Syllabus data

授業科目名
International Economics
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Kanamaru Takako
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
本講義では、国境をまたがる様々な商取引の現状とそのメカニズムを、基礎的な国際経済理論を用いて理解する事を目的とする。難解な数式は避け、できるかぎり現実の社会と最新のデータと結びつけて簡潔に説明する予定である。日々のニュースや新聞記事の全てを鵜呑みにするのではなく、事象の文化的背景・歴史的経緯を踏まえながら、正しい数字や適切な分析を自分で行える力を身につけることができるようになる。
受講前に経済学入門、経済原論A,B(経済学の基礎、経済原論a,b)を履修していることが望ましいが、初学者にも分かりやすく解説する予定である。

授業の概要
経済学は難しいという印象を持っているかもしれない。経済学のような抽象的理論は現実社会に役に立たないと感じる人もいるかもしれない。一方で、経済モデルで全ての問題を推測できると思っている人もいるかもしれない。もちろん現実社会は複雑であり、唯一の最適な答えを出すことはできないが、経済学の基礎を身につけることは、世の中のしくみを理解し、自分の頭で思考することにつながる。経済学的思考方法は、経済だけでなく経営学、身近な生活、そして人生の選択においても応用が効くであろう
本講義では前半を国際マクロ経済、後半を貿易論の理論的説明を行う。国際収支の見方を学び日本の経済構造の変化を読み取る力を身につける。国際収支を通して世界経済を概観し、経常収支の不均衡問題や経済発展における貿易構造の変化について考察する。さらに、為替レートの基礎知識を学び、国際経済体制の歴史的経緯と現在の国際経済問題の理解を深める。
 貿易論では常に自由か保護かの選択の中で世界経済が揺れてきた事実を抑えながら理論的説明を試みる。また経済統合理論を利用して、FTAやEPAの経済効果について考える。そして、グローバル化の進展とともに資金も労働も移動する。これら生産要素の国家間移動の経済効果について理論を使って理解を深める。

授業計画
1回
イントロダクション国際経済学を学意義
到達目標:国際経済を学ぶ意義とGlobalとInternationalの違いについて理解する
事前学習
〔2h〕Global とInternationalの違いについて自分の意見を述べられるようにしておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

2回
国際収支表の見方
到達目標:国際収支を正しく理解する。国際収支表を読めるようになる
事前学習
〔2h〕日本の国際収支表の見方について調べ、財務省HPからデータをダウンロードして最近の動向解説を読んでおく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

3回
日本の国際収支とその変容
到達目標:国際収支項目について正しく理解できるようになる。現在の日本の国際収支の状況を把握し解説できるようにする。新聞で使用されている語句が適切なものかどうか自分で判断できるようになる
事前学習
〔2h〕事前配布資料を読んでおく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

4回
米国の国際収支と国際収支の理論
到達目標:マクロ基本恒等式を理解する
事前学習
〔2h〕米国の国際収支表を日本と比較しておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う。(公務員試験受験予定者は関連類似問題で復習を行う)

5回
貿易乗数理論
到達目標:乗数理論を開放経済に拡大して理解することができる
事前学習
〔2h〕経済学入門や経済原論などで学ぶ閉鎖経済下の乗数理論を復習しておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う(公務員試験受験予定者は関連類似問題で復習を行う)

6回
為替レートと国際金融1(為替の基礎と国際通貨制度の変容)
到達目標:為替レートの基礎知識を理解する
事前学習
〔2h〕直近1年の為替レートの変動とその要因を新聞記事などから調べておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

7回目
レートと国際金融2(為替レート決定理論)
到達目標:為替レートの決定理論を理解する
事前学習
〔2h〕スターバックスやアマゾンプライムなど世界中で販売されている同じものの価格を調べて比較しておく。購買力平価について理解しておく。為替
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

8回
為替レートと国際金融3(為替レート決定理論と為替の実態経済への影響)
到達目標:決定理論と実際のレートについて分析できるようになる
事前学習
〔2h〕為替レートの変動が日本経済に与えてきた影響および国際通貨制度の歴史を調べておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

9回
貿易論を始める前に(自由貿易・保護貿易の捉え方)
到達目標:第二次世界大戦後の世界貿易体制構築におけるさまざまな議論を理解する
事前学習
〔2h〕戦前戦後の国際通貨体制について調べておく
事後学習
〔〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

10回
比較優位論1(自由貿易論争の歴史)
到達目標:リカードの比較優位論について理解する
事前学習
〔2h〕リカードが活躍した時代背景について調べる
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

11回
比較優位論2(自由貿易の有益生について)
到達目標:自由貿易の有益性について意見を述べられるようになる
事前学習
〔2h〕経済学入門や経済原論で習得した消費者余剰・生産者余剰について復習しておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

12回
自由貿易論(一般均衡分析)
到達目標:一般均衡分析で自由貿易の有益性について理解する
事前学習
〔2h〕経済原論・ミクロ経済学の授業などで習得した無差別曲線・生産可能フロンティアについて復習し、理解しておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。次回授業前復習問題の対策を行う

13回
関税の理論 (保護貿易論)
到達目標:貿易政策について理解する
事前学習
〔2h〕日本の通商政策の歴史と、現在の関税制度について理解しておく。保護貿易の正当性の議論について調べておく
事後学習
〔2h〕JIUポータルなどで事後小テスト(もしくは課題)を行い、授業の復習を行い理解を深める。まとめ問題の対策を行う

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業前に復習問題や、中間小テスト、レポート課題などを行う。評価配分は以下の通り
授業への積極的参加(発言・質問・発表など)や授業前問題と課題への取組状況とその内容40%
中間確認問題30%
まとめ確認問題30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストやレポートの回答および評価コメントは授業内に行う
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時に適宜資料をJIUポータルなどで配布する
参考文献・推薦図書
『クルーグマン国際経済学 理論と政策』原著第10版上下(丸善出版/2017年/4000円+税、5000円+税)
研究室
東金キャンパスF310
オフィスアワー
S1 木2金2
S2 木2金2
F1 木2金2
F2 火・木 昼休み、金2

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科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
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