シラバス情報

授業科目名
総合演習B
学年
2年
単位数
4.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
佐藤 克則、金田 克美、上野 彰吾、中澤 正行、赤津 淳一、杉山 篤、北川 篤也
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
「総合演習a」における経験を踏まえ、この授業では、一歩踏み込んだ劇映画の分野に焦点を絞る。これまでの講義の中で学んだ映像の各分野の基本的な考え方、表現方法を基に、実際の映画制作を経験することによってイメージを具体化することの難しさと、スタッフワークの重要性について学ぶことを目的とする。
映画制作は制作・演出・撮影・照明・録音・美術などに分かれ、それぞれのパートが相互に関与しながら、作品づくりが進んでいく。その過程の中で、自らが選択したパートの役割や考え方、作業内容、表現技術をより具体的に研究した上で、各自がドラマ創りの実践の場を通じ、他のパートへの働きかけや連動性の重要さを実感する本格的な映像実習となる。学生間でのディスカッションも適宜設定,演習的な内容を持つ集中授業として取り組ませる。
なお、可能であれば、完成作品は各種の学生映画祭やフイルムコンテストへ出品も視野にいれて指導を行なっていきたい。
授業紹介動画:
Webex ミーティングの録画: 総合演習B(映画)授業解説動画2023
パスワード: Media2023
録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=7b7c7d9a467ae6e506dd9a9aea6942db
(録画は2022年度の「映像制作b」のものですが、概要はほぼ同じです。日活撮影所に関しては、実施時期の状況によって使用場所は調整の必要があります。メイキング映像はあくまで参考です)
授業の概要
①科目名:総合演習B(映画)(Visual Image Production B)

②授業内容:映像制作aを履修した学生を対象とする実習である。 
●F2-紀尾井町キャンパスでの諸準備(一部撮影の可能性あり)、WS期間に撮影実施予定(詳細は撮影場所等の条件により決定する。ガイダンスおよびPortal、別途FB授業グループページにて告知)。撮影に関しては、F2期間内の土曜日・日曜日に実施する場合もある。
●紀尾井町キャンパス、及び日活撮影所での諸準備、撮影時の実施時間については別途指示するが、WS期間内における諸準備、並びに撮影日は、平日、土、日、祝日に関わらず設定される場合がある。また、シナリオの設定上、夜間の撮影を行う場合もある。
●授業計画は、各諸準備、撮影、ポストプロダクションの進捗状況により、変動する場合がある。
●撮影終了後のポストプロダクションのスケジュールは授業時間外も含め別途指示する。
●教員作成のシナリオに基づき、教員による現場での指導の下、完成尺約25分(予定)のオリジナル短篇映画を制作する。
履修学生をA・Bの2班に編成、全体で計2本を制作する(予定)。
●各班時期をずらしての実施となり、諸準備の進行状況、撮影条件、演出内容等により、撮影のスケジュール及びポストプロダクションのスケジュールが変動する可能性あり。
実習に伴う事前・事後学習、実習に向けての準備は、その内容によっては例え授業外であっても作品制作には必要不可欠となるため、各パートそれぞれに責任を持って自主的に行ない担当教員への報告・連絡・相談を行うこと。また、撮影期間中も、終了後には翌日の準備と共に、その日の作業の反省を話し合い、課題を明らかにして翌日の現場に臨むこと。
●ポストプロダクションについては、進捗状況によって、授業時間外に別途設定する場合あり。
※上記の条件に変更がある場合は、追って告知する。

【総合演習bの履修条件について】
●「総合演習b」は、「総合演習a」の履修者がさらに映像制作のスタッフワークを学ぶとともに各パートの専門性を掘り下げ作品制作に取り組むことを目的としています。キャストとしてのみ、あるいはキャスティングされることを前提としての参加は出来ません。(スタッフがキャスティングされることは妨げませんが、担当教員との相談の上、専門部署のスタッフワークが学べないような状態でのキャスティングは許可しない場合があります。)
●使用予定の日活調布撮影所の条件(スケジュール等)とその学習効果に鑑み、最大二班体制での実施の予定。したがって、撮影時、一班あたりの班編成の適正人数を次のように設定します。
・制作部2〜3名
・演出部3〜5名
・撮影部4〜5名
・照明部4〜6名
・録音部3〜4名
・美術部4〜7名
一班あたり20〜30名の編成を目安とするため、履修者の人数を上限60名に制限を致します。
●履修者の受付方法についてはFB学年グループページ等にて後日発表

※実習費について
実習費を別途徴収予定
実際に徴収する実習費の金額は、履修人数により変動します。確定金額は、後日、お知らせします。

授業計画
1回
オリエンテーション・スタッフ班編成
制作全体のレクチャー
シナリオ打ち合わせ
(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美)
事前学習
(事前学習)映像制作ハンドブックの制作工程を予習しておく。シナリオの精読(2h)
事後学習
(事後学習)取り組む作品制作概要の把握、及びスタッフワークについての各自の考えをレポートにまとめる。(2h)

2回
各パート別レクチャー(担当教員:〈演出、制作部〉北川篤也、佐藤克則〈撮影部〉上野彰吾、中澤正行、〈照明部〉赤津淳一、〈美術部〉金田克美、〈録音部〉杉山篤)
事前学習
(事前学習)制作上の課題の把握と研究
事後学習
(事後学習)レクチャー概要のまとめと、その結果の相互発表と確認。

