シラバス情報

授業科目名
分析科学A
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
新垣 知輝
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 医薬品を含む化学物質の科学計測(分析)方法を理解できるようになるために、化学物質を計測する際に利用される原子および分子、並びに放射性物質の性質を中心に基本的知識を修得する。更に、これらの原理に基づいて設定されている化学物質(医薬品及び生体関連物質)の定性、定量の方法について修得する。
授業の概要
本授業では講義を中心に実施していくが、毎回講義内容を確認するために演習も行い、この演習の取り組みをふまえて、授業への取り組みについて評価を行っていく。また必要に応じて臨時試験を実施し、それまでの講義の理解度を測るとともに、理解度が充分でない場合には振り返りの機会の提供も行う。なお、詳細が変更になった場合、秋学期にあらためて通知する。

授業計画
1回
第1回 イントロダクション −分析科学への招待−
自然科学における分析化学の位置づけ、基本的手法、単位や数値の扱い方について学ぶ。薬学領域において現在汎用される、医薬品や生体成分の分析法の概説を学び、主な分析手法を概説できるようになる。
コアカリキュラム H03800, H04100, H04200
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の1−18頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

2回
第2回 化学物質の検出と定量(1)−濃度の計算−
定量に必要な濃度の計算法について学び濃度計算ができるようになる。
コアカリキュラム H03800, H04100, H04200
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の29−38頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

3回
第3回 溶液のpH
酸・塩基を理解する。水の電離平衡について学び、溶液のpHを計算できるようになる。塩を溶かしたときの液性を予想できるようになる。
コアカリキュラム C06000, C06100
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の47−53頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

4回
第4回 緩衝液
緩衝液使用の意義と効果について学び、緩衝液のpHを計算できるようになる。
コアカリキュラム C06300
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の53−64頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

5回
第5回 化学物質の検出と定量(2)−容量分析(中和滴定)−
日本薬局方収載の容量分析法に関連した化学反応を学び、それら化学反応式(化学変化)から、その量的関係(対応量、化学当量)を計算で求めることができるようになる。
コアカリキュラム C06900, C07000
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の217−256頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

6回
第6回 化学物質の検出と定量(3)−容量分析(中和滴定・非水滴定)−
日本薬局方収載の代表的な中和反応について学び、その量的な関係を説明できるようになる。中和反応の量的な関係を利用して、濃度未知の酸または塩基の濃度を求めることができるようになる。混合物中に含まれている特定の物質の含量(%)を滴定値から求めることができるようになる。
コアカリキュラム C06900, C07000
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の195−198, 217−256頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

7回目
第7回 化学物質の検出と定量(4)−容量分析(酸化還元反応)−
日本薬局方収載の代表的な酸化還元反応について学び、それに関係する物質中の各原子の酸化数を求めることができるようになる。酸化還元反応を電子の授受という観点から説明できるようになる。酸化還元反応の量的な関係を利用して、濃度未知の医薬品の濃度を求めることができるようになる。
コアカリキュラム C04800, C04900, C06600, C07300
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の77−83, 284−298頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

8回
第8回 化学物質の検出と定量(5)−容量分析(キレート滴定)−
日本薬局方収載の容量分析法について学び、その種類を列挙し概説できるようになる。特にキレート滴定法について説明できるようになる。また濃度未知の医薬品の濃度を求めることができるようになる。
コアカリキュラム C06400, C07100, C16100
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の70−76, 256−268頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

9回
第9回 化学物質の検出と定量(6)−容量分析(沈殿滴定)−
日本薬局方収載の容量分析法について学び、その種類を列挙し概説できるようになる。特に沈殿滴定法について説明できるようになる。また濃度未知の医薬品の濃度を求めることができるようになる。
コアカリキュラム C06500, C07200
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の83−89, 268−283頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

10回
第10回 重量分析法
重量分析法について学び、重量分析法における換算計数を計算で求めることができるようになる。重量分析法において、含量を計算で求めることができるようになる。
コアカリキュラム C07600
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の188−194頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

11回
第11回 無機イオンの定性分析
代表的な無機イオンの反応について学び、定性分析の仕組みを理解することによって、無機イオンの定性分析法を概説できるようになる。
コアカリキュラム C06800
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の127−130頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

12回
第12回 pHによる物質の溶解度
分子やイオン等の物質の溶解について理解し、物質の溶解におけるpHの影響を説明できるようになる。
コアカリキュラム C06100, C06700
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の64−69, 89−97頁を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

13回
第13回 日本薬局方概説
日本薬局方について学び、日本薬局方収載の用語についてその意味を概説できるようになる。また、日本薬局方収載の試験法について概説できるようになる。さらに、代表的な純度試験および確認試験について説明できるようになる。
コアカリキュラム C06900, C07500
事前学習
『よくわかる薬学分析化学』の19−28頁、128−178頁を読み、理解を深める。日本薬局方の通則を読み、理解を深める。(2 hr)
事後学習
事後テスト(課題)に合格し、理解を深める。(2 hr)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
講義への取り組み、臨時試験、期末レポート、期末試験によって総合的に評価する。
講義への取り組み(臨時試験も含む):60%、期末試験あるいはレポート:40%
定期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追再試験またはレポート(状況によってどちらか判断)100%を行う。
対面試験及びレポートにて試験を実施する。オンラインとなった場合には、そちらに変更する可能性もありえるが、その際にはあらためて試験方法を告知する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題(期末レポート)に対するフィードバックについて:提出期間終了後に一定レベルに達していない場合、フィードバックを行い、再提出を求めることがある。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
よくわかる薬学分析化学 第2版
二村典行 他 編
廣川書店
978-4-567-25701-5
事前学習などで使用
参考文献・推薦図書
『演習を中心とした 薬学生の分析化学』 嶋田健次 編 (廣川書店/平成24年/5,000+税)
『演習 溶液の化学と濃度計算』立屋敷 哲 著 (丸善/平成16年/2,400+税)
『第十八改正日本薬局方解説書』 (廣川書店/令和3年/99,000+税)(薬剤師国家試験及び薬剤師業務にも役立つので購読を推奨)
研究室
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火曜1限、水曜1限
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