Syllabus data

授業科目名
Fundamentals of Pharmaceutical Biology
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Michiyoshi Nukaga
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
薬学部の学びのなかでは、医薬品の作用メカニズムの理解のため、生命現象を多角的に理解することが重要である。基礎生物学と生物学という2科目の中で、高校生物と薬学部での生命科学の橋渡しを行う。特に化学の知識を活用することになれて欲しい。
基礎生物学では細胞の営みに焦点をあてて講義を行う。細胞の構造と機能について、他人に説明することができるレベルに到達することを目標とする。構造式であっても、語句であっても、覚えて欲しい事柄には必ず「理由」があります。授業全体として、単なる暗記ではなく、「理由」を理解した上で身につけるという方針を徹底すること。
授業の概要
①科目名:薬学基礎生物(Fundamentals of Pharmaceutical Biology)・必修科目
②授業形態:対面型の授業を行う。
③授業内容:本授業では、高校生物からのバージョンアップのため、主に、化学と関連性が高い分野を中心に学習する。グルコースやアミノ酸など化学式を覚えなくてはいけない場面も多くあるが、その都度反復練習をして身につけて欲しい。後半では、遺伝やセントラルドグマなど、分子生物学的内容を高校生物よりも高いレベルで理解していく。すべての授業は講義形式で行った後で、演習として、授業後課題を時間中に回答する。そのため、Googleフォームの課題に取り組めるようにスマートフォンやインターネットに繋ぐことのできるタブレット、PCなどを必ず持ってくること。各回の予習は、次の授業の内容をどのようなことを学ぶのかのチェックをしてください。教科書の該当箇所を読む程度でかまいません。時間に余裕があるようでしたら、Youtubeなどに、高校生物を解説しているビデオも多数登録してあるので見ることもよいと思います。各回の講義後に、復習として教科書を中心とした講義の整理を行うこと。規定外履修者は期末試験のみではなく、対面授業に参加可能なときは参加すること。出席出来ない場合であっても、ビデオを見て課題提出は必須です。また、対面授業の進みと共に課題をLMS上にあげていくので、期限までに必ず提出すること。

授業計画
1回
【第1回授業】イントロダクション・生物学の基礎(0-1章)
授業の内容、評価方法などについて説明を行った後、「生物学の基礎」についての講義を行う。生物と無生物の違いについて説明できるようになる。
[SBO:H08500]ウイルスとファージについて概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]DNA, RNA, セントラルドグマという言葉について調べる。Youtubeなどには、高校生物授業を解説しているビデオも多数登録してあるので、特に知識があやふやな学生は是非見てください。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
教科書を必ず購入し、第1回目に持ってこれるようにする。第5章まで簡単にどんなことが書いてあるのか確認すること。
課題の提出方法を確認する。(アナウンスします。)
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。
試験対策を兼ねて満点を狙うことをお勧めします。課題の類似問題が期末試験に出題されますので、しっかり記録を取ることをおすすめします。後になって再度見たいと言われても対応しません。

2回
第2回:生物の分類(1章)
生物の分類方法について学び、代表的な生物をあげながら説明できるようになる。生物の進化について説明できるようになり、真核、原核生物の違いと進化の過程で別れた様子について説明できるようになる。
[SBO:H10000]進化の基本的な考え方を説明できる。
[事前学習:2h]化学進化という言葉、あるいは解説ビデオを探して視聴してみてください。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
化学進化、リボザイムというキーワードで調べてみる。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

3回
第3回:遺伝とメンデルの法則(1章)
メンデルの法則を理解し、ABO式血液型の遺伝のしくみが理解できるようになる。
[SBO:H09500]遺伝の基本法則(メンデルの法則など)を説明できる。
[SBO:H09900]性染色体による性の決定と伴性遺伝を説明できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]メンデルの法則とはなにか調べておく。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
血液型の遺伝について、調べてみる。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

4回
第4回:遺伝と遺伝病(1章)
メンデルの法則を理解した上で、メンデルの法則に従わないケースを説明できるようになる。
連鎖と伴性遺伝について理解する。これまでの知識をまとめて、遺伝病の考え方を理解する。
[SBO:H09500]遺伝の基本法則(メンデルの法則など)を説明できる。
[SBO:H09900]性染色体による性の決定と伴性遺伝を説明できる。
[事前学習:2h]伴性遺伝とはなにか調べておく。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
メンデルの法則について、高校の教科書などを見直しておく。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

5回
第5回:細胞のつくり(2章-2)
細胞内に存在する構造物の機能について学ぶ。真核細胞の細胞小器官をあげ、それぞれの構造や機能について説明できるようになる。
原核細胞の構造について説明できるようになる。
[SBO:H08200]動物、植物、微生物の細胞について、それらの構造の違いを説明できる。
[SBO:H08300]細胞内器官の構造と働きについて概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]核とミトコンドリアについて調べておく。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
ミトコンドリアとはなにか調べておくこと。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

6回
第6回:細胞のつくり(2章-2)
細胞膜の構造について説明できる。細胞骨格について説明できる。動物細胞と植物細胞の違いについて説明できる。
[SBO:H08400]細胞膜の構造と性質について概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]生体膜の特徴について高校教科書を見直す。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
受動輸送と能動輸送の違いを説明できますか?調べておくこと。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

7回目
第8回:細胞を構成する分子-アミノ酸、核酸(2章-1)
生体を構成する重要な分子について、その性質と構造について学ぶ。簡単なアミノ酸の構造を描くことができる。タンパク質の構造について概説できる。RNAやDNAの構造について化学的に説明できる。
[SBO:C25801]エネルギー代謝の概要を概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]グリシンとアラニンの構造式を描けるようにしておく。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
グリシンとアラニンの構造式を描けますか?教科書などでみておくこと。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

