教員名 : 大橋 優紀子
|
授業科目名
公衆衛生看護活動論
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
鈴木 明子、丸山 あかね、石田 ゆかり、大橋 優紀子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
公衆衛生看護活動が求められる多様な場における実践活動を概観し、場と対象の特性に応じた公衆衛生看護活動の展開について知る。様々な実践活動の理解を通し、公衆衛生看護活動の理念と意義、場、対象、実践活動における現在および今後の課題について考えることができる。
授業の概要
① 公衆衛生看護活動論 Practice of Public Health Nursing
② 講義形式を中心とし、一部に、授業のテーマ/キーワードに関連した事例検討、数人単位のグループディスカッションを行う ③ 小児期から高齢期の対象別保健活動、感染症への保健活動、精神保健活動、難病保健活動、産業保健、学校保健、健康危機管理、へき地・島嶼等、さまざまな対象と場における公衆衛生看護活動の実践について、実務経験のある専任教員と学部講師により講義を進める。 授業計画
1回
11/24(金)2限 (大橋優紀子)
【内容】オリエンテーション、公衆衛生看護活動の理論とアプローチ、多様な対象と場の理解 【到達目標】 公衆衛生看護活動の多様な対象と場を列挙できる。 概論で学んだ内容をふりかえり、公衆衛生看護活動に関係する法規、各種保健・医療・福祉分野の国の施策、事業を列挙できる。 【キーワード】 関連法規、公衆衛生看護活動の対象(a.個人、家族、b.近隣、c.組織(自治会、学校、企業、組合)、d.小集団、グループ、e.コミュニティ、地域 f.ポピュレーション) 一次予防、二次予防、三次予防、ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチ 連携と協働、コーディネーション、エンパワメント、地域ケアシステムづくり 事前学習
概論での学習全体を復習し、授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 2回
11/24(金)3限 (大橋優紀子)
【内容】妊娠期、親になる人々を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 周産期において生じやすい健康課題と、それに対する公衆衛生看護活動の例をあげ、説明できる。 周産期の特性からみた、その活動の意義を考察できる。 【キーワード】 母子保健の理念と変遷、少子化と次世代育成支援施策、健やか親子21、母子包括支援センター、妊娠・出産・子育て包括支援事業、成育基本法、妊婦健康診査、周産期のメンタルヘルス、関係者・機関との連携・協働、地域ケアシステムの構築 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 3回
12/1(金)2限 (大橋優紀子)
【内容】小児を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 小児期の発達段階に応じた健康課題の特性と、それに応じた公衆衛生看護活動の例をあげ、説明できる。 支援ニーズが高い対象者の特性に応じて健康への支援を行う看護職の役割、活動上の配慮について考察できる。 【キーワード】 乳幼児の成長・発達の評価、乳幼児健康診査、早期健診、フォローアップ、発達段階別にみる対象の特徴と健康課題(a.幼児期 b.学童期 c.思春期 d.青年期)、子どもの心の診療ネットワーク事業 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 4回
12/1(金)3限 (石田ゆかり)
【内容】成人期の人々を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 成人期の健康課題の特性と、それに応じた公衆衛生看護活動の例をあげ、説明できる。 成人期の特性からみた、その活動の意義を考察できる。 【キーワード】 健康日本21、成人保健医療福祉施策、レセプト情報・特定健診等情報データベース<NDB>、保険者・医療提供施設との連携、成人期に発症する疾患(がん、心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病)の重症化予防、生活習慣病予防と特定健康診査・特定保健指導、健康課題の共有、グループ支援 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 5回
12/8(金)2限 (丸山あかね)
