Syllabus data

授業科目名
Financial Planning A
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
Have work experience
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Kuroda Naoko
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Kioicho Campus
授業の到達目標及びテーマ
誰しも生きていくためには「お金」が必要です。最低限の衣食住を充足させるためだけでなく、豊かに暮らしたいと望むのであれば尚更でしょう。けれども、それに関して系統立てて専門的に習得する場はまだまだ少ないのが現状です。
しかし、人生100年時代において豊かで自分らしい人生を送るためには、若年層から、金融リテラシーを向上させ、誰もが金融サービスにアクセスできる「金融包摂」の実現を図ることが重要であり、これは「持続可能な開発目標(SDGs)」とも密接に関わっています。
そして、金融リテラシーを向上させ、長生きリスクに備えるには、「生涯を見通した生活における経済の計画」つまり、ファイナンシャル・プランニング(FP)が欠かせません。
本講座では、FPの意義やFP立案上知っておくべき金融経済や金融商品、リスクマネジメントの考え方や保険商品、ライフプランの概要など、消費者として必要な知識を習得し、金融・経済分野におけるゼネラリストを目指すとともに、スペシャリストになるべく自身の興味と適正を探り、この分野に関する自らの考えを展開できる力を涵養することを講座の狙いとします。
授業の概要
・「FP概論」および、日本FP協会のFP学習ガイド<2022年4月1日改定>の「金融資産運用設計」「リスク管理」「ライフプランニングと資金計画」におおむね沿った内容で展開し、社会人として生活する上での実務的な金融知識を学習します。
なお、本講義は、国家検定の一つであるFP技能士の取得を目指すものではありませんが、資格取得にも十分対応できる知識を習得できるようにします。
・授業形態は、毎回事前にレジュメ等の資料を配布。実授業時には同内容をディスプレイ上に表示し授業を行います。

<参考>
●「FP学習ガイド<2022年4月1日改定>」日本FP協会
https://www.jafp.or.jp/kojin/keizoku/guide/files/guide_2022.pdf

授業計画
1回
・第1回目のテーマ:「FP実務と倫理」:FPの意義、役割およびFP資格の概要、FPの社会的ニーズ、FPとコンプライアンス、金融業界におけるFP資格の必要性
・到達目標:FPとは何かを理解できる。
事前学習
・日本FP協会「大学生・高校生のためのFP資格ガイドブック」、「FP資格について」、金融財政事情研究会「FPに関するQ&A」等を閲覧して、FPの概要を理解し、さらに知っておきたいこと、質問事項をまとめておいてください。

●「大学生・高校生のためのFP資格ガイドブック」日本FP協会
https://www.jafp.or.jp/aim/fpshikaku/guidebook/

●「大学生向け啓発冊子『未来の選択肢を広げる資格 ファイナンシャル・プランニング技能士』」金融財政事情研究会
https://www.kinzai.or.jp/fp/fpkeihatu_college
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

2回
・第2回テーマ:金融・経済の基礎知識「お金を知る」:主要なマーケット指標、マーケットの変動要因、金利、景気、金融政策などの概要、セーフティネット
・到達目標:上記に関する基本的な知識を習得し、経済ニュースに関心を持って、日々チェックできるようになること。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。



事前学習
・金融広報中央委員会「暮らしと金融のデータ/経済指標の見方および金融指標の見方」を閲覧して、基本的な知識を習得しておいてください。

https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/keizai_shihyo/
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

3回
・第3回テーマ:貯蓄型金融商品の知識「お金を貯める」:預貯金・信託商品の基本的な知識、金利・利回り計算
・到達目標:上記金融商品の違いを理解し、簡単な金利・利回りの計算ができるようになること。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。


事前学習
・金融広報中央委員会「金融商品大百科/預貯金・信託」を閲覧して、基本的な知識を習得。またインターネットで、最新の銀行金利をチェックしておくこと。

https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/hyakka/part2/yochokin/
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/hyakka/part2/shintaku/
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

4回
・第4回テーマ:投資型金融商品の知識「お金を殖やす」:株式、債券、投資信託、外貨建て商品
・到達目標:上記金融商品の違いやメリット・デメリットを理解できるようになること。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・金融広報中央委員会「金融商品大百科/公社債、株式、投資信託等」、消費者庁「消費者教育ポータルサイト/金融経済ナビ」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。

https://www.shiruporuto.jp/public/knowledge/assets/hyakka/part2/kabushiki/
https://www.shiruporuto.jp/public/knowledge/assets/hyakka/part2/toshin/
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

5回
・第5回テーマ:資産形成とポートフォリオ運用:ポートフォリオ、アセットアロケーション、リスクとリターン
・到達目標:資産形成の意義を理解し、自分に合った資産運用が考えられるようになること。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・金融庁「未来のあなたのために〜人生とお金と資産形成〜」、日本証券業協会「投資の時間」、日本FP協会「くらしとお金のワークブック〜FPと考える生活設計〜/PART6」等を閲覧。また、「ポートフォリオ」「アセットアロケーション」などのキーワードでネット検索学習しておくこと。

