シラバス情報

授業科目名
日本語教授法(コースデザイン・評価)
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
鈴木 一徳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
この授業は、日本語教員養成課程(副専攻)の必修科目である。授業では主に「コースデザイン」と「評価」に関する内容を扱い、それらの基礎知識を身につける。具体的な到達目標は以下の2点である。
(1) 日本語教育におけるコースデザインの基本的な考え方(学習者のニーズ、シラバスの立て方、コースの学習目標と教え方等)を理解し、適切なコースデザインができるようになる。
(2) 学習者のパフォーマンスの評価方法(評価方法の種類、テストの種類、テスト作成の留意点、テスト以外の評価方法、フィードバックの方法等)を理解し、信頼性・妥当性が担保されたテストが作成でき、適切な評価ができるようになる。
授業の概要
前半はコースデザインの概要を学び、学習者に合わせた目標、シラバス、スケジュール、教材、授業方法をどのように決めていくかを理解し、最後に仮想のコースデザインを作成します。後半は学習評価の基礎について学びながら、テストの種類や評価方法について、具体的な事例を見ながら理解を深め、仮想のテストを作成し、さらにそのテストの信頼性・妥当性を多角的に分析します。
授業は講義パートと演習パートに分け、演習パートではペアやグループでアクティビティやディスカッションを行うので、積極的な参加が不可欠です。

授業計画
1回
オリエンテーション
コースデザイン・評価の概要
事前学習
(2hrs) 「良いコース」とは何か、また「良いテスト」とは何か、自分なりの定義・例をまとめる。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

2回
コースデザイン1:学習者の分析(レディネス分析、ニーズ分析、言語観・学習観)
事前学習
(2hrs) 配布資料の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

3回
コースデザイン2:シラバスデザイン(シラバスの種類と特徴)
事前学習
(2hrs) 配布資料の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

4回
コースデザイン3:シラバスデザイン(シラバスの作成方法と留意点)
事前学習
(2hrs) 配布資料の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

5回
コースデザイン4:目標設定、教材・教具、教授法
事前学習
(2hrs) 配布資料の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

6回
コースデザイン5:コースデザインの総括(中間試験)
事前学習
(2hrs) 今までの授業の振り返りを行う。
事後学習
(2hrs) 前半の授業の振り返りを行う。

7回目
評価1:テストの目的、種類と分類
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

8回
評価2:言語能力の捉え方の変遷、Can-do statements、ルーブリック評価、ポートフォリオ評価、ダイナミック・アセスメント
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

9回
評価3:言語知識と言語能力・コミュニケーション能力、言語知識を測るテスト(文字・語彙・文法)
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

10回
評価4:言語運用を測るテスト(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

11回
評価5:テストの信頼性・妥当性・実用性・真正性、結果の記述と解釈(平均値・中央値・標準偏差)
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

12回
評価6:項目分析(項目困難度・項目弁別力)
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 教科書およびハンドアウトの内容に関する復習課題に取り組む。

13回
評価7:評価の総括(テスト作成・結果分析の演習)
事前学習
(2hrs) 教科書の指定された箇所を読み、概要をまとめ、疑問点を明確にする。
事後学習
(2hrs) 授業内容を振り返り、期末試験に向けた学習を行う。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
中間試験(学期中に実施する筆記試験):30%
期末試験(学期末の筆記試験):30%
課題(適宜課す振り返り課題):40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題と中間試験のフィードバックおよび解説は、授業内で行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
日本語教育 よくわかる評価法
伊東祐郎
アルク
978-4757439580
2200円(税抜)
参考文献・推薦図書
『国際交流基金日本語教授法シリーズ1 日本語教師の役割/コースデザイン』/国際交流基金/ひつじ書房/ISBN: 978-4894763012/2006年/580円(税抜)
『国際交流基金日本語教授法シリーズ12 学習を評価する』/国際交流基金/ひつじ書房/ISBN: 978-4894763128/2011年/1100円(税抜)
『日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方』/畑佐由紀子/くろしお出版/ISBN: 978-4874247587/2018年/2000円(税抜)
『日本語教師のための評価入門』/近藤ブラウン妃美/くろしお出版/ISBN: 978-4874245569/2012年/2800円(税抜)
『新・はじめての日本語教育 基本用語辞典 増補改訂版』/高見澤孟(監修)・伊藤博文・ハント陰山裕子・池田悠子・西川寿美・恩村由香子・新山忠和・林千賀/アスク出版/ISBN: 978-4866392868/2019年/2600円(税抜)
『新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門 増補改訂版』/高見澤孟/アスク出版/ISBN: 978-4872179941/2016年/1900円(税抜)
研究室
東金キャンパス H棟5階 H509研究室
オフィスアワー
初回の授業で提示する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