教員名 : 長崎 昇
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授業科目名
福祉経営特論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
長崎 昇
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本来、マーケティングは営利企業の、市場へのアプローチに関する考え方・手法であるが、近年、マーケティングと福祉等社会とのとのかかわりを考えるソーシャルマーケティングが注目を集めている。営利企業が行うマーケティングの考え方・手法を、ソーシャルマーケティングにいかに応用するかがポイントとなる。そのためにはマーケティング、サービスマネジメントの基礎を身につけ、ソーシャルマーケティング、福祉経営に応用できる力を養う。
授業の概要
まず、営利企業のマーケティングの基礎を理解し、その後、ソーシャルマーケティング、福祉経営について考察する。前半は、マーケティングの基礎を学ぶ。また、サービスマーケティング、サービスマネジメントの基本的な考え方・実践方法についても学習する。GDP(国内総生産)の約7割、国内全就業者の約7割を占めているサービス産業は、今後も拡大が予想され、今後、サービスに関する考え方・手法の理解は不可欠と考える。まず、非営利組織のマーケティングについて理解し、次に、営利企業の行う社会志向のマーケティング、福祉経営への活用について学ぶ。
授業計画
1回
オリエンテーション
・全13回の講義内容と流れについて紹介し、学び方について考えを述べる 到達目標:ソーシャルマーケティング、福祉経営の基本的な考え方、授業全13回の流れを理解する。 事前学習
・シラバス授業計画に十分目を通しておくこと。
・参考図書を購入した場合は、内容について目を通しておくこと。 2時間 事後学習
・1回目の講義を聴いて、以後の受講の姿勢・考え方をまとめておくこと。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 2回
マーケティングの基礎(1)
・4P、とくにProduct Policy について学ぶ。 到達目標:4P、Productの理解、活用を可能にする。 事前学習
・製品とは何か、製品政策とは何か、といった基本的な視点を持っておくことが望ましい。
1時間 事後学習
・事前学習の視点と、講義とのギャップについて考察し、製品政策のポイントを理解する。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 3回
・マーケティングの基礎(2)
・Price Policy、Place Policy について 到達目標:Price、Placeの理解、活用を可能にする。 事前学習
・価格のつけ方、種類、価格政策とは何か、流通チャネルとは何か、チャネル政策はどのように立案するかといった基本的な視点を持っておくことが望ましい。
1時間 事後学習
・事前学習の視点と、講義とのギャップについて考察し、価格政策、チャネル政策のポイントを理解する。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 4回
・マーケティングの基礎(3)
・Promotion Policy について 到達目標:Promotionの理解、活用を可能にする。 事前学習
・販売促進とは何か、なぜ必要なのか、販売促進政策はどのように立案するか、といった基本的な視点を持っておくことが望ましい。
1時間 事後学習
・事前学習の視点と、講義とのギャップについて考察し、販売促進政策のポイントを理解する。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 5回
・サービス・サービスマネジメントの基本的な考え方
サービスの特性とは何か、サービスマネジメントの考え方と構築について、具体的な事例に基づいて考え、理解する。 到達目標:サービスマネジメントの基本的な考え方の理解、活用を可能にする。 事前学習
・サービス業とは、サービス業の特徴とは何か?自分のサービス業体験を通して考える。
1時間 事後学習
・サービスの特性、サービスマネジメントの考え方と構築について、授業の内容を振り返り、理解に努める。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 6回
・顧客満足の考え方・進め方(1)
日本企業で最も普及した経営の考え方・手法である顧客満足について学ぶ 到達目標:顧客満足の基本的な考え方の理解、活用を可能にする。 事前学習
・消費者としての顧客満足経験を振り返り、顧客満足が高い原因、低い原因を考えてみる。
1時間 事後学習
・どのような企業、組織にも必要とされている顧客満足の考え方・進め方、日本に定着している顧客満足向上の手法について理解する。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 7回目
・顧客満足の考え方・進め方(2)
顧客満足調査を消費者の立場で体験し、顧客満足を創る手法、仕組みづくりを学ぶ。 到達目標:顧客満足の基本的な考え方の理解、活用を可能にする。 ・サービスマーケティングの基本的な考え方と進め方 到達目標:サービスマーケティングの基本的な考え方の理解、活用を可能にする。 事前学習
・前回配布された「顧客満足度調査」(アンケート)に基づき、サービス体験をして、アンケート票を記入する。
2時間 事後学習
・アンケート結果を振り返り、顧客満足がどのように創造されるのか、どのような仕組みにより実現されるのかを確認する。
・授業を振り返り、サービスマーケティングの基本的な考え方と進め方を理解し、身近なサービス企業の事例を通して、より実践的な手法についても理解する。 ・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 8回
・ソーシャルマーケティング(1) 非営利組織のマーケティングの特徴
到達目標:非営利組織のマーケティングの特徴を理解、活用を可能にする。 事前学習
・非営利組織のマーケティングとは何か、なぜ必要なのか、特徴は何か、といった基本的な視点を整理しておくことが望ましい。
1時間 事後学習
