Syllabus data

授業科目名
世界の文学
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Iikura Akira
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語 (Japanese)
授業方法区分
開講キャンパス
Online (OnDemand)
授業の到達目標及びテーマ
本講義は幅広い教養を育むための「全学部共通基盤科目」の一つであり、「世界を創造する」というカテゴリーに属し、文学を全人的に体験して創造力を高めることを広い意味での目的としている。従って本講義の到達目標は、読書体験(他には視聴体験)を通して、多種多様な「世界の文学」に触れて教養を育むと共に、個人の創造力を高めることにある。文学は小説・物語・詩・短詩(和歌・短歌・俳句・川柳なども含む)・童話・民話・児童文学・劇作・評論・警句集などの総称である。文学作品の大部分は文字で記載されており、主に読書を通して、時には視聴したり、自ら創作(執筆)するなどして体験して味わうものである。観念的に文学全般を論じても、畳の上の水練(畳の上で水泳の練習をすること)のようなもので、水泳でまずは水に親しむことが重要なように、本講義ではまずは古今東西の様々なジャンルの作品を読んだり、視聴するなどして、体験してもらう。講義終了時には50を超える文学作品に接することになる。その上で、受講生には自分自身の文学観や文学を通しての世界観・人間観を培ってもらいたいと思う。
授業紹介ビデオ:
Webex ミーティングの録画: 「世界の文学」 授業紹介
パスワード: GtCmBVg9
録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=73644f5ca1f2dcf05ac1132dfe6b
授業の概要
1.科目名: 「世界の文学」(英語名: World Literature)
2.形式: オンデマンド型のオンライン授業として開講する。
(1) オンデマンド授業として、13回、各回45分前後の視聴ファイル2本が配信される。
(2) 視聴ファイル以外に事前課題(読書課題や視聴課題)も配信する。
(3) 視聴ファイルと事前課題に基づく各回の「まとめ課題」を提出すること。
(4) 「まとめ課題」の提出期間は、授業設定日の授業時間開始時間から、翌週の同じ曜日の開始時間前までとする。なお祭日、休業が入る場合も提出日の延長はしない。その場合は早めに対応すること。「まとめ課題」の解説は、該当回の3回後を目安とする。
3.内容: 授業を通して多種多様なジャンル(小説・物語・詩・短詩[和歌・短歌・俳句・川柳なども含む]・童話・民話・児童文学・説話・劇作・評論・警句集など)の文学作品を読書したり視聴する。取り上げる作品は、純粋な芸術性を追究するもののみならず、大衆文学と呼ばれるものも含む。具体的には古典、シリアスな作品、歴史、冒険、ミステリー、サスペンス、SF、ファンタジー、ユーモア、寓話、童話、児童文学、説話、民話、詩、短詩、劇作、評論、警句など多種多様な作品を取り上げる。また、世界の文学であるので、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、イタリア、東欧、中国、韓国、イスラーム圏、中南米などの多種多様な地域の文学を扱う。また日本文学も世界文学の一つとして取り上げる。
4.留意事項:
(a)世界の文学を翻訳で読むのみならず、英語で書かれた文学作品は原語(英語)で一部ないし全部を読んでもらう。履修制限はしないが、目安としてTOEIC 500点以上の英語力を有することが望ましい。時には日本語の作品を英訳で読む場合もある。
(b)文学作品は社会的な常識に挑戦するものも多い。ときには内容が社会的な規範から外れる(反社会的な)場合もある。その点を留意すること。極端に残酷であったり、恐怖心をかきたてる内容の作品(ホラーなど)は避けるが、受講生の感性も千差万別であるので、敏感である人には受講はお勧めしない。授業上の制約から、扱う小説は短編小説が中心になるが、長い作品の一部を取り上げる場合もある。いわゆる「ネタバレ」は読書意欲を減退させるので避けるようにするが、全部読んだり視聴することが義務付けられている課題の場合にはその限りではない。また、「まとめ課題」の答え合わせなどでは「ネタバレ」もありうる。基本的には講師が読んだことがある作品を取り上げる。
5.授業回数: 13回
6.出席確認方法:(1)各回45分前後の視聴ファイル2本の視聴履歴(2本とも完全に視ること) (2) 事前課題のうちの視聴課題の視聴履歴(完全に視ること) (3)大学ポータルに提出する毎回の「まとめ課題」(なお、小論文の場合には内容と質において大学の基礎教養の基準を満たすこと)
(1)〜(3)の条件を期限内に満たした場合のみ「出席」とする。従って(1)(2)の視聴と(3)の提出は、必ず自身のアカウントで行なうこと。
7.履修者への連絡及び教員への連絡方法:大学ポータルを通じて行う(個人的なことについてはJIUメールで受け付ける)
8.学生等と教員、或いは学生同士の意見交換の方法:大学ポータルの掲示板
9.設問解答・質疑応答等による十分な指導:「まとめ課題」の答え合わせを該当回の3回後を目安に実施する。また、ポータルを通じて、フィードバックする。



