教員名 : 大浦 克寿
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授業科目名
デジタルレコーディングIB
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
大浦 克寿
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
ポストプロダクションで使用されているスタジオ機材を使用して最新の録音技術を学ぶ。その知識でスタジオで必要な基礎的なワークフローのを身につける事を目標とした授業。
また、出版された作品のセッションを元に、プロのスタジオがどのように作品を完成させるかを分析しMA作品を制作する。 授業の概要
エンジニアの技術、マイク技法、マルチトラッキング、ミキシング、録音制作の基本を主とし、エンジニアとしてのスキルを向上させ、映像、web等で必要とされる高度な録音技術を育成する。
さらに、ポストプロダクションで使用されているスタジオ機材を使用して最新の録音技術を学び、高度なミックスやワークフローを身につけMA作品を制作する。 ※履修における注意事項 「デジタルレコーディング II 」は、2クラスから1クラスを選択して受講すること(月曜1-2、火曜1-2) 受講者数に偏りが出た場合は、学生と相談の上、受講クラスを変更してもらう場合もある。 「デジタルレコーディング I 」を履修済みであること。 また、デジタルレコーディングでも必要とするプロツールズ入門でもある「サウンドデザインII」も同時受講する事が望ましい。 授業計画
1回
MA、編集スタジオ使用のルール、ポストプロダクションワークフロー
到達目標:ポストプロダクションワークフローの確認、理解 事前学習
2h:「デジタルレコーディングⅠ」の復習
事後学習
2h: MA作業について調べる
2回
ポストプロダクションワークフロー(1)
音の役割を考える 到達目標:映像作品による音の役割の理解 事前学習
2h:視覚、聴覚の関係にについてウェブページで調べる
事後学習
2h:視覚の演出、音の演出について理解を深める
3回
ポストプロダクションワークフロー(2)
ビデオとの関係、VTRの役割 到達目標: VTRの種類、用途の確認、理解 事前学習
2h:VTRの種類についてウェブページで調べる
事後学習
2h:VTRの使用制限、限界について調べる
4回
ポストプロダクションワークフロー(3)
クロックとタイムコードフレームレート 到達目標:クロックとタイムコードフレームレートの理解 事前学習
2h:放送作品、映画、販売作品等のタイムコードフレームレートの違い
事後学習
2h:マスターに対しての同期の関係
5回
ポストプロダクションワークフロー(4)
VTR記録表 到達目標: VTR記録表情報の重要性の理解 事前学習
2h:VTR記録表上の音声トラック情報について調べる
事後学習
2h:VTRの音声トラックのレゾリューションについて調べる
6回
映像作品(1)
企画 到達目標:チームでの担当、役割等、重要性の理解 事前学習
2h:企画、オーディション、全体スケジュールを作成し、担当者を決める
事後学習
2h:予定と内容の確認をする
7回目
映像作品(2)
セッション 到達目標:映像作品を元にナレーションレコーディング用MAセッションを作成する 事前学習
2h:プレイバックエンジン、I/O設定の準備
事後学習
2h:全ての音のバランスをラフで調整する
8回
レコーディング準備(1)
レコーディングセッションのセットアップ 到達目標:レコーディングに向けセッションの最適化 事前学習
2h:ステムをグループ化し、VCAマスターやAux入力でコントロールする設定を行う
事後学習
2h:各シーンのステムバランスの考え方
9回
レコーディング準備(2)
マイク、マイクプリの確認 到達目標:マイクタイプの確認 事前学習
2h:指向性やSPL等、スペックの復習
事後学習
2h:ダイアログ、ナレーションに適したマイクの選択
10回
レコーディング準備(3)
機材のセットアップ 到達目標:マイク、Cue、映像モニターのセッティング 事前学習
2h:ナレーターのオーディションを事前に行う
事後学習
2h:ナレーターの担当と順番を決める
11回
ナレーションレコーディング(1)
リハーサル 到達目標:リハーサル時に全てのセットアップを完了する 事前学習
2h:台本準備、リハーサル
事後学習
2h:録音を確認する
12回
ナレーションレコーディング(2)
ゲインとレベル 到達目標:適正なゲインとレベルの管理 事前学習
2h:Cueモニターの確認
事後学習
2h:ナレーションのEDIT
13回
ナレーションレコーディング(3)
