教員名 : 魚住 明代
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授業科目名
ドイツの社会と文化
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
魚住 明代
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本授業では、ドイツについての基礎的な知識を習得すると共に、各回で個別のテーマについて掘り下げることを通じて履修者をドイツ研究に誘う。到達目標は以下の4点である。
1.ドイツの地理・歴史・文化・社会についての基礎的な知識を習得する。 2.ヨーロッパにおけるドイツの位置づけを知る。 3.ヨーロッパ諸国及び日本との比較の中で、ドイツの特徴を知る。 4.ドイツにおける人口(移民)、環境、ジェンダー等の現状について基礎的な知識を得る。 授業の概要
1.ドイツの社会と文化について幅広い知識を得る。
2.講義形式/演習形式で授業を進める。 3.内容:ドイツの歴史、文化と現代、現代社会の様相を概観する。講義では、テキスト・配布資料を読み進めて、出来る限りドイツ社会の多様な側面に触れる。 4.講義以外に、グループ発表の機会を設定して、報告とグループディスカッションを通じて問題意識を鮮明にする。 5.授業の課題を通じて自身の意見をまとめ、知識の定着を図る。 https://youtu.be/cKQ1rcup7xE 授業計画
1回
オリエンテーション(授業が居よう、授業の目的、到達目標、テキストと参考文献、評価についてなど)
目標:ドイツの地理と第二次世界大戦後の歴史を概観し理解する。 事前学習
テキスト10ページまでを熟読し、自身の問題意識を鮮明にする。各回の受秒に際して、授業の温煦票を理解すると共に、事前・事後学習に取り組む(目安はそれぞれ120分程度)。授業は、講義と共に演習形式でも進めていくので、各自が発表するテーマについては、よく調べてスライド等の資料を作成して読むこと。また各回に示す課題は評価の対象となるので、しっかり取り組むこと。
事後学習
第二次世界大戦後のドイツの歴史を自習する(テキストと参考文献をもとに取り組む)。
2回
ドイツの地理について、テキストをもとに歴史的な視点を踏まえながら授業を進める。白地図に周や河川についての書き込みを行う。
事前学習
ドイツの地理(歴史との関連、変化して来た国境線、現代のドイツの州について学ぶ)。地図をもとに現代ドイツの州と州都、各州の特徴を調べて理解しておくこと。
事後学習
州と州都の位置関係、各州の特徴を復習する。示された参考文献に取り組む。授業課題を提出する。
3回
戦後の歴史に注目して、現代ドイツ発展の過程を学ぶ。テキストを中心に授業を進める。
第二次世界大戦下の全体主義の歴史や政策を理解する。特に人口政策に関連した講義を行う。 ドイツの歴史に関する重要な参考文献やビデオなどを紹介する。 事前学習
ドイツの歴史(現代史、特に第二次世界大戦後の歴史を学ぶ)。
テキストをよく読んで、不明な点を事前に調べておくこと。 事後学習
配布資料を読み込み、各自で参考文献に取り組む。課題(負の歴史の克服に取り組んできたドイツの教育活動について)を提出する。
4回
テキストをもとに文豪トーマス・マンの作品に触れる。実際に作品の一部(翻訳)を読みながらその文学世界に触れる。各自が調べたり読んできた作品の紹介を行う。
事前学習
ドイツの文学について、事前に調べておく。関心のある作品について簡単にまとめておく。
事後学習
配布資料をもとにドイツの文学作品の中から1冊を取り上げて読み課題を提出する。
5回
テキストを踏まえ、ドイツの政治体制の特徴を学び、連邦制や地方自治の仕組みなど、日本との相違を踏まえながら理解する。2022年11月の「政権転覆計画事件」などを取り上げて解説する。
事前学習
ドイツの政治について、テキストをよく読んでドイツ統一後の歴史を振り返り、課題や問題点を理解する。
事後学習
現代ドイツの政治とポピュリズムについての配布資料をまとめて課題を提出する。
6回
ドイツ観念論の思想家による家族論を学ぶ。テキスト以外に、配布資料を基にカント、ヘーゲル、フィヒテの家族・結婚論を読み進める。
事前学習
ドイツの思想史について、テキストをよく読んで理解を深めておく。
事後学習
本日の授業内容と事前に読み込んだ資料を踏まえて課題を提出する。
7回目
テキストを踏まえながら、ドイツの現代建築やデザインが戦後の日本に与えた影響を知る。デッサウに位置するバウハウス・ミュージアムの紹介を行い、現代ドイツの建築・デザインと生活様式について学ぶ。
事前学習
ドイツの芸術デザイン(バウハウスが社会に与えた影響を知る)についてテキストを踏まえて予習し、バウハウスの活動について調べておく。
事後学習