8回
第8回:細胞を構成する分子-糖質、脂質(2章-1)
グルコースを中心とした簡単な糖質について構造が描ける。トリアシルグリセロールの構造が描ける。
[SBO:C25801]エネルギー代謝の概要を概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]グルコースの鎖状構造と、環状構造を描いてみる。脂質とは何か調べる。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
グルコースの構造式を描けますか?教科書で見直しておくこと。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

9回
第9回:遺伝情報の発現ー1(3章)
遺伝情報が子に遺伝することはどのようなことか、メンデルの法則を染色体と遺伝子の構造から再度、理解する。さらに、遺伝を司る物質の本体がDNAであることを理解し、その細胞内での構造について理解する。
[SBO:H09400]遺伝とDNA について概説できる。
[SBO:H09600]遺伝子の組換え、連鎖を説明し、組換え価を求めることができる。
[SBO:H09700]染色体地図について説明できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]グルコースの鎖状構造と、環状構造を描いてみる。脂質とは何か調べる。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。核の中のDNAの様子をDNAからヌクレオソーム、染色体にいたる名前と構造の違いをまとめるように。
事前学習
DNAの構造について説明しなさいという問いに対して、どんな説明をしますか?自分の回答を準備しておく。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

10回
第10回:遺伝情報の発現ー2(3章)
遺伝情報が実際の細胞の営みにどのように関わっているのか、セントラルドグマを理解し、それぞれのステップを概説できるようになる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]セントラルドグマという言葉について、調べる。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。
事前学習
遺伝子という言葉は何を意味しているか考えて見ること。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

11回
第11回 栄養と代謝ー1(第4章)
基礎栄養学で、三大栄養素やその消化、吸収について学び、基礎生物学では、それらを細胞内でどのように活用しているかを学ぶ。本授業では細胞内でグルコースからATPを産生する方法について概説できる。嫌気的呼吸について概説できる。
[SBO:H08900]代謝(異化、同化)について説明できる。
[SBO:H09000]独立栄養生物と従属栄養生物について説明できる。
[SBO:C25801]エネルギー代謝の概要を概説できる。
[SBO:H09100]嫌気呼吸および酸素呼吸について概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]解糖系、クエン酸回路、電子伝達系がなにをしているのか、高校教科書、教科書で調べておく。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。解糖系、クエン酸回路、β酸化、尿素回路、嫌気呼吸について、その特徴をノートにまとめること。
事前学習
解糖系やクエン酸回路、電子伝達系など、高校生で一度は学んだことであるが、どんなことをしているか調べてみる。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

12回
第12回:栄養と代謝ー2(4章)
脂肪酸からATPを産生する方法について概説できる。窒素代謝について説明できる。
光合成について説明できる。還元型補酵素について説明できる。アセチルCoAについて説明できる。
[SBO:H09200]光合成について概説できる。
[学習方法]講義
[事前学習]解糖系、クエン酸回路、電子伝達系がなにをしているのか、高校教科書、教科書で調べておく。
[事後学習]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。解糖系、クエン酸回路、β酸化、尿素回路、嫌気呼吸について、その特徴をノートにまとめること。
事前学習
脂肪酸とはなにか、代表的なものをひとつかふたつあげてこんなものですと答えられるように準備しておく。
同様に光合成とは何をしているのか説明できるように準備しておく。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
Googleフォームの課題を提示します。決められた期限で7割以上解答すること。回答は何度も繰り返してかまいません。ここで、授業資料や教科書を調べながら満点を目指すことが
成績向上の秘訣です。毎回の授業でこれを行うことで、課題点30点を得ることが可能。

13回
第13回:これまでの総復習と期末試験対策
これまでの授業内容を思い出しながら、ペプシンという消化酵素について、統合的に検討する。
遺伝子から転写、翻訳を経て、胃の中で、酵素として働くまでの過程を自分の言葉で説明できるようになる。
[学習方法]講義
[事前学習:2h]セントラルドグマ、遺伝子、転写、転写後修飾、翻訳、粗面小胞体、ゴルジ体、エキソサイトーシス、チモーゲンなどのキーワードの意味を調べておく。既にほとんど、この授業で学んでいるはず。
[事後学習:2h]課題(ビデオ視聴を含む)を提示します。必ず、指定されたフォームでレポートを作成すること。
事前学習
ペプシンという酵素について、調べておく。
事後学習
必要に応じてビデオ視聴。
期末試験対策として、必ずペプシンの発現に関する記述を図も含めて完成させておくこと。

14回
期末試験を行います。
事前学習
期末試験対策の勉強
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験70%、課題30%で評価を行う。
課題に関しては、全課題の正答率に応じて得点を加算する。毎回7割を超えるように指示しているため、トータルで6割以下の場合は、課題点0点となるので注意。
また、再試験は、筆記試験100%で評価を行うが、これは課題を目標点に到達している状態で全て提出していることを前提とする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題については、次回の授業中に取り上げます。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第4版
和田勝
羊土社
9784758121088
薬ゼミのわかりやすい薬学基礎本
薬学ゼミナール編
薬学ゼミナール
9784910504438
参考文献・推薦図書
アメリカ版大学生物学の教科書(ブルーバックス)第1巻細胞生物学
アメリカ版大学生物学の教科書(ブルーバックス)第2巻分子遺伝学
アメリカ版大学生物学の教科書(ブルーバックス)第3巻生化学・分子生物学
薬学領域の生化学第2版(廣川書店)
はたらく細胞(マンガ、アニメ):マンガは図書館にあります。授業は生物学となりますが、免疫細胞についてイメージ作れると思います。
研究室
東金キャンパス、K棟4F、K407
オフィスアワー
オフィスアワー:月曜日4限 水曜4限 (額賀;K407)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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