教員名 : 染谷 芳臣
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授業科目名
起業マネジメント演習(修士論文指導を含む)IIA
学年
2年
単位数
4.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
染谷 芳臣
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
授業の到達目標
本授業では、起業マネジメント演習ⅠAで学んできた財務会計の理論研究の方法や実証会計理論による実証研究の方法など前提に、『独自な新たな視点』から俯瞰的かつ継続的に「研究活動」を実施できる研究力を養い、社会の諸課題に積極的に挑戦し解決できる研究者や高度専門職業人を育成することを目的とする。本授業での研究の成果を新奇で独創的な論文(論理的で首尾一貫した体系と間主観的な論述)としてまとめ・完成させることを目標とする。 テーマ 財務会計の意味論的理論研究と実証研究 授業の概要
本授業では、各院生は設定した研究テーマに関して、毎回の授業で研究の進捗度とその内容を確認するため、発表し指導教員との討論・対話を通じて研究スケジュールをマネジメントしていく。従って、毎回の授業ではスライド(PPT)を作成し発表してもらう。
授業計画
1回
先行研究である専門書籍及び論文の文献リストの明示
授業の到達目標 修論作成に必要な文献を収集し、整理できる。 事前学習
事前学習 前年度までに渉猟した先行研究の文献リストの作成と発表用のスライド5枚程度の作成。
事後学習
事後学習 文献の過不足の確認と先行研究のサーベイ
2回
修士論文レジュメの発表 修士論文の研究上の方向性と骨格を決める論文レジュメ
授業の到達目標 修論の骨格を決定できる。 事前学習
事前学習 下記の仮の章立で、修士論文レジュメを作成し、スライド10枚程度で発表の準備をする。以下はレジュメの例である。*は意味論的理論研究、**は実証研究
修士論文レジュメの章立て 第1章 はじめに 研究背景・研究目的・研究動機の明示 第2章 先行研究の要約又は研究の歴史的変遷 第3章 研究方法の明示 *意味論的理論研究では、概念解明に必要な学説史的な研究方法か他の学問領域から概念解明に必要な理論を援用する学際的な研究方法かを明示する。 **実証研究では、仮説定立に必要な関連諸科学、特に経済理論、特にエイジェンシー理論、シグナリング理論、取引コスト理論等が想定される。 第4章 各学説の検討(1)*使用データ** 第5章 各学説の検討(2)*実証仮設の定立・統計的モデルと検証方法(統計的解析方法)**なお、実証研究では第4章と第5章を一つにまとめることも可能。 第6章 各学説の検討(3)*等々 実証結果とその解釈** 第7章 『理論』的に妥当な学説と新たに解明された概念の画定(再定義や再構築)* **実証研究ではむすびとして、要約と今後の展望 第8章 要約と今後の課題* 参考文献リスト 事後学習
事後学習 授業中のコメントを受けて、レジュメの修正と提出
3回
研究背景・研究目的・研究動機又は問題意識の発表
授業の到達目標 修論の『はじめに』又は『第1章』を記述できる。 事前学習
事前学習 発表用のスライドを5枚程度作成し準備する。
事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。
4回
先行研究に関する文献サーベイ(要約)
授業の到達目標 修論の第2章先行研究の内容が記述できる。 事前学習
事前学習 文献をサーベイし発表用のスライド5枚程度を作成し発表の準備をする。
事後学習
事後学習 文献の過不足を再度確認し、Wordで作成し直し提出。
5回
第5回 研究方法(研究スタイル)の発表
授業の到達目標 第3章の内容である研究の仕方やスタイルを決めることができる。 事前学習
事前学習 研究方法を画定してスライド5枚程度を作成し発表の準備をする。
事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。
6回
学説の簡単な説明と学説史的か学際的かの発表*使用データの取集結果の発表
授業の到達目標 理論研究か実証研究かの研究スタイルを画定して第3章の内容が記述できる。 事前学習
事前学習 学説のサーベイをスライド5枚程度で作成し発表の準備をする。*
**使用データの収集 事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。* またはデータ収集の訂正し、その結果をWordで提出。**
7回目
各学説の説明* 実証する理論仮説の定立と統計的検証の実行可能性**
授業の到達目標 理論研究か実証研究かで異なるが、第4章以降の修論の本論部分の記述ができる。 事前学習
事前学習 学説の説明スライド5枚程度の作成と発表の準備*
**実証仮設の定立と実行可能性の検討及び発表用スライド5枚程度の作成 事後学習
事後学習 学説の前提となる会計観や企業観の検討 学説をまとめたWordファイルの提出。実証仮設の定立と実行可能性に関してWordファイルの提出。
8回
各学説の説明* 統計的検定モデルの作成**
授業の到達目標 理論研究か実証研究か異なるが、修論の本論部分の記述ができる。 事前学習
事前学習 学説の説明スライド5枚程度の作成と発表の準備*
**統計的検定モデルの作成とスライド5枚程度の作成 事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。
**統計的検定モデルと統計学的妥当性の吟味 統計的検定モデルと検定に用いる統計手法をWordでまとめて提出。 9回
各学説の説明* 統計的検定モデルの再構築・精緻化**