【内容】高齢期の人々を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 高齢期の健康課題の特性と、それに応じた公衆衛生看護活動の例をあげ、説明できる。 高齢期の特性からみた、その活動の意義を考察できる。 【キーワード】 高齢者の保健医療福祉施策、平均寿命と健康寿命、フレイル、介護予防、要支援・要介護高齢者と家族への支援、認知症高齢者施策、高齢者虐待、セルフネグレクト、地域包括ケアシステム、地域支援事業 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 6回
第6回 12/8(金)3限 (大橋優紀子)
【内容】精神疾患、健康障害(難病・障害)を持つ人々を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 精神疾患や健康障害を持つ個人/家族の健康課題に関連する情報のアセスメントから個別の支援計画立案のプロセスについて、例をあげ説明できる。 健康課題について、グループワークの活用、ピア、患者会との協働による支援の例をあげ、説明できる。 【キーワード】 精神保健の理念と変遷、精神保健医療福祉施策、人権擁護、心の健康づくりと保健指導、健康増進計画、日常生活における自立支援、社会復帰・地域生活支援、自殺企図者への支援、精神保健福祉センター 障害者(児)の保健医療福祉施策、難病、指定難病、障害者総合支援法 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 7回目
12/15(金)2限 (石田ゆかり)
【内容】地域住民、地区組織を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 地域の人々の健康課題について、住民や他職種・住民組織との協働による支援方法の例をあげ、説明できる。 【キーワード】 グループの種類、グループの発達段階、エンパワメント、自己決定の支援、住民参加、パートナーシップ、公助、共助、互助、自助、ソーシャル・キャピタルの醸成、社会的ネットワーク、ソーシャルサポート、PDCAサイクル 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 8回
12/15(金)3限 (鈴木明子)
【内容】健康危機発生時の公衆衛生看護活動 感染症発生時の公衆衛生看護活動から 【到達目標】 保健所における公衆衛生危機管理活動、健康危機発生時の保健師の対応と役割の例をあげることができる。 地域で生活する感染症に罹患している人々に対して、及び、感染症の罹患予防、拡大予防を目的に行う公衆衛生看護活動の役割と活動について、例をあげ説明できる。 【キーワード】 感染症保健活動の理念、感染症発生動向調査、初動調査、積極的疫学調査、被害者拡大防止対策、再発防止対策、情報発信、終息判断、 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律<感染症法>、肝炎対策基本法、結核、DOTS、ヒト免疫不全ウイルス<HIV>感染症、後天性免疫不全症候群<AIDS>、性感染症、新興・再興感染症 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 9回
12/22(金)2限 (大橋優紀子)
【内容】健康危機発生時の公衆衛生看護活動Ⅱ 【到達目標】 起りうる公衆衛生上の問題を予測し、予防的に健康課題に対応しながら、支援システムを構築する活動の例をあげ、説明できる。 【キーワード】 災害の定義と分類、自然災害(地震、津波、噴火、豪雨)、大規模人為災害(戦争、テロ、事故)、フェーズに応じた災害保健活動、平常時の保健活動と減災・防災対策の計画策定・評価、災害時健康危機支援システム<DHEAT>、健康危機レベル、訓練、要支援者 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 10回
12/22(金)3限 (外部講師:竹形みずき先生((株)フジタプランニング 主任研究員、長崎大学 熱帯医学研究所 小児感染症学分野 客員研究員)、大橋優紀子)
【内容】多様な文化的背景を持つ人々を対象にした公衆衛生看護活動 【到達目標】 国際保健に関連した公衆衛生看護活動、国内外の保健システム、及び世界の公衆衛生の向上に向けた看護職の取り組みの例をあげ、説明できる。 【キーワード】 国際機関の種類と役割、国際協力の仕組み、国際交流と国際協力(二国間、多国間)、政府開発援助<ODA>、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ<UHC> グローバルへルス、アルマアタ宣言、SDGs、プライマリヘルスケア 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 11回
