Teacher name : Mori Kenji
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授業科目名
Seminar on pharmaceutics
学年
3Grade
単位数
1.00Credits
実務経験の有無
Have work experience
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Akimoto Masayuki,Takeshi Oshizaka,Tetsuya Hasegawa,Mori Kenji
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
【必修】
薬の専門家として製剤物性、薬物の体内動態などの知識が必要とされる。薬剤学演習では、物理薬剤学、医療薬剤学I,IIおよび製剤学Iで学ぶ薬剤学の分野で触れることの多い計算問題に焦点を当て、演習形式でこれらの理論と問題解決方法を習得する。 【カリキュラム番号】物理薬剤学、医療薬剤学I,II、および製剤学Iのカリキュラム番号に準ずる。 授業の概要
①科目名(英語名):薬剤学演習 (Practice for Pharmaceutics)
②授業形態:講義、演習、課題、試験 ③内容:物理薬剤学の分野(安定性、溶液の束一性、等張化)および生物薬剤学の分野(尿中データ解析、モーメント解析、クリアランス理論、相互作用)に焦点をあて、演習形式でこれらの理論と問題解決方法を習得する。 ④授業で主に使用する言語:日本語 【実務経験のある教員】 1名 授業計画
1回
製剤学分野:粉体、界面、分散系、レオロジー
【到達目標】 ・粒子の測定方法を説明できる。 ・粉体の性質を説明できる。 ・界面の性質を理解し、界面活性溶液の性質を説明できる。 ・代表的な分散系を説明できる。 ・レオロジーの説明ができ、レオロジーの測定方法が説明できる。 【学習方法】 講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E28300、E28500、E28600、E28700、E29000、E29100、E29500、E29600 事前学習
固形製剤、半固形製剤、液状製剤の以下の項を学習する。(2時間)
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章) 事後学習
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。(2時間)
2回
製剤学分野:粉体、界面、分散系、レオロジー
【到達目標】 ・粒子の測定方法を説明できる。 ・粉体の性質を説明できる。 ・界面の性質を理解し、界面活性溶液の性質を説明できる。 ・代表的な分散系を説明できる。 ・レオロジーの説明ができ、レオロジーの測定方法が説明できる。 【学習方法】 講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E28300、E28500、E28600、E28700、E29000、E29100、E29500、E29600 事前学習
固形製剤、半固形製剤、液状製剤の以下の項を学習する。(2時間)
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章) 事後学習
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。(2時間)
3回
製剤学分野:溶解速度、膜透過速度
【到達目標】 ・Nernst-Noyes-Whitney式について説明できる。 ・Hixson-Crowell式について説明できる。 ・Fickの法則について説明できる。 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】E28700、E25000 事前学習
図解薬剤学(溶解速度の章、膜透過速度の章)を学習する。(2時間)
事後学習
図解薬剤学(溶解速度の章、膜透過速度の章)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。(2時間)
4回
物理薬剤学分野:溶液の性質
【到達目標】 ・束一性について説明できる。 ・ファントホッフ係数について説明できる。 ・各化合物に対する、沸点上昇度、凝固点降下度、蒸気圧降下度、浸透圧を計算できる。 【学習方法】 講義、演習 【JIUコアカリ番号】 C04400 事前学習
溶液の性質(モル濃度、ファントホッフ係数、理想溶液)の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、理想気体と実在気体、ファントホッフ係数とオスモル濃度の項、束一的性質の項) 事後学習
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、理想気体と実在気体、ファントホッフ係数とオスモル濃度の項、束一的性質の項)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。また、各化合物に対する、沸点上昇度、凝固点降下度、蒸気圧降下度、浸透圧を計算する。(2時間)
5回
物理薬剤学分野:相平衡(森)
【到達目標】 状態図の読み方、クラジウスの式を理解できる。 2成分気-液平衡のグラフを読み取ることができる。 2成分固-液平衡のグラフを読み取ることができる。 2成分液-液平衡のグラフを読み取ることができる。 事前学習
コンパスの物理化学157〜166ページを読み、学習する。(2時間)
事後学習
授業中に解いた問題を再度解く。(2時間)
6回
物理薬剤学分野:反応速度1(森)
【到達目標】 ・反応速度式を求めることができる。 ・0次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。 ・グラフから0次反応による薬物の分解を理解できる。 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】C5000、C5100、C5200 事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学205~207ページ A反応速度式、B反応次数と反応速度式 ⓵0次反応、210~211ページ C反応次数の決定方法 事後学習
授業中に配布した0次反応で分解する薬物のデータをグラフ化し、反応速度定数、半減期を求める。(2時間)
7回目
物理薬剤学分野:反応速度2(森)
【到達目標】 ・1次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。 ・グラフから1次反応による薬物の分解を理解できる。 ・2次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。 ・グラフから2次反応による薬物の分解を理解できる。 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】C5000、C5100、C5200 事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学207~211ページ B反応次数と反応速度式 ②1次反応、③2次反応、C反応次数の決定方法 事後学習
授業中に配布した1次反応、2次反応で分解する薬物のデータをグラフ化し、反応速度定数、半減期を求める。(2時間)