授業のまとめを作成し、ネット等で検索した写真を元に簡単なレポートを作成して提出する。
8回
ドイツ独自の教育制度と現代社会におけるその変化を学ぶ。テキストを踏まえてデュアル教育システムとは何かについて学習する。日本の教育制度との相違を調べて、グループディスカッションを行う。
事前学習
ドイツの教育システムの日本との相違を調べておく。
事後学習
グループディスカッションの内容をまとめて課題提出をする。
9回
ドイツで環境政策が進んだ背景として、どのような歴史的な事情があったのかを理解する。環境先進都市と称されるハイデルベルク市の取り組みや環境教育の具体例を学ぶ。現代のエネルギー問題についても理解し、今後の課題を考える。
事前学習
現代のドイツが「環境先進国」と称される理由を調べておく。
事後学習
ドイツにおける環境教育の取り組みについて調べたうえで、日本の環境教育や環境政策の課題についてまとめる。
10回
戦後ドイツのエネルギー政策の歴史と政策転換(脱原発)に至るまでの議論についてテキストを踏まえながら、配布資料を基に授業を行う。
演習形式で授業を進め、十分なグループディスカッションを行う。 事前学習
現代ドイツのエネルギー政策と脱原発について事前に良く調べておくこと。テキストを十分に理解すること。
事後学習
報告内容についての感想をまとめる。本日のテーマに関して日本との比較を行い課題を提出する。
11回
第二次世界大戦の下での国家による強硬な人口政策について学んだあとで、戦後の出生減退と現在までの人口動向に関して統計をもとに学習する。戦後の家族政策(出生・子育て支援)の変遷を跡付け、現在の家族政策の基本方針について学ぶ。
事前学習
ドイツの人口問題について知る。大量の難民・移民を受け入れて来た歴史を学び、移民国家としてのドイツについて考える。
事後学習
戦後日本の人口政策と家族政策の歴史について自身で調べて短いレポートを作成する。ドイツとの比較を行う。
12回
ドイツ社会における女性の位置づけや変化を第二次世界大戦から現代に至る期間に重点を置いて学習する。ジェンダー役割の柔軟化がもたらした社会の変化について理解する。
事前学習
家族とジェンダーについて、ドイツの先進性と課題に関する情報を集める。テキストをよく読んでおく。
事後学習
ドイツの政策転換の背景になにがあるのかを調べて小レポートを作成する。
13回
移民と現代社会について学ぶ。2022年11月に起こった「国家体制転覆計画事件」の背景について詳しく学習する。ドイツ社会とポピュリズム、極右の思想について、批判的視点からディスカッションを行う。
事前学習
移民と現代社会について、ドイツの戦後の移民政策の変遷を調べておく。テキストをよく予習しておくこと。
事後学習
日本の戦後の移民政策の変遷と課題について事後学習で知識を深める。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
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21回
事前学習
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22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
学期末試験を実施する。
授業期間中に小テストは予告なく実施するので、事前に十分に復習を行っておいて欲しい。 成績評価は、授業への参加の度合い(=発表やディスカッション)を2割、小テストや課題を2割、学期末試験を6割程度の比率で総合的に判断する。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題を出した場合は、提出された翌週に授業内でコメントを行う。レポートに関しては個別に返却する。
小テストについては、解答を公表する。 講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
現代ドイツを知るための67章(第3版)
浜本隆志、高橋憲編
明石書店
2200円+税
ドイツの実情
ドイツ連邦共和国大使館
ドイツ総領事館HPからダウンロード
参考文献・推薦図書
『ヒトラーとナチ・ドイツ』石田勇治著、講談社現代新書、2015年、994円
『縮減する社会』フランツ・クザファー、カウフマン著、原書房、2011年、2800円 『家族のための総合政策』(第2巻)本澤巳代子、ベルント・フォン・マイデル編著、2007年、信山社、8100円ほか このほか授業中に適宜指示する。 研究室
東金H棟505室
オフィスアワー
火曜日と水曜日の昼休み
火曜日の5限 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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