Syllabus data

授業科目名
Physiological Chemistry B
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Michiyoshi Nukaga,Kitamura Akio
授業形態
授業で主に使用する言語
【科目名】生理化学II Physiological Chemistry II
【二年生必修、日本語】
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
生理化学Iの内容をふまえて、生理化学IIでは、脂質・アミノ酸の代謝、及びそれら経路に関わる酵素について講義を行う。
その中で生理化学IIでは到達目標は以下の3点である。
1)脂質・糖・タンパク質・アミノ酸の性質を理解し、生体分子としての機能を説明できるようになる。
2)酵素の機能について説明できるようになる。
3)生体が種々の代謝により恒常性が維持されている事を理解する。
授業の概要
生理化学Iで学習した各種生体内代謝物とその代謝経路に加えて、脂肪酸の生合成経路、糖質の生合成経路及びアミノ酸の代謝経路について学ぶと共に、これらが統合的に調節されていることを学習する。また、酵素反応と阻害剤の関係性についても学習する。基本的に授業は講義形式であり、小テストなども随時実施する。
自宅学習においては、教科書をしっかりと読むこと。復習に力を入れ、その日にならったことをその日のうちに整理する癖をつけてもらいたい。 課題などについては講義中に提示する。

授業計画
1回
〇酵素と阻害反応
 担当教員:額賀

酵素は生体内における化学反応に大きく関わっているタンパク質である。酵素により触媒される反応の特徴について
学習すると共に、阻害反応の特徴について学習する。特に拮抗阻害に関しては反応のイメージとミカエリスメンテン式から導かれるラインウェーバーバークプロットとの関連を説明できるようになる。

[SBO:C17100]不可逆的酵素阻害薬の作用を酵素の反応機構に基づいて説明できる。
[SBO:C17200]基質アナログが競合阻害薬となることを酵素の反応機構に基づいて説明できる。
[SBO:C17300]遷移状態アナログが競合阻害薬となることを酵素の反応機構に基づいて説明できる。
[SBO:C23800]酵素反応の特性と反応速度論を説明できる。
[SBO:C23900]酵素反応における補酵素、微量金属の役割を説明できる。
[SBO:C24000]代表的な酵素活性調節機構を説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

2回
〇β 酸化、ケトン体、糖新生
 担当教員:額賀

糖新生をはじめとする糖代謝について学習する。
[SBO:C26300] 糖新生について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

3回
○脂肪酸合成
 担当教員:額賀

脂肪酸の生合成、リン脂質・アラキドン酸代謝について学習する。

[SBO:C26400]脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。
[SBO:C26500]コレステロールの生合成と代謝について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

4回
○Cholesterol 合成と脂質の運搬
 担当教員:額賀

脂質の消化・吸収・体内運搬や、血漿リポタンパク質の種類と機能、脂質の運搬及びコレステロールの生合成経路等について学習する。

[SBO:C24300]血漿リポタンパク質の種類、構造、機能を説明できる。
[SBO:C26400]脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。
[SBO:C26500] コレステロールの生合成と代謝について説明できる【学習方法】 講義
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

5回
〇代謝の調節
 担当教員:額賀

これまで学習した代謝経路を俯瞰し、酵素のリン酸化やアロステリック調節等により、生体全体としての代謝調節がなされている事について学習する。

[SBO:C26600]飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

6回
○アミノ酸の代謝 1
 担当教員:北村

栄養素として吸収されたアミノ酸は、エネルギー源や他の生体物質の原料となる。また、分解、排泄される場合もある。その過程について理解を深める。
[SBO:C22900]アミノ酸を列挙し、その構造に基づいて性質を説明できる。
[SBO:C26800] アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

7回目
○アミノ酸の代謝 2
 担当教員:北村

アミノ酸の代謝過程で生じる、アンモニアの処理や尿素の生成に関してその過程について理解を深める。
[SBO:C26800] アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

8回
○アミノ酸の代謝 3
 担当教員:北村

アミノ酸が関与する特殊な生体成分の生合成などの過程について理解を深める。
生理活性アミンなどについて理解を深める。
[SBO:C26800] アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

9回
○核酸の代謝
 担当教員:北村

アミノ酸を原材料として生合成される核酸塩基について理解を深める。
・核酸塩基の代謝(生合成)について概説できる。
・DNA 鎖と RNA 鎖の類似点と相違点を説明できる
核酸単量体の合成過程についての知識を確かなものとする。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

10回
○核酸の代謝2
 担当教員:北村

生体内で生合成された核酸塩基の代謝(分解)について理解を深める。
・核酸塩基の代謝(分解)について概説できる。
・核酸の代謝と再利用についての知識を確かなものとする。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

11回
○代謝の統合的理解1
 担当教員:北村

アミノ酸・核酸の代謝を含め、これまで学習した代謝経路を俯瞰し、生体全体として行われる代謝調節について学習する。
[SBO:C26600]飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。

事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

12回
○代謝の統合的理解2
 担当教員:北村

これまで学習した代謝経路を俯瞰し、代謝調節に関係する疾患について学習する。
[SBO:C26600]飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

13回
○代謝の統合的理解3
 担当教員:北村

これまで学習した代謝経路を振り返り、関連疾患にについてまとめる
[SBO:C26700]余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。
事前学習
教科書の該当箇所を一読し、概要を確認しておく。(1 hr)
事後学習
該当箇所を教科書で復習する。ESS等に登録されている問題も利用する。(3 hr)

14回
○生理化学IIのまとめ
これまで生理化学IIで学習した代謝経路を振り返り、問題演習(期末試験)を実施する。
事前学習
教科書について、生理化学IIで学習した全範囲を熟読しておく。さらに、各回配付資料・課題についても確認しておく。(4 hr〜)

事後学習
上位学年で履修する薬理学・薬物治療等でも必要な知識となるため、さらに教科書の該当範囲を再度教科書・授業資料などを熟読する。(1hr〜)

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・定期試験、課題への参加・取り組みによって評価する。
 定期試験の成績(80%)、小テストを含む課題等の取り組み状況(20%)

・定期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追・再試験を行う。(定期試験100%)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
各種小テスト・課題を実施し、授業の理解度を確認する。点数が低い場合など問題がある場合は、 JIU メールで個別に連絡・指導する。状況によっては、再テストを実施する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
薬学領域の生化学 第二版
伊東晃 編集
廣川書店
978-4-567-24411-4
参考文献・推薦図書
「レーニンジャーの新生化学 (上、下)—生化学と分子生物学の基本原理」中山和久  編集(廣川書店/2019年/各8800円)等、生化学の教科書全般。
(別途授業にて指示しますが、購入の必要はありません。大学図書館を大いに利用して、自分にとって利用しやすいものを参考書としてください。)
研究室
・額賀 路嘉
 研究室:K棟4階 K407

・北村 昭夫
 研究室:K棟3階 K304


オフィスアワー
・額賀 路嘉
 オフィスアワー:水 3限、金 2限

・北村昭夫
 オフィスアワー:水 3限、金 2限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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