シラバス情報

授業科目名
観光と自然資源
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
多田 充
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義では、自然地理学的視点から、国内外の自然資源に関する知識への理解を深めることが目標である。特に地形学や気候学とともに、国立公園などの地域資源を取り上げ、自然資源の持続的な利用や管理に関する手法を学修する。また、自然を含む環境全般と人間の関わりに関して、身近な生活環境の中から自然、緑、街などのトピックを用いて考察する。

説明動画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=3400e0119601daf89c809c26558a386d
パスワード: 5Xsw2uNF
授業の概要
世界には実に多様な自然が存在しているが、山がちで南北に長く、四方を海に囲まれた我が国においても、多様な地形や生物を見ることができる。これらの自然景観資源は観光に用いられるだけでなく、国の豊かさや社会を広く支える基盤になっている。その一方で自然環境は脆弱であり、適切な配慮と管理の下で利用しないと容易に破壊され、その機能と価値を失ってしまう。本講義においては、観光に利用されている多様な自然景観資源を紹介しながら、その適切な利用、管理手法を紹介する。

授業計画
1回
オリエンテーション
 授業の概要を説明する。
【到達目標:授業内容と到達目標を理解する。】

観光における自然とはなにか
 あたりまえのように存在する自然とは何か、その定義に遡り、人間にとっての自然の意味、観光分野における自然のもつ意味を学ぶ。
【到達目標:観光分野における自然の意味を理解する。】
事前学習
自然の定義を辞書で調べておく(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

2回
自然観光資源
 自然観光資源や自然景観資源を分類し、代表的な例を紹介する。
【到達目標:観光分野における自然資源の代表例を理解する。】
事前学習
自らの観光体験の中で自然がどのような役割を果たしていたのか振り返る(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

3回
自然ツーリズムの分類
 多様化する自然体験、自然ツーリズムの分類と事例を紹介する。
【到達目標:自然ツーリズムの多様性を理解する。】
事前学習
自らの自然観光体験を振り返り、そこで得たものを考える(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

4回
景観と風景
 景観と風景の違い、景観の構造が印象や認識に与える影響を解説する。
【到達目標:自然景観の構造を理解する。】
事前学習
自らの自然観光体験を振り返り、風景の特徴と受けた印象の特徴の関係性を考察してみる(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

5回
自然のもたらす利益と自然の危機
 環境を企業経営を支える資本のひとつとしてとらえる、自然資本という概念が注目されている。これは観光産業も例外ではない。自然環境は企業のみならず、人類すべてがその恩恵によって生存を維持しているのである。そのような自然の恩恵や、自然と人間の相互作用について紹介する。
 また、自然環境に対する配慮に欠ける人間活動の結果、発生している環境問題の構造についても解説する。
【到達目標:自然資本の重要性を理解し、資本を損ねる環境問題への理解を深める。】
事前学習
自らの食事を振り返り、料理を食材まで分解してその起源を遡ると、食材のすべてが自然に由来、あるいは関わりをもって生産されていることを確認する(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

6回
観光が引き起こす環境問題とその対策
 環境収容力を超える観光利用が行われている状態をオーバーツーリズムという。自然観光におけるオーバーツーリズムがもたらす環境問題や観光体験の質の低下について解説し、その対策方法(エコツーリズムやサステナブルツーリズム)を紹介する。
【到達目標:自然観光における適正な利用と管理の重要性を理解する。】
事前学習
観光が引き起こす環境問題について調べる(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

7回目
自然体験や観光が顧客にもたらす効果
 自然観光や自然体験が人間(観光客)にもたらす効果を、健康増進効果と教育的効果について紹介する。
【到達目標:自然観光が顧客にもたらすメリットを理解する。】
事前学習
自らの自然観光体験を振り返り、そのときの体験を評価してしてみる(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

8回
自然観光資源の管理と創出(1)公園制度
 自然公園と都市公園の歴史、設計思想、管理手法について紹介する。
【到達目標:公園制度の概要を理解する。】
事前学習
行ってみたい自然公園について調べる(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

9回
自然観光資源の管理と創出(2)自然リゾート地
 民間が主体となって自然の利用と保護を行う自然リゾート地について解説する。
【到達目標:自然リゾート地の概要を理解する。】
事前学習
行ってみたい自然リゾート地について調べる(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

10回
自然観光資源の管理と創出(3)そのほか
 開発にあたって、適切性を担保するために実施される行政手続きである環境アセスメント(事前影響評価)や、民間の資金力によって開発を阻止(土地を買収)したり、ボランティア等による人手を入れて自然の管理不足を補うナショナルトラストなど、自然の利用と保全に関わるメカニズムを紹介する
【到達目標:環境アセスメントやナショナルトラスト等の自然の開発、保全にかかる多様なメカニズムを理解する。】
事前学習
環境アセスメントについて調べておく(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

11回
自然観光と情報・メディア
 旅行の計画段階ごとの情報提供や意思決定にイメージ広告を含む各種メディアが果たしている役割や、現地におけるガイドや自然解説などの旅行体験の質を高める情報提供について紹介する。
【到達目標:自然観光における情報・メディアの果たす役割を理解する。】
事前学習
自然観光をしようという決定や行き先の決定プロセスを考え、そこに広告やメディアがどのように影響しているか考える(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

12回
自然観光の安全管理
 自然を対象とする観光では他の観光には見られない災害や事故のリスクが伴う。このような自然観光上のリスクやハザードへの対策の取り方について解説する。
【到達目標:自然観光におけるリスクマネジメントの基礎を理解する。】

事前学習
観光中に困った経験、日常生活の中でヒヤリとしたり、ハッとした経験を振り返り、どのような対策をすれば危険や困難を回避できるか考える(120分)
事後学習
授業内容を振り返り、まとめておく(120分)

13回
まとめと振り返り
 授業全体を振り返り、自然観光の社会的意義と将来の課題について議論する。
【到達目標:観光と自然資源についての概要をを理解する。】
事前学習
授業全体を振り返り、今後の自然観光の可能性と課題を考える(120分)
事後学習
授業全体を振り返り、指定された課題を提出する(120分)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業内課題50%、期末レポート50%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題提出期限の次の授業で解説、総評および個別事項について指摘を行い、質問を受け付ける。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業内でプリント等を配布する。
参考文献・推薦図書
授業内で適宜、紹介する。
研究室
東金キャンパス・A棟・A317
オフィスアワー
月曜日4時限・火曜日1時限(F1)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001