シラバス情報

授業科目名
生物系実習
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
新倉 雄一、西口 慶一、北村 昭夫、合志 雅美、syllabus09、渋谷 明日香、平田 隆弘
授業形態
授業で主に使用する言語
【言語】日本語/Japanese
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
生物系実習においては、生物学、生理化学、微生物学などの科目で習得した知識を基礎として、実際に生体成分としての核酸、蛋白質(酵素)、(微生物、動物)細胞を取扱いながら、電気泳動法、PCR法、蛋白質の分離精製、蛋白質定量、酵素反応測定、形質転換、免疫染色、微生物培養、グラム染色、顕微鏡観察などの様々な生物学的手法を実際に行う。その過程を通じて、生体成分に対する生きた知識を学ぶことで、薬の作用を学ぶ上で必須な、生物全般、生体成分に対する理解を深めることができる様になる。薬剤師としての職能を発揮するために必要な知識を修得することで、薬の専門知識を有する医療従事者として相応しい資質を身につける。C6(2)(3) C8(2)(3) 薬学アドバンスト教育ガイドライン(例示)
授業の概要
【必修科目】
【英語科目名】Experiment Training for Biology 【言語】Japanese
本実習は以下の3部構成となっている.
Part 1:微生物(細菌)の世界;細菌の分離培養と純培養,グラム染色,薬剤感受性
Part 2:遺伝子の世界;プラスミドの導入,抽出,制限酵素処理
Part 3:タンパク質の世界;定量,酵素精製、酵素活性と生体内での局在(免疫組織化学)
【授業形態】 講義、実習 (対面、オンラインについては、大学の方針に従う。)
Part 1では生物の基本単位である細胞構造を有する微生物(細菌)を取り扱い,生命体に対する理解を深める.Part 2では微生物を用いた遺伝子技術の基本操作を行い,分子生物学的な手技を習得する.Part 3では、タンパク質の精製や活性測定について学ぶ。

実習内容は、以下の新コアカリキュラムとも対応している。
C23400 脂質、糖質、アミノ酸、タンパク質、もしくは核酸の定性または定量試験を実施できる。(技能)
C24100 酵素反応速度を測定し、解析できる。(技能)
C34400 抗原抗体反応を利用した検査方法(ELISA 法、ウエスタンブロット法など)を実施できる。(技能)
C35700 グラム染色を実施できる。(技能)
C35800 無菌操作を実施できる。(技能)
C35900 代表的な細菌または真菌の分離培養、純培養を実施できる。(技能)
H03800 科学、医療に関連する英語の代表的な用語を列挙し、その内容を説明できる。
H04100 自然科学各分野における基本的単位、数値、現象の英語表現を列記できる。
H04200 科学、医療に関連する英語の代表的な用語、英語表現を列記できる。
J04300 電気泳動法を用いて試料を分離分析できる。(技能)
J12300 DNA を抽出できる。(技能)
J12700 タンパク質の定性および定量試験を実施できる。(技能)
J12800 核酸の定性および定量試験を実施できる。(技能)
J12900 タンパク質の分離、精製と分子量の測定法を説明し、実施できる。(知識・技能)
J14300 PCR 法による遺伝子増幅の原理を説明し、実施できる。(知識・技能)
J14400 PCR を実施できる。(技能)
J14500 RNA の逆転写と逆転写酵素について説明できる。
J14700 コンピューターを用いて特徴的な塩基配列を検索できる。(技能)
J16800 主な滅菌法を実施できる。(技能)

授業計画
1回
第1回
オリエンテーション、無菌操作と細菌の分離培養(消毒・滅菌)
【到達目標】標準細菌検体(未知検体)及び鼻腔常在細菌を用いて細菌の分離培養を実施できる。
細菌の培養に必要な無菌操作を実施できる。C35800 C35900 J16800
主な滅菌法の原理を知り、被滅菌物毎に適切な方法を選択し実施できる。
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)

 
事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

2回
第2回 細菌の純培養とグラム染色
【到達目標】未知検体及び常在細菌を用いて細菌の純培養を実施できる。
グラム染色法の原理を理解し実施できる。C35700 C35800 C35900 J16800
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)
事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

3回
第3回 
細菌の確認試験と薬剤感受性試験
【到達目標】細菌の同定に用いる代表的な試験法について説明し、実施できる。
純培養細菌のグラム染色を適切に実施できる。
純培養細菌のグラム染色及び同定試験の結果より、代表的な細菌を同定できる。
薬剤感受性試験を実施できる。C35700 C35800 C35900 J16800
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)
事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

