Teacher name : Iwata Izumi
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授業科目名
Educational Consultation: Counseling
学年
3Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Iwata Izumi
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
現代の学校で生じている不登校、いじめ、非行などの問題を通して、思春期・青年期にある生徒に特有の心の特性を、教師として受容的・共感的に理解し、人格的成長を促す関わりや態度を養う。また教育相談の理論的・技術的な基礎となるカウンセリング理論と方法を学習し、生徒の相談に応じるための傾聴的関わりを実践できることをめざす。さらにカウンセリングの教育観を自らの教育実践に生かすことのできる教師になることをめざす。
授業の概要
科目名:教育相談(School Counseling)
授業形態:講義 授業内容:思春期・青年期の発達は、依存と自立が混在する心理的不安定さ、アイデンティティの問題、身体的変化などが複雑にからみ合い、そうした過程を経て自己を形成する年代である。この時期の心の成長を援助するため、また心の問題を抱えた生徒に対応するため、教師として知っておきたい教育相談およびカウンセリングの基礎を学習する。具体的には、生徒理解の内容と方法、心の問題に対する教育相談の実際、教師の役割、教師間や他職種との連携などを事例を提示しながら検討する。 ※自作の講義資料を中心に授業を進める。事前に講義資料をunipaに掲載するので、ダウンロードし授業時に参照できるよう準備すること。 ※授業紹介動画 https://drive.google.com/file/d/1C4WAQUl_m1Gitc__BLmFGyTvgHxh7wsW/view?usp=sharing 授業計画
1回
1、教育相談の目的
教育相談の教育活動としての位置づけや教育相談業務の内容、教育相談を担当する教師として求められる資質から、教育相談の目的とその意義を理解する。 事前学習
シラバスを読み全体の講義内容を把握する。講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業の進め方、評価の基準を確認する。授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
2回
2、愛着形成の理解
乳児期、幼児期、児童期の特性を概観し、特に愛着形成の観点からその発達と発達過程における意味を理解する。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
3回
3、家庭の中の子ども
愛着形成の基盤としての家庭と、家族関係が子どもに与える影響を理解する。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
4回
4、仲間関係の理解
青年期の仲間関係の発達モデルの特徴を理解し、なぜ集団(仲間、友達)が必要なのか、集団から外れる(不適応)ことの意味を理解し、愛着の発達と仲間関係への依存と自立の関係性を考える。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
5回
5、生徒理解の視点
生徒理解の視点として、基準や標準からの理解および個別的理解の違いを理解し、標準、個性、発達課題、適応と不適応、ラベリング、症状や問題などの各概念の背景となる考えをおさえる。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
6回
6、非行事例からその対応を理解する
非行は大人のつくる社会環境の中で子どもが育まれその結果として生じたものであるとの視点から非行事例を検討する。また、青年期と非行の関連、非行への社会的対応の特徴、自己表現としての問題行動の意味を考える。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
7回目
7、不登校事例からその対応を理解する
社会的背景から、学校教育の枠組みに多様で個性的となった子どもが適合しなくなった現象であるとの視点から、不登校事例を検討する。また不登校の定義、不登校のタイプの特徴、統計的な面からの不登校への効果的対応を考える。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
8回
8、いじめの事例からその対応を理解する
いじめの影響は重篤なトラウマとして行動化や症状化などを生じ、その後の人格形成に影響するとの視点からいじめ事例を検討する。また、いじめの構造論、人権との関連、いじめへの教育課題とその対応を考える。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
9回
9、欲求不満、葛藤、ストレスとその対応
欲求不満、葛藤の定義およびトレランス、回避行動などを理解する。さらに欲求不満や葛藤により生じるストレスの定義、およびストレスコーピング、セルフ・エフィカシー、ソーシャルサポートなどの対処方法を学ぶ。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
10回
10、思春期・青年期の心の問題
症状は悩みの表現であり、それに対応する自らの試みであるとの視点からうつ・自殺企図の事例を検討する。さらに思春期・青年期に好発する精神医学的な症状・障害への理解を深め、医師、養護教諭との連携を検討する。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
11回
11、発達障害・障害への理解
インテグレーション、ノーマライゼーション、インクルージョンの視点から発達障害、障害事例を検討する。また、完全参加と平等の概念や特別支援教育の基本的考え方への理解を深める。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
12回
12、カウンセリングの理論
カウンセリング定義から心理的コミュニケーション、内的基準枠、積極的傾聴、自己開示などの概念を理解する。また、生徒の個人的体験をその生徒の内的基準枠に立つ理解の方法であることの理解を深める。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
13回
13、積極的傾聴の方法
カウンセリングの応答の特徴をおさえ、傾聴する応答としての受容的沈黙、簡単受容、繰り返し、明確化などの具体的スキルとその特徴、使い方を理解する。 事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
毎回の授業時に、授業で扱ったキーワード、専門用語や基本となる概念を中心に、内容を再認する小テストをおこなう(評価の90%)。また授業時の課題、参加意欲(評価の10%)を総合して評価する。評価の基準は、教育相談についての基本的な知識、専門用語や概念を身につけること。教職に就くことを前提に、その知識を説明でき、活用できるようになることである。60%(60点)以上に単位を認める。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業時に、前回行った小テストの解答を解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
自作の講義資料
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参考文献・推薦図書
『生徒理解・指導と教育相談』 岩田淳子編 2018 学文社(1800+税)
その他の参考文献については、授業時に必要に応じて紹介する。 研究室
A棟4階 409研究室 訪問時には事前にメールi-iwata@jiu.ac.jpまで連絡を
オフィスアワー
水曜2限、木曜昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
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