・事前学習の視点と、講義とのギャップについて考察し、非営利組織のマーケティングの特徴を理解する。
・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 9回
・ソーシャルマーケティング(2)社会志向のマーケティング
到達目標:社会志向のマーケティングの特徴を理解する。 ・ソーシャルマーケティング(3)CSRの取り組み・CSV経営・SDGs 到達目標:CSR・CSV経営・SDGsの基本的な考え方、実践事例を理解する。 事前学習
・営利企業が行う社会志向のマーケティングにはどのようなものがあるのか、その特徴は何か、といった視点を整理しておくことが望ましい。
・CSR、CSV経営、SDGsの基本的な考え方を実践事例を調べ、理解をしておく。 2時間 事後学習
・事前学習の視点と講義のギャップについて考察し、社会志向のマーケティング、その手法を理解する。
・従来の日本企業で行われてきたCSRの取り組みと課題、社会的課題の解決と事業を両立するCSV(Creating Shared Value)経営、SDGsについて検討、実践事例において理解を深める。 ・配布資料の内容について復習し、授業後アンケートを記入、提出する。 2時間 10回
・中間試験(重要用語の説明)の実施
マーケティング、サービスマネジメント、ソーシャルマーケティングの基本的な用語の理解を確認するための用語説明試験を実施する。 ・終了後、解答例を配布、解説を行う。 ・次回以降行う「ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究」のための検討シートを配布、説明を行う。 事前学習
・9回目までの配布資料により、授業内容の復習を行っておく。
・特に、前回(9回)に提示された重要用語について、その意味、内容を十分理解しておく。 2時間 事後学習
・配布された解答例をもとに、中間試験(重要用語の説明)の復習を行う。
2時間 11回
・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究(1)
最近のソーシャルマーケティング・福祉経営の実践事例の検討を行う。 また、次回以降、定められた分析・検討シートに基づき、受講者による事例研究を行い、発表・情報共有を行う。 到達目標:ソーシャルマーケティング・福祉経営実践事例を理解する。 事前学習
・前回配布された「ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究」のための検討シートに基づいて、研究対象企業(組織)を決めておく。
・検討シートの記載内容を確認する。 2時間 事後学習
・授業におけるソーシャルマーケティング・福祉経営事例の振り返り、検討シートの作成を行う。
2時間 12回
・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究(2)
ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シート作成結果に基づいた発表・情報共有 到達目標:ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究の理解・共有化 事前学習
・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シートを作成、発表準備を行う。
2時間 事後学習
・作成中のソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シートの修正・補足
13回
・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究(3)
ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シート作成結果に基づいた発表・情報共有 到達目標:ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究の理解・共有化 ・総括:ソーシャル・マーケティングの福祉への応用 到達目標:ソーシャルマーケティングの福祉への応用に関する理解、 全13回の授業の振り返りを行う。 ・最終課題レポートの作成・提出について説明する。 事前学習
・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シートの修正・補足、発表準備を行う。
・最終授業に際し、質問事項を確認、用意する。 事後学習
・営利企業のマーケティングが福祉分野に活用できるのか、活用するためには何が必要か、といった根本的な視点を整理、授業を通じて学んだ実践的な考え方・手法の活かし方を確認、
整理する。 ・ソーシャルマーケティング・福祉経営事例研究のための検討シートをもとに、最終課題レポートを作成し、決められた期日までに提出する。 14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
・期末試験は実施しない。
○最終課題レポート 50% ○各回課題レポート 20% ○授業への参加度・取り組み姿勢・ディスカッション 30% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
・課題(レポート等)に対するフィードバックについて:次回授業内での解説、または解説資料を配布します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時毎回プリントを配布
参考文献・推薦図書
『社会が変わるマーケティング』フィリップ・コトラー、ナンシー・リー スカイライトコンサルティング訳(英治出版/2007年/2,400円+税)
『マーケティング入門』 相原修 (日経文庫ベーシック/1989年/1000円+税) 『サービス・マネジメント入門』 近藤隆雄 (生産性出版/2007年/1,800円+税) 『CSV経営』 赤池学+水上武彦 (NTT出版/2013年/2,400円+税) 『SDGs入門』 村上芽・渡辺珠子(日本経済新聞出版社/2019年/900円+税) 研究室
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