授業の到達目標 理論研究か実証研究かで異なるが、修論の本論部分の記述ができる。 事前学習
事前学習 学説の説明スライド5枚程度の作成と発表の準備*
**統計的検定モデルの精緻化等とスライド5枚程度の作成 事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。
**精緻化された統計的検定モデルと統計学的妥当性の吟味 統計的検定モデルと検定に用いる統計手法をWordでまとめて提出。 10回
『理論』から見て学説の妥当性を検討*予備的な実証結果の発表
授業の到達目標 理論研究と実証研究では異なるが、修論を通じて主張する見解の理論的整合性を判断できる。 事前学習
事前学習 *各学説の妥当性を学説史的な検討や援用した『理論』から検討し、スライド5枚程度にまとめ発表の準備をする。**予備的な実証研究を実施して、仮説が棄却されないかどうかを試験的に実施する。
事後学習
事後学習 *『独自な新たな視点』から概念が解明さるかどうかを検討し、その内容をWordで提出する。**予備的な実証結果をWordで提出する。
11回
閑話休題 今までの研究成果の振り返り・研究上の課題の明示
授業の到達目標 研究の進捗度を知り、研究自体の課題(解決すべき問題点)を明示できる。 事前学習
事前学習 今までの研究成果をWordで整理・論述し、発表の準備をする。
事後学習
事後学習 *概念解明で理論上又は論理的に足りない箇所がないかを検討する。**実証研究の流れを再度吟味する。研究上の課題を整理しWordで提出。
12回
研究上の課題の解決・改善及びパラダイムの説明
授業の到達目標 自分の研究を客観的(理論的整合性・論証性・検証可能性等の規準で)に評価できる。 事前学習
事前学習 研究上の課題の解決策又は改善点を検討し、スライド5枚程度で発表の準備をする。特に実証研究では予備テストで仮説が棄却された場合、仮説に誤りがあるか、統計的検定モデルに誤りがあるか、使用する統計検定方法に誤りがあるかで今後の研究上の戦略に影響を与える。
事後学習
事後学習 コメントなどを受けて、スライドからWordに修正を加えながら書き直し、提出。
13回
研究上の戦略の検討及び春季休業中の研究の進め方
授業の到達目標 現在自分が研究しているテーマと研究スタイルの基礎的な範例(パラダイム)を理解し、今後の研究上の方針を検討・再構築できる。 事前学習
事前学習 今までの研究の進め方を振り返り、問題点を明示する。
事後学習
事後学習 春季休業中の研究課題を整理しWordで提出。特に実証研究を行う院生は、春季休業中に本格的な統計的検定を行ってもらう。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
中間評価(仮評価)を以下の通り実施する。
提出物の内容30% 発表内容20% 大学の研究発表に従って、 修士論文の作成に関連した発表20% 提出物の期日内提出と内容20% 修士論文の完備度と記述内容の堅牢さ60% で総合的に評価する。 修士論文の評価規準は以下の通りである。各項目に5点を配置する。 ①論文題目の独自性・新奇性 ②先行研究の文献サーベイの十分性(研究テーマに関連した分野の最近10年間超の文献を渉猟している) ③研究方法の妥当性(理論との整合性・科学的で間主観的な方法) ④仮説の理論的整合性または概念解明の理論的整合性 ⑤仮説検証方法の妥当性(統計的な検定方法の適格性)または論述の事実負荷性(データの裏付けのある記述) ⑥論理的な論証プロセス(論証の明晰性) ⑦論証の完備性(問題意識と論理的に首尾一貫した結論) ⑧論証の堅牢性(適切な理論的裏付け及び事実的裏付け) ⑨結論の独自性(新たな視点からの解釈) ⑩研究倫理の遵守(脚注・引用注・参考文等の適切さ) ⑪分量の十分性(28,000字超) ⑫文章の完備度(誤字・脱字などがない) なお、主指導教員1名及び副指導教員2名からなる論文審査の合議の結果で判定が行われる。従って、上記の評価規準は、当該指導教員の個人的な指標である。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
提出物は大学のLMSであるJIU UNIVERSAL PASSPORTRXで提出期日内に提出し、次週までにJIU UNIVERSAL PASSPORTRXで返却する。
修士論文は大学院便覧の所定のルールに従って大学院事務室に提出される。同論文の返却はない。 講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
プリント・資料などを適宜大学のLMSで事前に配布する。
参考文献・推薦図書
伊藤邦雄著『Accounting 新・現代会計入門第5版』日本経済新聞出版 2022年3月 4,000円+税 ISBN 9784532135256
笠原晃恭・村宮克彦共著『実証会計・ファイナンス Rによる財務・株式データの分析』新世社 2022年6月 2,800円+税 ISBN 9784883843497 宮川壽夫著 『企業価値の神秘 コーポレートファイナンス理論の思考回路』中央経済社 2022年 3,200円+税 ISBN9784502201912 起業マネジメント演習ⅠAの参考文献を基礎とするが、研究上必要な資料等は適宜、大学のJIU UNIVERSAL PASSPORTRXで配布する。 研究室
F棟203号室
オフィスアワー
月曜日・火曜日・水曜日・金曜日の昼休み
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