シラバス情報

授業科目名
デジタルレコーディングIIA
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
大浦 克寿
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
System5とAVID ICONのシステムをより深く理解しスタジオで必要な基礎的なワークフローを身につけ、実践的な録音技術を育成する事を目的とします。
また、出版された作品のセッションを元に、プロのスタジオがどのように作品を完成させるかを分析し音楽録音作品を制作する。
授業の概要
レコーディングエンジニアの基礎知識、マイク技法、トラッキング、ミキシング、マスターリングなどを録音制作の基本を主とし、エンジニアとして実践的な録音技術の修得。
さらに、実際の音楽制作で使用されているスタジオ機材を使用して最新の録音技術を学び、高度なミックスやワークフローを身につけ音楽録音作品を制作する。


※履修における注意事項
「デジタルレコーディング I 」は、3クラスから1クラスを選択して受講すること(月曜1-2、月曜3-4、木曜3-4)
 受講者数に偏りが出た場合は、学生と相談の上、受講クラスを変更してもらう場合もある。

「メディア概論D」「メディア基礎実習c 」を履修済みであること。
また、デジタルレコーディングでも必要とするプロツールズ入門でもある「サウンドデザインI」も同時受講する事が望ましい。

授業計画
1回
アコースティックギター収録
マイクセレクト、マイクアレンジ

到達目標:生音を確認しルームアコースティックやノイズを考慮する
事前学習
2h:マイクの選び方、立てる位置のプランを立てる
事後学習
2h:マイクの種類や位置による音の違いの確認

2回
ピアノ収録(1)地下ホールのスタインウェイのレコーディング
楽器の音、ホールの響きを聴きプランを考える

到達目標:ピアノ、マイクのセッティング
事前学習
2h:ピアノの種類を調べる
事後学習
2h:編成、ブースの有る無しでのマイクの立て方の確認

3回
ピアノ収録(2)地下ホールのスタインウェイのレコーディング
マルチマイクでのプランニング

到達目標:ONマイク、OFFマイクの使い分け
事前学習
2h:マイクの種類、位置のプランニング
事後学習
2h:マイクの種類や位置による音の違いの確認

4回
ボーカル収録
マイクセレクト、エフェクトかけ録り

到達目標:近接効果やクリップを考慮に入れプランニングする
事前学習
2h:録音時の注意点を考える(録音の順番・仮歌など)
事後学習
2h:マイクの種類による違い、表現と正確性について考える

5回
ミキシング(1)
センド、リターン、プラグインの活用

到達目標:レベルコントロールを考える
事前学習
2h:AUX入力トラックの使用について確認する
事後学習
2h:トラックに直接リバーブをインサートすると音がどうなるかの確認

6回
ミキシング(2)
EQ、ダイナミクス

到達目標:ダイナミクスベース、マスキングの理解
事前学習
2h:プラグインについての復習
事後学習
2h:楽器による周波数の確認

7回目
ミキシング(3)
タイムベースエフェクト

到達目標:タイムベース、周波数特性の理解
事前学習
2h:リバーブの種類の選び方、プラグインとアウトボードの違いを調べる
事後学習
2h:ミックスダウンしヘッドフォーンや別なスピーカーで聞いてみる

8回
ミキシング(4)
オートメーション

到達目標:リアルタイム、オフラインの使い分け
事前学習
2h:オートメーション機能について復習する
事後学習
2h:各オートメーションを把握し、どう使用するか理解する

9回
ミキシング(5)
ミックスダウンシミュレーション

到達目標:最終納品形態を考える
事前学習
2h:バウンスの種類を復習する
事後学習
2h:マスターリングソフトを使用し、最終データを別なシステムで確認する

10回
音楽録音、制作(1)
バンドデモセッション

到達目標:セッションプランを立て、録音セッションが行える
事前学習
2h:楽曲の譜面確認、セッションの事前作成、タイムスケジュールやマイキングを考える
事後学習
2h:音チェック、マイキングの調整等の復習

11回
音楽録音、制作(2)
バンドデモミックス
到達目標:事前の方向性に基づいたラフミックスを作る
事前学習
2h:セッションを元に、各楽器のトラッキングを行う準備
事後学習
2h:演奏者と確認。ミックスダウンプランニング

12回
音楽録音、制作(3)
バンドデモミックスダウン

到達目標:ミックスダウン仕上げ
                 iZotope OZONE等マスターリングプラグインの理解(役割、近年の配信等における必要性)
事前学習
2h:マスターリングソフトの復習
事後学習
2h:ミックスダウン制作、最終データバウンス

13回
発表
プレビュー

到達目標:全員で作品を試聴し自分にないものを発見すること
事前学習
2h:マスターリングの必要性、理解。マスターリングしたものを試聴する為の準備。
事後学習
2h:EQ、コンプ/リミッター、リバーブの設定、マスターリングプラグインの復習

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
実技試験を実施する。評価配分は以下の通りとする。

授業への取り組み:40%
授業中に実施する制作課題:30%
実技試験:30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回以降授業内で解説。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
サウンドレコーディング技術概論 2023年版
一般社団法人 日本音楽スタジオ協会
兼六館出版株式会社
-
定価:¥4,400(税込)
参考文献・推薦図書
一般社団法人日本音楽スタジオ協会推奨『音楽録音スタジオにおける音響設計ガイドブック』B5判44頁  価格:¥1,100(税込・送料別)
https://www.japrs.or.jp/contact/?order=1
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