4回
第4回 マイクロピペッターの基本操作、PCR法による遺伝子増幅、プラスミド抽出のための前培養
【到達目標】電子上皿天秤を用い、マイクロピペッターの正確な取扱いを学ぶ。PCRの原理を説明できる。
J16800 J14300 J14400 J14500 J14700
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、課題研究、SGD、宿題(レポート)


事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

5回
第5回 プラスミドDNAの抽出および制限酵素処理
【到達目標】大腸菌の形質転換株からプラスミドDNAを抽出する。
大腸菌からプラスミドDNAを抽出できる。
得られたプラスミドDNAを制限酵素で切断する。J12300
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)

事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

6回
第6回  アガロースゲル電気泳動とその応用
【到達目標】核酸の電気泳動の原理を理解する。核酸の電気泳動を行うことができる。
PCRの結果と自分の使用したプライマーとの関係を説明できる。
制限酵素により切断したプラスミドDNAを、電気泳動法により分離できる。
アガロース電気泳動で分離したプラスミドDNAの大きさを解析できる。J04300  J12800 J14300 J14700
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、課題研究、宿題(レポート)





事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

7回目
第7回 タンパク質の定量、タンパク精製と可視化、 Ni-アフィニティークロマトグラフィー
【到達目標】タンパク質定量用試薬、マイクロプレートリーダーを用いタンパク質の定量を行う。標準試料の吸光度を用いて作成した検量線から、タンパク質濃度を定量できる。
Ni-アフィニティークロマトグラフィー法を用いて、Hisタグのついた酵素タンパク質の精製を行う。
代表的な生体試料について、目的に即した前処理と適切な取扱いができる。J12900
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)

事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

8回
第8回  タンパク精製と可視化 SDS-PAGEとCBB染色
【到達目標】電気泳動法の原理を説明し、実施できる。J04300
精製過程の各分画についてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動を行う。
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)

事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

9回
第9回 タンパク精製と可視化 観察 
【到達目標】タンパク質の定性、定量試験法を実施できる。C23400
CBB染色で可視化されたタンパク質の電気泳動像を観察し、精製結果の解析、分子量決定を行う。
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)


事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

10回
第10回 酵素活性の測定
【到達目標】単位時間あたりの酵素反応生成物量を定量し、酵素活性を測定する。
代表的な酵素の活性を測定できる。
酵素を熱変性させたときの酵素反応を説明できる。J12700
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)
事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

11回
第11回 酵素活性の測定2、免疫染色による特定タンパク質の染色
【到達目標】測定した酵素活性のデータ処理について学ぶ。酵素阻害試薬を用いたときの酵素反応、酵素阻害試薬の阻害形式に関して知識を得る。J12700
抗原−抗体反応について理解し、免疫染色法を利用して培養細胞(HeLa細胞)における特定物質(抗原タンパク質)の検出ができる。C34400
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)




事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

12回
第12回
【到達目標】免疫染色による特定タンパク質の染色、まとめと片付け
抗原−抗体反応について理解し、免疫染色法を利用して培養細胞(HeLa細胞)における特定物質(抗原タンパク質)の検出ができる。C34400
【学習方法】 講義、ビデオ、基礎実習、宿題(レポート)



事前学習
【事前準備】 指示された事前課題を行う。実習書の該当部分を読む。
事後学習
【事後学習】 指示された宿題(レポート)を行い提出。

13回
事前学習
事後学習

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
取組み姿勢・態度 60%および宿題(レポート)40%で評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
各担当の教員が採点し、成績評価としてフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
『城西国際大学薬学部生物系実習書』
参考文献・推薦図書
『薬学領域の生化学』伊東晃、藤木博太編、廣川書店
『レーニンジャーの新生化学(上・下)』
『薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学 第4版』西島正弘、後藤直正、増澤俊幸、河村好章編、廣川書店
研究室
(北村)東金キャンパス・薬学部 K棟3階・ K304 号室 
(合志)東金キャンパス・薬学部 K棟5階・ K504 号室  
(新倉)東金キャンパス・薬学部 K棟2階・ K210 号室 
(西口)東金キャンパス・薬学部 K棟5階・ K502 号室 
(  )東金キャンパス・薬学部 K棟  階・ K       号室
(平田)東金キャンパス・薬学部 K棟3階・ K305 号室
オフィスアワー
(北村)オフィスアワー: 木曜日2限、金曜日2限
(合志)オフィスアワー: 月曜日 2限、木曜日 3 限  
(新倉)オフィスアワー: 月曜日1限、水曜日1限
(西口)オフィスアワー: 火曜日1限、水曜日1限
(  )オフィスアワー:  曜日 限、 曜日 限
(平田)オフィスアワー: 木曜日4限、5限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001