫理の四原則 その1】
医療倫理の四原則(自律尊重原則、無危害原則、善行原則、正義原則)に関する講義と少人数討論を行う。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。

到達目標:
生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。【A−(2)−①ー2】 
患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。【A−(2)−③ー3】 
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第1章-6を読む。
・前回の授業内容を復習してくる。
事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。

3回
【臨床に伴う倫理】
終末期医療、安楽死の概念、緩和ケア、認知症などの臨床に携わる薬剤師が直面する倫理的問題に関する講義と少人数討論を行う。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。
到達目標:
生と死を通して、生きる意味や役割について、自らの考えを述べる。【A−(1)−①−5】
様々な死生観・価値観・信条等を受容することの重要性について、自らの言葉で説明する。【A−(1)−①−7】
生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。【A−(2)−①ー2】
患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。【A−(2)−③ー3】
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第2章-1,2,3,4を読む。
事後学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第2章-5,6,7,8を読む。
・授業内で指示された課題に取り組む。

4回
【医療の進歩に伴う倫理的問題(1)】
命の誕生に関連する倫理的問題および個人情報保護に関する講義と少人数討論を行う。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。
到達目標:
生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。【A−(2)−①ー2】
科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う倫理的問題について説明できる。【A−(2)−①ー4】
医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。【Aー(2)ー②−3】
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第3章-1-1,2,3,4,5,6,7を読む。
事後学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第3章-1-8,9を読む。
・授業内で指示された課題に取り組む。

5回
【医療の進歩に伴う倫理的問題(2)】
エンハンスメントやゲノム編集など、医療の進歩に伴って起こりうる倫理的問題に関する講義と少人数討論を行う。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。
到達目標:
生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。【A−(2)−①ー2】
科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う倫理的問題について説明できる。【A−(2)−①ー4】
医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。【Aー(2)ー②−3】
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第3章-2-1,2,3を読む。
事後学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第3章-2-4を読む。
・授業内で指示された課題に取り組む。

6回
【研究の倫理(被験者保護を中心に)】
研究倫理の歴史的背景や薬の開発に伴って生じる倫理的問題についての講義と少人数討論を行う。
グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。
最後に解説をきく。
到達目標:
医薬品の創製(研究開発、生産等)における薬剤師の役割について説明できる。【Aー(1)ー②−5】
臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)について説明できる。【Aー(2)ー④ー1】
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第4章-1,2,3を読む。
事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。

7回目
【感染症の倫理問題】
2限目:
感染症で直面した倫理的問題について、臨床および公衆衛生の観点から考える。
バズディスカッションで自分の考えを言語化する。
到達目標:
現代における感染症の特徴について説明できる【D1−(2)−②】

3限目:定期試験を行う。
事前学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第5章-1,2を読む。
事後学習
【学習目安:2時間】
・テキスト第5章-3を読む。
・授業内で指示された課題に取り組む(評価対象外)。

8回
事前学習
事後学習

9回
事前学習
事後学習

10回
事前学習
事後学習

11回
事前学習
事後学習

12回
事前学習
事後学習

13回
事前学習
事後学習

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
○期末テスト 70%(5月24日3限に実施)
○レポート課題 30%(全5回)
総合評価 60点以上で合格

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
レポートに対するフィードバックは提出締め切り後、1〜2週間内に個人に示される。
レポート課題の翌週に全体講義の中で解説を行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
薬学と倫理
松田純、平井みどり、中田亜希子【編】
南山堂
978-4-525-70751-4
スライド資料は適宜LMSにて配布する
参考文献・推薦図書
『改訂版 入門・医療倫理Ⅰ』、赤林朗編(勁草書房/2017/\3300+税)、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4326102600
『薬剤師のモラルディレンマ』、松田純・川村和美・渡辺義嗣 編(南山堂/2010/\3240)、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4525701611
『薬学人のための事例で学ぶ倫理学』、有田悦子・足立智孝 編(南江堂/2020/\3900+税)、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4524403646
研究室
非常勤講師のため、研修室の所属なし
オフィスアワー
水曜日:お昼休み(非常勤講師室)
メールアドレス:id05585@jiu.ac.jp
*本文中に学部、学生番号、氏名を記載すること。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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