Teacher name : Shiode Hirokazu
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授業科目名
Introduction to Asian History
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Shiode Hirokazu
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Online
授業の到達目標及びテーマ
アジア地域、とりわけ東アジアは地球上の他の地域から地理的には孤立した地域であるため、他地域における文明の展開とは異なる歩みをしてきた。近代以後のアジア史は自らの特異性を世界史に組み込むための痛みとの闘いや摩擦からの逃避として描くことができる。ただし、近現代を理解するためには、近世以前の歴史もある程度理解しておく必要がある。生態系、技術、言語、法などの相互作用と変遷を、いくつかの具体例(農耕、軍事、国語化、憲政等)を検討しながら俯瞰したい。
授業の概要
地形・気候・植生・生態の面からユーラシア大陸と西太平洋地域の全体を先ず理解し、その上で東アジア地域について詳しく検討する。古代と中世については、単なる王朝交代の政治史だけではなく、社会経済史や文化史の側面に目を配り、中華文明と王朝制度の変遷を辿っていく。近世から近代にかけては、ヨーロッパ勢力のアジア進出と「中国史の世界史への組み込み」の過程を丁寧に追っていきたい。現代については、中国・日本・アメリカ・ロシア・ヨーロッパ諸国の相互関係が中心的な話題となろう。
講義の紹介動画は下記です。 https://youtu.be/x31DV0e3U0Q 授業計画
1回
世界の中で東アジアが地理的に孤立していることを確認する。各地域の生態と植生の特徴を理解する。これらを水系と島嶼ごとに考える。黄河・長江流域における農耕の開始と社会の変化を確認する。
事前学習
高校時代の地理の教科書や歴史地図集・各種アトラスなどで、ユーラシア大陸の地勢と気候を確認する。また、小麦や米の栽培がいつ、どこで始まったか考える。2時間。
事後学習
自分の生まれた場所、成長した場所、現住地の気候・植生を確認する。日本への稲作の伝播について、どんな説があったか確認する。2時間。
2回
周の建国伝説と史実。春秋戦国時代の社会変遷について。秦は中国社会をどう変えたかについて。また、この時期の思想上の爆発(諸子百家の出現)について。
事前学習
周の成立と変遷について確認する。また、秦の成立と滅亡の時期を確認する。2時間。
事後学習
周が衰えた理由を考える。統治者としての始皇帝をどう評価するか考える。諸子百家の思想はどう受け継がれたかについて確認する。2時間。
3回
前漢期の社会経済を理解する。新と後漢の時代の統治構造について。
事前学習
前漢の成立過程を確認する。2時間。
事後学習
前漢の文化はのちの中国にどのような影響を与えたか考える。2時間。
4回
漢代の社会と経済について。
事前学習
王莽と新の成立について確認する。2時間。
事後学習
漢代の社会の後世への影響を確認する。2時間。
5回
物語の三国と史実の三国の違いを明確にする。
事前学習
三国の地理的位置を確認する。2時間。
事後学習
劉秀が勝利した原因はなにか、確認する。2時間。
6回
中国の南北で社会経済体制がどう違うか理解する。
事前学習
南北朝の交代と地理的位置を確認する。2時間。
事後学習
南北朝時代の文化と宗教はどう違ったか確認する。2時間。
7回目
隋・唐期に中国の社会編成はどう変化したか考える。
事前学習
隋・唐と日本の関係はどうだったか確認する。2時間。
事後学習
唐の文化は日本を含む東アジアにどんな影響を与えたか確認する。2時間。
8回
五代十国と宋の文化を理解する。
事前学習
五代十国と宋の地理的位置と成立時期を確認する。2時間。
事後学習
宋文化の現代中国文化への影響を確認する。2時間。
9回
宋代の統治原理を理解する。また、この時代の文化の特徴を理解する。
事前学習
宋代の農業発展を確認する。とりわけ、江南の開発について。2時間。
事後学習
遼と金の統治時期と支配領域を確認する。2時間。
10回
モンゴル民族の発展と南宋の社会。
事前学習
モンゴル帝国の発展過程を概観しておく。2時間。
事後学習
モンゴル軍が強かった理由を考える。元朝の宗教政策と民族政策を確認する。2時間。
11回
モンゴル帝国の中国化とは何だったかを考える。元末明初の社会経済を理解する。
事前学習
モンゴル民族の対外発展と日本の関係を確認する。元朝はなぜ弱体化したか考える。2時間。
事後学習
農民反乱とは何だったのかを確認する。2時間。
12回
明代の経済発展について考える。
事前学習
16-17世紀のヨーロッパ諸国はどのようにアジアに進出したか思い出す。2時間。
事後学習
明と日本の関係を確認する。とりわけ、朱印船貿易について。2時間。
13回
清の発展と安定の原因と結果。ポルトガルとオランダの対外発展とアジア。
事前学習
明の対外発展について確認する。明の滅亡と清の成立について時期と地理を確認する。2時間。
事後学習
日本の南蛮文化を世界史の中に位置づける。2時間。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
小テスト(50パーセント)と期末レポート(50パーセント)よる。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストの講評をする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
特に指定しない
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参考文献・推薦図書
授業中に適宜指示する。
研究室
A315
オフィスアワー
火水木の昼休み。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
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