1/19(金)2限(大橋優紀子)
【内容】多様な場で行われる公衆衛生看護活動 ② 学校保健 【到達目標】 児童生徒、教職員の健康課題についての支援方法、学校組織との協働について、説明できる。 【キーワード】 チーム学校、特別な支援を必要とする子どもへの対策と支援、発達障害、慢性疾患がある子ども、児童虐待、要保護児童対策協議会、他 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 12回
1/19(金)3限 外部講師:島田留津先生(吉野聡産業医事務所、セキスイ健康保険組合 保健師)、大橋優紀子
【内容】多様な場で行われる公衆衛生看護活動 ③ 産業保健 【到達目標】 産業保健の場の特性を理解し、職場の健康課題に対応する、労働者個人/集団、組織を対象とした看護職等の役割と活動の例、及び、支援を行う際の配慮について説明できる。 【キーワード】 保健師・第一種衛生管理者の役割・機能、労働者の健康の動向、労働衛生管理(作業環境管理、作業管理、健康管理)、安全衛生教育、労働安全衛生マネジメントシステム、リスクアセスメント、ストレスチェック制度、労災制度、労働者災害補償保険法、職業性疾病(化学物質、粉じん、石綿、物理的因子、作業様態、業務上の負傷)、作業関連疾患、心身症、メンタルヘルスの不調、過重労働、ハラスメント、休職者、職場復帰への支援 事前学習
教科書の該当ページを読んでから授業に参加すること(2h)。
事後学習
講義を受けて、自身の学びや理解したことを整理し、ミニレポートとして記述する。
授業の内容をふまえ、教科書の該当ページ、公衆衛生看護学概論その他の関連授業を復習し、関連法規、制度、位置づけの点から理解を深めること(2h)。 13回
1/26(金)2限 (大橋優紀子)
【内容】公衆衛生看護活動の役割と意義、発展 公衆衛生看護における倫理(公衆衛生看護の責務、保健師の職業倫理) 【到達目標】 多様な場と対象に応じた公衆衛生看護活動について、その意義、人々へのアプローチ方法、他職種との協働活動、及びヘルスニーズを施策・政策に反映する方法等について、討議することができる。 公衆衛生看護の責務、保健師の職業倫理をふまえながら、多様な場と対象に対する公衆衛生看護活動について、その意義と看護職の役割、将来に向けたあるべき姿について、自分の考えを述べることができる。 【キーワード】公衆衛生看護の活動根拠、基本的人権の尊重、公的責任、権利擁護<アドボカシー>、社会的信用の保持、自己研鑽 事前学習
これまでのレポートを振り返り、公衆衛生看護活動の意義と看護職の役割について各自の考えをまとめておく。
事後学習
関心のある健康課題について、あるべき姿、考えられる公衆衛生看護活動について各自の考えをまとめておく(2h)。
授業での、他の学生からの発表や、ディスカッションをふまえ、事前課題でまとめた内容に追加し、最終レポートとして仕上げる(2h)。 14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
1. 授業への取り組み姿勢、小レポート50%
2. 定期試験50% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内に解説、または解説コメントを連絡する
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
公衆衛生看護学. 第3版.
上野昌江、和泉京子
中央法規出版
978-4-8058-8388-4
公衆衛生看護学概論で使用した教科書を継続して使用します
参考文献・推薦図書
標準保健師講座 2 公衆衛生看護技術第4版. 中村裕美子他(著). 医学書院, ISBN:9784260038706
標準保健師講座3 対象別公衆衛生看護活動第4版. 松田正巳他(著). 医学書院, ISBN-10:4260031872 公衆衛生がみえる2022-2023. 医療情報科学研究所 (編). メディックメディア, ISBN:978-4-89632-858-5 公衆衛生看護活動論技術演習第3版. 岩本里織, 工藤恵子, 草野恵美子. クオリティケア, ISBN:978-4-904363-67-6 その他、授業内で適宜紹介する。 研究室
大橋優紀子 研究室 K棟5階
オフィスアワー
大橋優紀子 水曜日2限、3限
石田ゆかり 月曜日2限、木曜日2限 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
|