確認、仕上げ 到達目標:データの消失に最新の注意をはらう 事前学習
2h:各担当者の機材確認、データの保管
事後学習
2h:録音に漏れがない事を確認し、データの転送を行う
14回
データ管理とセッションセットアップ
個別ミックスダウンに向け各自データの確認 到達目標:プレイバックエンジン、I/O設定の確認、理解 事前学習
2h:MAセッションとビデオ、omf、aafファイルの確認
事後学習
2h:整音についての理解
15回
ミックスダウン(1)
整音/メイン、裏音(ワイプ)の考え方 iZotope RX9等のプラグインを用いノイズリダクション、オーディオリペアなどの理解(必要性、時間や予算との兼ね合い) 到達目標: トラック分け、ミュート、デリートの使い分け 事前学習
2h:メイン、裏音(ワイプ)の内容を精査する
事後学習
2h:ワークスペースブラウザの活用
16回
ミックスダウン(2)
データの追加 到達目標:音響効果セッションのインポート、コピー、リンクの理解 事前学習
2h:使用されるBGM、SE含め、追加する内容の計画を立てる
事後学習
2h:BGM、SEでイメージがどう変わるか確認する
17回
ミックスダウン(3)
データ管理 到達目標:ワークスペースブラウザの活用 事前学習
2h:効果音確認、全体のオーディオファイルの読み込み
事後学習
2h:どのように大量のファイルを管理するか、クリップリストやプレイリストの使用を確認する
18回
ミックスダウン(4)
編集 到達目標:ナレーションのタイミング修正 事前学習
2h:タイミング修正でエラスティックオーディオの使用を復習する
事後学習
2h:エラスティック以外の修正方法の復習
19回
ミックスダウン(5)
バランス、レベル管理 到達目標:全ての音のバランスを調整する 事前学習
2h:各トラックのレベル管理
事後学習
2h:各トラックでのクリップの理解
20回
ミックスダウン(6)
ダイナミクスエフェクト 到達目標:クリップゲインの理解 事前学習
2h:コンプ、リミッター、EQの設定を復習する
事後学習
2h:自然な環境を表現するミックスを心がける
21回
ミックスダウン(7)
タイムベースエフェクト 到達目標:ステレオ、モノラル音像の理解 事前学習
2h:Auxを使ったポストフェーダー送りの復習
事後学習
2h:SEのようにポイントでの使用の復習
22回
ミックスダウン(8)
マスター管理 到達目標:ラウドネスメーターを用い平均ラウドネス値-24.0LKFS±1.0dBのレベル管理(放送基準レベル) 事前学習
2h:マスターリングプラグインの復習
事後学習
2h:マスターフェーダーの役割の復習
23回目
ミックスダウン(9)
マスターミックス仕上げ、バウンス 到達目標:リアルタイムとオフラインの理解 事前学習
2h:バウンス範囲設定の復習
事後学習
2h:バウンス時のファイルタイプの復習
24回
ミックスダウン(10)
ステムミックス 到達目標:ステムの考え方と理解 事前学習
2h:複数のマスターフェーダー使用の復習
事後学習
2h:複数バウンスの復習
25回
データ管理
マスター、原盤の考え方 到達目標: 最終セッションのスマートなバックアップ 事前学習
2h:セッションコンパクトの復習
事後学習
2h:別のストレージへのバックアップ
26回
納品、提出
VTRへの収録 到達目標: VTRへの録音、記録表の記入と確認、重要性の理解 事前学習
2h:ショウタイム、納品先のVTR記録形態の確認
事後学習
2h:プレビュー、最終確認
試験及び成績評価
実技試験を実施する。評価配分は以下の通りとする。
授業への取り組み:40% 授業中に実施する制作課題:30% 実技試験:30% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回以降授業内で解説。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
サウンドレコーディング技術概論 2023年版
一般社団法人 日本音楽スタジオ協会
兼六館出版株式会社
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価格:¥4,400(税込)
参考文献・推薦図書
ポストプロダクション技術マニュアル(第8版)JPPA出版物 学生価格¥3056円
http://www.jppanet.or.jp/shop/shop-5.html 研究室
オフィスアワー
質問等はJIUPortal→LMS→授業Q&Aまで
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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