Teacher name : Teramoto Takuji
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授業科目名
Information-intensive society and Information Ethics
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Teramoto Takuji
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Online (Interactive)
授業の到達目標及びテーマ
近年、情報化に起因すると考えられる多種多様なトラブルが顕在化されるようになりつつある。ブログの炎上、企業による情報漏えい、ステルスマーケティン グやアフィリエイトプログラム等に関する騒動などは、その一例に過ぎない。こうした問題が社会的に解決されるためには、単にルールを覚えるだけでは不十分 である。
本授業では、情報化社会の中で適切な判断を行ない行動できるようになるために、以下の3点の理解・構築を授業目標として設定する。1.現状存在する情報 技術・サービス自 体を知り、情報・情報化の本質に関する理解すること。2.情報化に対応する社会制度について理解すること。3.情報・情報化に対する自分なりの「原則」 「戦略」を構築すること。そして、本授業においては、こうした「原則」「戦略」を倫理として措定し、それらを広義の情報セキュリティと定義することとする。 授業の概要
授業形態:本授業は同時双方型オンライン授業として開講します。
内容:本講義は6つの分野で進行する。 ・ガイダンス(1回) 本授業の内容を概観し、受講の意義と到達目標を明確にする。 ・情報化によって発生したトラブルの現状(2回) 情報化の現状を、発生しているトラブルから探ることによって、情報化時代における個人と社会、企業と社会の関係を考察する。 ・情報の特性(3回) 情報の特性を考察し、それによって今日進展している情報化社会の本質を明らかにする。 ・情報化の進展と社会制度(5回) 法律と情報セキュリティマネジメントという2つの制度から、情報・情報化に適合的なものを考える [授業紹介動画(WebEx)] 録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=14e5b03339cdb16be10522f1f0e7c37f パスワード: Media2024 授業計画
1回
1. ガイダンス 「情報と倫理」を受講するにあたって
到達目標:本講義の到達目標及びテーマ、概要について、コンテキストを含めて理解する 事前学習
[事前学習:2h]このレジュメをよく読んでおくこと。また、自身のこの授業に対する疑問などを用意してくること。
出来れば、参考文献を事前に読むことが好ましい。 事後学習
[事後学習:2h] 身の回りにあるネット上のトラブルについて考えてくること。また指定課題に取り組むこと。
2回
2. 情報化によって発生したトラブルの現状(1) 情報化をめぐるトラブル—個人と社会の関係性
到達目標:情報化によって発生するトラブルの存在を理解し、セキュリティの必要性を認識する 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h] 指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
情報化をめぐるトラブルの発生原因とその解決策について考えてくること。 3回
3. 情報化によって発生したトラブルの現状(2) 企業と情報戦略—企業と社会の関係性
到達目標:企業活動における情報セキュリティの必然性、重要性を理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。ネット社会において企業が抱える情報リスクについて考察してくること。
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
4回
4. 情報の特性(1) 情報の特性とその認識
到達目標:情報の他の財と異なる特性を理解し、それがどのように影響を及ぼしているかを理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h] 情報の定義について通信理論・社会学的理論についてまとめる。指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
5回
5. 情報の特性(2) 情報化の進展
到達目標:情報化が社会でどのように展開されていったかについて、歴史的に理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h] 情報の進展について考察すること。指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
6回
6. 情報の特性(3) 情報化の進展によって実現したサービス
到達目標:現在進行形で発生しつつある情報化の進展を理解し、それを現実のサービスと合わせて考察できる 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと。最近になって誕生したネット上のサービスについて一つ取り上げ、調べてくること。
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
7回目
7. 情報化の進展と社会制度(1) 情報化と法的制度—刑法における情報
到達目標:情報法がどのような経緯で成立したかについて理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。どのようにして情報犯罪に関する法律が出来たかをまとめておくこと。
8回
8. 情報化の進展と社会制度(2) 情報化と法的制度—知財に関する法律における情報
到達目標:知財法の現状と、その限界を合わせて認識できる 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。知財に関する法律がなぜ変化しているのかについて考えをまとめておくこと。
9回
9. 情報化の進展と社会制度(3) 企業組織における制度—情報セキュリティマネジメントの仕組み
到達目標:情報セキュリティマネジメントの概念について理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。グループディスカッションで取り上げる組織について調べてくること。
10回
10. 情報化の進展と社会制度(4) 企業組織における制度—情報セキュリティマネジメントの情報戦略
到達目標:情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)とその手法について理解する 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]グループディスカッションで取り上げた組織のセキュリティポリシーについて考察すること。
11回
11. 情報化の進展と社会制度(5) 企業組織における制度—セキュリティポリシーの作成
到達目標:ISMSの手法に基づいて実践的に現状分析及び基本方針の策定を行なえる 事前学習
[事前学習:2h]配布したシラバスをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]グループディスカッションで取り上げた組織のセキュリティポリシーについてまとめて提出できるようにすること。
12回
12. 情報倫理の構築に向けて 情報資産の保護と活用—情報保護と利用
到達目標:情報財の特徴に基づき、保護と活用のバランスを理解できる 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]指定課題に取り組むこと。可能な限り提出すること。
13回
13. まとめ 重層的な情報倫理の構築に向けて
到達目標:情報財の創造を活発にするための社会的条件について考察し、広義の情報セキュリティ感覚を身に付け、それを実践できる素地を体得すること 事前学習
[事前学習:2h]配布したレジュメをよく読むこと。
事後学習
[事後学習:2h]これまでの授業での議論をまとめておくこと
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
期末試験を実施する
期末試験:40% 授業中に実施する実習:20% 授業への参加・取り組み・発表:40% 授業中に実施するレポートに対するフィードバックについて: 次回授業内で優秀なレポートの紹介、解説を行なう。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業中に10回程度、課題を発表します。翌週までにmanabaで提出してください。1人当たり、最低3回以上課題を提出するようにして下さい。
提出された課題の中から、興味深いもの、優秀なもの、共有すべきものを翌週の授業で共有します。 同時双方型でオンライン授業を行う機会を設けるので、その時間に参加者からのコメントを求めてさらに議論を深めます。 講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
指定しない。授業中にレジュメを配布する。
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参考文献・推薦図書
西垣通『こころの情報学』(ちくま新書/1999年/740円) ISBN:4-480-05804-4
村田潔編『情報倫理 インターネット時代の人と組織』(有斐閣選書/2004年/2908円) ISBN:4-641-28096-7 斉藤了文『テクノリテラシーとは何か』(講談社学術メチエ/2005/2564円) ISBN:4-062-58323-7 ローレンス・レッシグ『コモンズ』(翔泳社/2002年/3024円) ISBN:4-798-10204-0 Tim O'Reilly "What is Web 2.0" http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html 研究室
・紀尾井町キャンパス4号棟4階(月・木・金)
・東金キャンパスH棟2階(火) オフィスアワー
月曜5限、金曜3限(紀尾井町もしくはオンライン)
火曜2限(東金もしくはオンライン:F1、F2クォーターのみ) 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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