教員名 : 中田 亜希子
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授業科目名
医療倫理学
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
中田 亜希子
授業形態
授業で主に使用する言語
授業で主に使用する言語:日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
臨床や研究などの場面で遭遇しうる倫理的問題をテーマに、答えが1つではない問題について自分で考え、言語化することを通して「必要な倫理観を身につけ、人の尊厳について理解し行動することができる」理学療法士の倫理観・臨床マインドの基盤を涵養する。
授業の概要
① 科目名:医療倫理学(Medical Ethics)
② 授業形態:講義 ③ 内容: 医療倫理のトピックについて授業内での討論を通して深く考えていく。 (1)生命倫理、(2)医療倫理、(3)患者の権利、(4)研究倫理を大きなテーマとする。 各回の授業は2コマ連続となっている。おおむね1コマ目に知識の確認、討論に必要な基本的な知識の共有と少人数での討論を行い、2コマ目には発表会とまとめを行う。 授業の形式は適宜変更になる場合もある。 ・発表会ではピア評価を行う。 ・各回の授業終了後(初回と最終回を除く)、ミニレポートを提出する(400字程度)。 授業計画
1回
【オリエンテーションと規範倫理の三理論】
オリエンテーション、規範倫理の三理論の講義および少人数討論を行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。 知りえた情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取り扱いができる。 患者情報の取扱いにおける守秘義務と管理の重要性を説明できる。 事前学習
【学習目安:2時間】
・「法」と「倫理」の違いを調べる。 ・「功利主義」「義務論」「徳倫理」の内容とそれぞれの違い(参考資料:入門・医療倫理Ⅰ)を調べる。 ・東大TVのマイケル・サンデル2010〜2012年度「ハーバード白熱教室」(https://todai.tv/contents-list/2010-2012FY/sandel/1)のプレイリスト1/3、前半(1)を視聴する。 [視聴必須時間:2分00秒〜24分37秒まで。それ以外も是非視聴してください。] ・「守秘義務」の意味を調べ、関連する法律を調べる。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む(評価対象外)。 2回
【医療倫理1】
医療倫理の四原則(自律尊重原則、無危害原則、善行原則、正義原則)に関する講義と少人数討論を行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 理学療法士が遵守すべき倫理規範について説明できる。 生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。 事前学習
【学習目安:2時間】
・「生命・医療倫理の四原則」を自分なりに調べてくる(提唱者、内容など)。 ・コロナ禍で起きている医療の問題を調べてくる(少なくとも1つ以上)。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。 3回
【医療倫理2】
臓器移植を例に医療倫理の四原則の理解を深め、その後、少人数グループディスカッションを行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。 医療倫理に関する規範について概説できる。 患者の基本的人権の内容(リスボン宣言等)について説明できる。 患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。 移植医療の原理、方法と手順、現状に関する倫理的問題点を概説できる。 事前学習
【学習目安:2時間】
・「インフォームド・コンセント」の意味を調べる。 ・「Quality of Life;QOL」の意味と、それを測る方法があるかどうかを調べる。 ・「2025年問題」の意味と、医療において生じる問題を調べる。 ・「ジュネーブ宣言」「リスボン宣言」を調べ、読む。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。 4回
【患者の権利 その1】
生命の誕生に関連する講義、少人数討論を行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。 生と死に関わる倫理的問題について討議し、自らの考えを述べる。 科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う倫理的問題について説明できる。 医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。 事前学習
【学習目安:2時間】
・日本の人工妊娠中絶の現状および母体保護法でどのように規制されているかを調べる。 ・「人工授精」と「体外受精」の医療技術を調べる。 ・「着床前診断」「出生前診断」「代理懐胎」の意味とその医療技術を調べる。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。 5回
【患者の権利 その2】
2終末期医療に関する講義と少人数討論を行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 生と死に関わる倫理的問題について討議し、自らの考えを述べる。 患者の価値観、人間性に配慮することの重要性を認識する。 チームワークと情報共有の重要性を理解し、チームの一員としての役割を積極的に果たすように努める。 事前学習
【学習目安:2時間】
・日本尊厳死協会のホームページにアクセスし、Living Will(尊厳死の宣言書)を確認する(http://www.songenshi-kyokai.com/living_will.html)。 ・緩和ケア.netの動画のうち、1つ目の動画「あなたと、あなたの大切な人の未来のために。今考える緩和ケア。」(http://www.kanwacare.net/movie/)を視聴する。 ・緩和ケア.netの動画のうち(http://www.kanwacare.net/communication/)、1つ目の動画「心が楽になるコミュニケーション」、3つ目の動画「『あなたの意向を支える』緩和ケア病棟の紹介」を視聴する。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。 6回
【研究倫理(被験者保護)】
研究倫理の歴史的背景や薬の開発に伴って生じる倫理的問題についての講義と少人数討論を行う。 グループディスカッションにはGoogleスライドを用い、班の代表者が討論の内容を発表する(総合評価には含まない)。 最後に解説をきく。 到達目標: 臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)について説明できる。 事前学習
【学習目安:2時間】
・新薬や医療機器はどのように作られるのか、化学物質等が医薬品・医療機器になるまでの過程を調べる。 ・「ニュルンベルグ綱領」「ヘルシンキ宣言」「利益相反」とは何か、自分なりに調べてくる。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む。 7回目
【医療倫理3】
2限目:先端医療および「エンハンスメント」を中心とした講義を行う。 授業にはバズディスカッションを取り入れるが、発表会は行わない(スライド作成は行わない)。 到達目標: 医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。 科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う生命観の変遷について概説できる。 3限目:定期試験を行う。 事前学習
【学習目安:2時間】
・「クローニング」、「再生医療」とは何かを調べてくる(第6回と関連)。 ・「エンハンスメント」、「ゲノム編集」の意味を調べ、ゲノム編集を医療に応用した場合どのようなことが可能になるのかを考える。 事後学習
【学習目安:2時間】
・授業内で指示された課題に取り組む(評価対象外)。 8回
事前学習
事後学習
9回
事前学習
事後学習
10回
事前学習
事後学習
11回
事前学習
事後学習
12回
事前学習
事後学習
13回
事前学習
事後学習
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
○定期テスト 70%(7月19日3限に実施)
○レポート課題 30%(全5回) 総合評価 60点以上で合格 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
レポートに対するフィードバックは提出締め切り後、1〜2週間内に個人に示される。
レポート課題の翌週に全体講義の中で解説を行う。 講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
適宜資料を配布する(pdf)
スライド資料は適宜LMSにて配布する
参考文献・推薦図書
『改訂版 入門・医療倫理Ⅰ』、赤林朗編(勁草書房/2017/\3300+税)、ISBN-13 : 978-4326102600
『マンガで学ぶ生命倫理: わたしたちに課せられた「いのち」の宿題』、児玉 聡 (著)・なつたか (著)(化学同人/2013/\1080)、ISBN-13 : 978-4759815429 研究室
非常勤講師のため、研修室の所属なし
オフィスアワー
水曜日:お昼休み(非常勤講師室)
メールアドレス:id05585@jiu.ac.jp *本文中に学部、学生番号、氏名を記載すること。 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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