8回
物理薬剤学分野:反応速度3(森)
【到達目標】 2種類以上の温度での、薬物の分解に関するデータからそれぞれの温度での反応速度定数を求めることができる。この反応速度定数と温度の関係をアレニウスプロットできる。アレニウスプロットより活性化エネルギーを求めることができる。活性化エネルギーと反応座標を理解し、与えられたデーターから反応座標を作成し、活性化エネルギーを求めることができる。 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】 C05500、C05600 事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学218~222ページ F反応速度の温度依存性、G反応座標と活性化エネルギー、H触媒反応 事後学習
授業中に配布した薬物の分解に関するデータをグラフ化し、反応速度定数、活性化エネルギーを求める。(2時間)
9回
物理薬剤学分野:反応速度4、溶液の性質(森)
【到達目標および実施内容】 0次、1次、2次反応速度を比較し、それぞれについて、半減期、速度定数を求めることができる。活性化エネルギーと反応エンタルピーの関係を理解できる。 確認試験を行う。 【学習方法】講義、演習、確認試験 【JIUコアカリ番号】 C5000、C5100、C5200、C05500、C05600 事前学習
第5〜8回の内容、問題演習を再度確認する。(2時間)
事後学習
事後:演習問題を再度解く。(2時間)
10回
生物薬剤学分野:クリアランス理論1(秋元)
【到達目標】 ・組織クリアランス(肝、腎)および固有クリアランスの意味と、それらの関係について、数式を使って説明できる。E27700 ・腎クリアランスと、糸球体ろ過、分泌、再吸収の関係を定量的に説明できる。E26900 ・初回通過効果について説明できる。E25600 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E25600, E26900, E27700 事前学習
事前:医療薬剤学Ⅱの教科書の「クリアランスの概念と生理学的薬物動態学」p.508-529を読み、予習する。
事後学習
事後:配布された演習問題を再度解く(2時間)。
11回
生物薬剤学分野:クリアランス理論2(秋元)
【到達目標】 ・組織クリアランス(肝、腎)および固有クリアランスの意味と、それらの関係について、数式を使って説明できる。E27700 ・腎クリアランスと、糸球体ろ過、分泌、再吸収の関係を定量的に説明できる。E26900 ・非線形性の原因を説明できる。E27500 ・線形1−コンパートメントモデルに基づいた解析ができる(急速静注・経口投与[単回および反復投与]、定速静注)。(知識、技能)E27400 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E26900, E27700, E27500,E27400 事前学習
事前:医療薬剤学Ⅱの教科書の「クリアランスの概念と生理学的薬物動態学」p.508-529を読み、予習する。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)
12回
生物薬剤学分野:薬物相互作用−吸収・分布・排泄(秋元)
【到達目標】 ・薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)と薬効発現の関わりについて説明できる。E00600 ・薬理作用に由来する代表的な薬物相互作用を列挙し、その機序を説明できる。E00800 ・薬物の吸収過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。E25500 ・薬物の分布過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。E26200 ・薬物の排泄過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。E27200 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E00600、E00800、E25500、。E26200、E27200 事前学習
事前:医療薬剤学Ⅱの教科書の「薬物動態の変動要因」p.536-551を読み、予習する。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)
13回
生物薬剤学分野:薬物相互作用2ー代謝(秋元)
【到達目標】 ・代表的な薬物代謝酵素を列挙し、その代謝反応が起こる組織ならびに細胞内小器官、反応様式について説明できる。E26300 ・薬物代謝の第Ⅰ相反応(酸化・還元・加水分解)、第Ⅱ相反応(抱合)について、例を挙げて説明できる。E26400 ・代表的な薬物代謝酵素(分子種)により代謝される薬物を列挙できる。E26500 ・プロドラッグと活性代謝物について、例を挙げて説明できる。E26600 ・薬物代謝酵素の阻害および誘導のメカニズムと、それらに関連して起こる相互作用について、例を挙げ、説明できる。E26700 【学習方法】講義、演習 【JIUコアカリ番号】 E26300、E26400、E26500、。E26600、E26700 事前学習
事前:医療薬剤学Ⅱの教科書の「代謝過程のおける影響因子」p.552-599を読み、予習する。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
授業7回目の前半確認試験50%と授業14回目の試験50%の合計100%
試験結果に対する課題を成績評価に含むことがある。 学習到達度に未達の学生に追再試験(100%)を実施する。 その他、確認試験結果および授業に対する取り組み姿勢を考慮する。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
試験結果に対する課題を与えることがある。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
見てわかる薬学 図解薬剤学 改訂6版
山下伸二ら
南山堂
9784525778361
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コンパス物理化学
輿石一郎/日野知証
南江堂
9784524403684
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参考文献・推薦図書
物理薬剤学、医療薬剤学I・II、および製剤学Iの推薦図書
研究室
森 健二 K308
押坂 勇志 K307 秋元 雅之 K602 長谷川 哲也 K601 オフィスアワー
授業に関する質問等は、研究室前の掲示物でオフィスアワ−を確認し活用すること。メールでの連絡も受け付ける。メールのタイトルには必ず学籍番号と氏名を記すこと。
森 健二 kmori@jiu.ac.jp 押坂 勇志 oshizaka@jiu.ac.jp 秋元雅之 makimoto@jiu.ac.jp 長谷川哲也 tet63@jiu.ac.jp 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001
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