Syllabus data

授業科目名
起業マネジメント特別講義H(環境経営特論)
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Kunitake Yoko
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
 企業や行政等による環境・社会問題への取り組みの必要性について、その背景となる環境問題や社会的な状況を理解する。また、様々な国における企業による環境経営の取り組みの実態を知る。環境経営に関連する法律、制度、また具体的な手法や評価基準について特に生物多様性分野を中心に学ぶ。また、これらを学んだうえで、実際の様々な事例について、環境経営、サスティナビリティ—の視点から議論する能力を身につける。

授業紹介動画リンク:
https://youtu.be/nndLIWzjQo0
 
授業の概要
 本講義は原則対面授業で行います。

 現代社会において、環境問題は人類共通の命題であることは疑う余地がない。人類は歴史上繰り返し環境問題に直面し、その度に社会は環境問題によって変容を余儀なくされた。環境の世紀といわれる21世紀にあって、企業が環境に配慮することは必須であり、それは直接的なリスクマネジメントにとどまらず、顧客や消費者の消費性向や投資家の動向、雇用にまで関わる経営上の重要な側面になりつつある。
 本講義では社会と環境問題の関係性を俯瞰しながら、歴史的なつながりをもって環境問題を理解し、現在企業等において環境経営が強く求められる背景を理解する。特に近年重要視されている生物多様性保全分野において、生態系の重要性やその社会における役割を理解したうえで、取組の事例として企業の環境報告書などを読み解くことで、国内外の様々な企業における生物多様性に関連した環境経営の在り方について分析的に議論する。

授業計画
1回
第一回:ガイダンス及び環境経営を学ぶ意義
内容:講義の進め方、成績評価の説明。環境経営の意義や背景について学ぶ。
到達目標: 特に自ら大学院で取り組んでいる研究において、環境経営について学ぶことがそれにどのようなつながりを持ち得るか考えること。
事前学習
シラバスをよく読んでくる。本講義で学びたいことを明確にしておく。【2h】
事後学習
環境経営について学ぶ意義を明確化する。
毎回口頭発表やディスカッションのための課題を出すので指示に従って行ってくること。【2h】

2回
環境問題の歴史
 内容:四大文明と環境問題、公害から地球環境問題への変遷を知る
 到達目標:環境問題の歴史を理解する
事前学習
自分の国の環境問題の歴史について調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする【2h】

3回
日本の四大公害事件
 内容:日本の産業史において重大な公害問題である四大公害病、四大公害訴訟について学び理解する。
 到達目標:四台公害についてその要因、内容、社会的な意義について理解する

事前学習
水俣病について調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする
自国の公害問題、および公害訴訟について調べる。【2h】

4回
グループディスカッション:自国の公害について
 内容:自国の公害について各自発表し、グループディスカッションを行う
 到達目標:公害についてのディベート能力の向上

事前学習
自国の公害問題、および公害訴訟について調べてことを発表する準備をする。【2h】
事後学習
自分の発表についての質疑応答を参考にレポートをまとめる。【2h】

5回
エネルギーと環境問題
 内容:化石燃料やエネルギー消費と環境問題の関係性について
 到達目標:環境問題が起こるメカニズムを理解する。
事前学習
現在使用されているエネルギーについて調べてくる。【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする【2h】

6回
グループディスカッションー:エネルギーと環境問題について
内容:エネルギーと環境問題の関係について各自発表し、グループディスカッションを行う。
到達目標:本テーマにおけるディベート力の向上


事前学習
自分が事前学習で調べたエネルギーのうち一つ選択し、環境問題が生じるプロセスを調べてくる。【2h】
事後学習
自分の発表についての質疑応答を参考にレポートをまとめる。【2h】

7回目
生態系と環境問題‐1 
内容:生態系の仕組み
到達目標:生態系の仕組みについて学び、環境との関係を理解する。
事前学習
生態系とは何か調べてくる。【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする。【2h】

8回
生態系と環境問題‐2 
内容:生態系サービス
到達目標:様々な生態系サービスと、そのしくみについて理解する。
事前学習
生態系サービスについて調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする【2h】

9回
企業による環境マネジメントー1 リスクマネジメント
内容:リスクマネジメントとしての環境マネジメント
到達目標:企業における環境リスクを理解する。
事前学習
企業による環境管理の事例を調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする【2h】

10回
企業による環境マネジメントー2 グリーン産業
内容:グリーンビジネス、グリーンバリューを考慮した環境への取り組み
到達目標:グリーン産業について理解する。
事前学習
グリーンビジネスの事例について調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする【2h】

11回
企業による環境マネジメントー3 企業とCSR
内容:社会的責任としての環境マネジメントー希少種保全の事例から
到達目標:CSRについて理解する。
事前学習
企業の社会的責任(CSR)について調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする
紹介した事例以外の生物多様性保全の取り組みについて調べてみる【2h】

12回
脱成長理論
内容:経済成長と環境に関する世界の潮流について
到達目標:脱成長・持続可能な社会へのパラダイムシフトの動向を理解する
事前学習
脱成長という概念について調べてくる【2h】
事後学習
授業で学んだことをノートにまとめ自分の言葉で説明できるようにする。【2h】

13回
総括と発表
内容:本講義を受けて、博士論文の内容との関連性や、あるいは考えたことなど、環境経営や環境問題を自分の研究に引き付けて発表する。
到達目標:学んだことを自分の研究に引き付けて考える
事前学習
最終発表に向けて準備する【2h】
事後学習
自分の発表についての質疑応答を参考にレポートをまとめる。【2h】

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
試験は行わない。評価は以下の配分で行う。
授業中の発表、グループディスカッション、50%
レポート 50%

なお、レポートや発表における剽窃は一切認めない。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
発表については講評を行う。
またレポートについても次回までにコメントを返す。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ー特に指定しない
参考文献・推薦図書
・「環境戦略の進め方」 矢野昌彦他著 オーム社
・「グリーンバリュー経営のへ大転換」 クリストス・ピテリス他 著 谷口和弘訳 NTT出版
・「CSR企業白書2022年版」 東洋経済出版
・「生物多様性読本」日経エコロジー編 日経BP社
その他、随時紹介する。
研究室
F棟306号室
オフィスアワー
火曜日1限、木曜日1限
質問等はメールで予約してWebexでも可能です。メールアドレスは授業内で周知します。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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