3回
美術打ち合わせ・研究1〈セット〉(担当教員:金田克美、佐藤克則、北川篤也)
事前学習
(事前学習)場面設定の調査取材及び研究(2h)
事後学習
(事後学習)作品世界観の構築、イメージの把握、具体化への再調査、研究。(2h)

4回
美術打ち合わせ・研究2:前回課題の検討〈セット及びロケーション〉(担当教員:金田克美、佐藤克則、北川篤也)
事前学習
(事前学習)場面設定の調査取材及び研究、作品世界観の発表、提示へ準備。(2h)
事後学習
(事後学習)イメージの把握とSet図面作成など具体化への作業。(2h)

5回
各パート毎に分かれ諸準備内容の確認と諸準備1(担当教員:北川篤也、佐藤克則)
事前学習
(事前学習)制作上の課題の研究1(2h)
事後学習
(事後学習)課題解決への具体策の検討1(2h)

6回
各パート毎に分かれ諸準備内容確認と諸準備2〈前回課題の検討〉(担当教員:北川篤也、佐藤克則)
事前学習
(事前学習)制作上の課題の研究2(2h)
事後学習
(事後学習)課題解決への具体策の検討2(2h)

7回目
演出部・制作部・美術部打ち合わせ1〈ロケハン検討〉(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美)
事前学習
(事前学習)場面設定とロケ場所の取材調査研究(ロケハン含む)1(2h)
事後学習
(事後学習)課題の把握と情報共有及び、解決方法の研究(2h)

8回
演出部・制作部・美術部打ち合わせ2(ロケハン再検討)(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美)
事前学習
(事前学習)打ち合わせ資料の作成と相互確認(2h)
事後学習
(事後学習)課題解決への具体案の把握と各パートとの情報共有、撮影許諾交渉及び申請(2h)

9回
衣小合わせ・美術建て込み・セット装飾・撮影照明カメラテスト・ 録音チェック・諸準備1(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美、上野彰吾、中澤正行、杉山篤)
事前学習
(事前学習)各パート必要資材、機材等の把握(2h)
事後学習
(事後学習)結果の相互把握と課題の報告(2h)

10回
演出部打ち合わせ(衣裳小道具整理)、衣小合わせ・美術建て込み・セット装飾・撮影照明カメラテスト・ 録音チェック・諸準備1(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美、上野彰吾、中澤正行、杉山篤)
事前学習
(事前学習)各パート必要資材、機材等の把握(2h)
事後学習
(事後学習)結果の相互把握と課題の報告(2h)

11回
演出部打ち合わせ(衣裳小道具整理)、衣小合わせ・美術建て込み・セット装飾・撮影照明カメラテスト・ 録音チェック・諸準備1(担当教員:北川篤也、佐藤克則、金田克美、上野彰吾、中澤正行、杉山篤)
事前学習
(事前学習)各パート必要資材、機材等の把握(2h)
事後学習
(事後学習)結果の相互把握と課題の報告(2h)

12回
オールスタッフ打ち合わせ(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)必要資料の作成(2h)
事後学習
(事後学習)スケジュール等の確認(2h)

13回
撮影1(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

14回
撮影2(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

15回
撮影3(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

16回
撮影4(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

17回
撮影5(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

18回
撮影6(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

19回
撮影7(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

20回
撮影8(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

21回
撮影9(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認と次撮影の諸準備(2h)

22回
撮影10(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、佐藤克則B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉金田克美A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)スケジュール確認と撮影シーンの研究、各パート諸準備(2h)
事後学習
(事後学習)撮影・進行の反省点の確認、機材等片付け・メンテナンス、素材ラッシュ試写(2h)

23回目
編集ラッシュ(担当教員:北川篤也、佐藤克則)
事前学習
(事前学習)編集作業(2h)
事後学習
(事後学習)編集直しの方向についての確認(2h)

24回
オールラッシュ(担当教員:北川篤也、佐藤克則)
事前学習
(事前学習)編集ラッシュの直し(2h)
事後学習
(事後学習)音楽効果音等打ち合わせ(2h)

25回
MA作業(担当教員:北川篤也、佐藤克則、杉山篤)
事前学習
(事前学習)音素材の収集、整理(2h)
事後学習
(事後学習)音質等確認のための試写(2h)

26回
試写・全体及び各パートごと実習に関する反省の発表と教員の講評(担当教員〈演出、制作部〉北川篤也A班、B班〈撮影部〉上野彰吾A班、中澤正行B班、〈照明部〉赤津淳一A班、B班、〈美術部〉竹内悦子A班、B班、〈録音部〉杉山篤A班、B班)
事前学習
(事前学習)MA作業データの確認(2h)
事後学習
(事後学習)準備イメージと最終形の差異についての考察。自身の今後の課題についての実習レポートをまとめる(2h)

試験及び成績評価
授業内で行う作品制作への芸術的貢献度及び技術的評価:40%
授業への取り組み・プリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクションへの積極的関与:40% 
授業(準備・撮影)に関する研究発表(レポート提出):20%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
学生への評価のフィードバックは、制作過程のポイントにて、適宜行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
教員執筆のシナリオを製本配付
参考文献・推薦図書
映像制作ハンドブック-映像に係わるすべてのクリエーターの必読書(玄光社)
研究室
紀尾井町キャンパス3号棟4階4−10
オフィスアワー
金曜日2限、3限(北川)
教員への連絡はJIUメールもしくはFBのMessengerにて
北川メールアドレス:kitagawa@jiu.ac.jp
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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