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/download/index01.html
https://www.jsda.or.jp/jikan/lesson4/
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part6.pdf



事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

6回
・第6回テーマ:リスクマネジメントおよび保険制度全般:リスクマネジメントとは何か?、社会保険と民間保険、契約者保護、保険業法、保険法
         生命保険(第一分野):生命保険のしくみ、おもな生命保険商品、生命保険と税金
・到達目標:おもな生命保険の種類を理解し、それぞれの保険ニーズに合った商品を考えられるようになる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。

事前学習
・金融広報中央委員会「暮らしとお金/保険/(1)概要」、生命保険文化センター「知っておきたい生命保険の基礎知識」「知っておきたい生命保険の基礎知識/主契約の種類」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと

https://www.shiruporuto.jp/public/knowledge/insurance/hyakka/part2/hoken/
https://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/
https://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/kind_main/

事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

7回目
・第7回テーマ:損害保険(第二分野):損害保険のしくみ、おもな商品、損害保険と税金
・到達目標:おもな損害保険の種類を理解し、それぞれの保険ニーズに合った商品を考えられるようになる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・損害保険協会「損害保険とは?」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。
https://www.sonpo.or.jp/insurance/index.html
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

8回
・第8回テーマ:第三分野の保険とリスク管理:第三分野の保険(医療保険、がん保険、就業不能保険、介護保険)の概要及びリスク管理と保険
・到達目標:おもな第三分野の保険の種類を理解し、それぞれの保険ニーズに合った商品を考えられるようになる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「くらしとお金のワークブック〜FPと考える生活設計〜/PART7」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。

・https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part7.pdf
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

9回
・第9回テーマ:ライフプランニングと資金計画:ライフプランニングの考え方・手法、可処分所得の計算、ライフイベント表・キャッシュフロー表の作成法と意義、お金を稼ぐ(働く)ということ
・到達目標:ライフプランを立てる意義と、基本的な立て方を理解できるようになる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「くらしとお金のワークブック〜FPと考える生活設計〜/PART1」および「若手社会人のマネー&ライフプランお役立ちハンドブック!」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。

https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part1.pdf
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/young_handbook/
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

10回
・第10回テーマ:ライフプランニング策定上の資金計画:住宅取得、教育資金、老後資金の考え方
・到達目標:人生における三大資金について、考え方を理解できるようになる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「くらしとお金のワークブック〜FPと考える生活設計〜/PART2〜PART4」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part2.pdf
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part3.pdf
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part4.pdf
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

11回
・第11回テーマ:課題作成のためのポイント講義:これまでに習得した知識を踏まえて、具体的な事例の問題と対策を検討し、問題解決後のキャッシュフロー表および対策に関する課題レポートを作成。その作成に当たっての留意点やポイントを学ぶ。
到達目標:課題作成の目的とやるべきことが理解できる。
事前学習
これ迄の講義で配布したレジュメ及び講義の記録(とくに第9回・第10回)を参照して改めて振り返り、知識を整理しておくこと。
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

12回
・第12回テーマ:ローンとカード「お金を借りる」:クレジットカード、キャッシュレス決済、消費者トラブル等
・到達目標:将来、お金を借りる場合の留意点を理解できる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・金融広報中央委員会「18歳までに学ぶ契約の知恵」「きみはリッチ?—多重債務に陥らないために—」を閲覧して、基本的な知識を習得しておくこと。

https://www.shiruporuto.jp/education/document/container/seinen/
https://www.shiruporuto.jp/education/document/container/rich/text/
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

13回
・第13回テーマ:社会保険制度の概要とこれまでのまとめ:公的医療保険、公的介護保険、労働保険(労災・雇用保険)、公的年金、企業年金、個人年金(iDeCoなど)
・到達目標:基本的な社会保険の知識を習得できる。小テスト(アンケート含む)を行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・厚生労働省「年金・日本年金機構関係/【国民年金】パンフレットと動画のページ」、映像教材「社会保障って、なに?〜身近な人から学ぶ健康保険や公的年金の話〜」を閲覧しておく。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000166532.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000051481.html
事後学習
・配布したレジュメを確認して、分からない箇所があれば担当教員へ質問あるいは自分で調べてみてください。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業アンケート、小テスト、課題レポート提出を実施する。評価配分は以下の通り。
◯課題レポート:50%
◯授業中に実施する小テストおよび授業アンケート:40%
◯授業への参加・取り組み・発表・質問意見表明等:10%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内での解説または解説コメントを配布します。課題レポートについては、提出後、JIUポータルで解説コメントを掲載します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
とくになし。必要に応じて資料を配布
参考文献・推薦図書
・「ファイナンシャル・プランニング入門- for Students - 〔第5版〕」日本FP協会 2019.12.05 1,540円(税込価格)
・「お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動」黒田尚子 日経BP 2022年03月18日 1,540円(税込価格)
他の参考文献等については、各授業内でも案内を行う。
研究室
オフィスアワー
火曜日2時限、木曜日2時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