授業計画
1回
第1回(視聴ファイル 約45分x2、オリエンテーションを別に15分)
「オリエンテーション」(15分)
受講の方法とルールを説明する。
とくに次のような受講生にお薦めの科目であることを理解すること。(a)読書が好きな人、(b)文学作品を通して考察を深めることができる人、(c)一定の英語力を有する人(目安TOEIC 500点)、(d)「事前視聴課題」(1〜1時間半)「授業視聴」(1時間半)で1回で2時間半〜3時間程度かかり、他にも「事前読書課題」があるので、じっくりと講義に取り組める人、(e)将来、作家やクリエイター、文学関連の職業人となることを希望する人(但し、逆に創作意欲が削がれる場合もある)
到達目標:科目と受講生のミスマッチを防ぐこと。スムーズに受講できるようにすること。

「19〜20世紀のアメリカ文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、アメリカ文学の愉しみ方や魅力を実感する。アメリカ文学を原語(英語)で愉しむ。エドガー・アラン・ポーの短編推理小説、ビアスの戦争文学、ヘンリー・ジェームズのモダニズム、オー・ヘンリーの傑作短編を読む。
具体的に取り上げる作家:Ambrose Bierce, Henry James, O. Henry、エドガー・アラン・ポー、江戸川乱歩
到達目標:アメリカ文学の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。古典的名作を味わうこと。

「世界文学としての日本の古典文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、世界文学として日本の古典文学を評価する。日本の古典文学を原語で愉しむ。万葉集、源氏物語、枕草子、徒然草などを味わう。
具体的に取り上げる作品:万葉集、源氏物語、枕草子、徒然草
到達目標:世界文学として日本の古典文学を評価し、原語で読む意義を体感すること。古典文学を味わうこと。

*視聴後、「まとめ課題」を次週の同時限の前までに提出すること。以降、13回まで同じ。
事前学習
[事前学習:2h]シラバスの内容を熟読すること。
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

2回
第2回(視聴ファイル 45分x2)
「クールなアメリカ文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、アメリカ文学の愉しみ方や魅力を実感する。アメリカ文学を原語(英語)で愉しむ。フィッツジェラルドとヘミングウェイは、一時代を築いた作家であることを理解する。少し時代は下るが、短編の名手レイモンド・カーヴァーの作品もここで取り上げる。
具体的に取り上げる作家:F. Scott Fitzgerald, Earnest Hemingway, Raymond Carver
到達目標:アメリカ文学の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。古典的名作を味わうこと。

「文学とは何か」
視聴課題などを通して「文学とは何か」考える。桑原武夫『文学入門』を批判的に読み解く。
到達目標:文学の多面性、多様性、社会との関係などを知る。個人にとって、あるいは自分にとって文学とは何かを考える。

「身近な文学としての短歌」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、世界文学として日本の短歌を評価する。日本の短歌を英訳で愉しむ。著名作家の作品を鑑賞する。
具体的に取り上げる作家:石川啄木、寺山修司、福島泰樹、俵万智、穂村弘
到達目標:世界文学として日本の短歌を評価し、英訳でも日本の短歌を鑑賞すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

3回
第3回(視聴ファイル 約45分x2)
「世界一読まれたというアメリカ文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、アメリカ文学の愉しみ方や魅力を実感する。アメリカ文学を原語(英語)で愉しむ。サリンジャーの古典的名作『ライ麦畑でつかまえて』と日本人作家への影響なども理解する。サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を原語(英語)と翻訳で読む。
具体的に取り上げる作家:J. D. Salinger, 庄司薫, 村上春樹
到達目標:アメリカ文学の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。古典的名作を読み、現代的な意義を考えること。

「世界と日本の近現代詩:詩人はいつだって素敵」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた詩人について解説し、詩の愉しみ方や魅力を実感する。詩の朗読を愉しむ。フランスを代表する詩人ボードレール「悪の華」、ランボウ「地獄の季節」、共にランボウを翻訳した詩人中原中也・小林秀雄の関係などを取り上げる。また、ゲーテ、リルケなどのドイツの詩人や、世界的な日本の詩人として宮沢賢治、西脇順三郎、吉本隆明、谷川俊太郎、吉増剛造の試作に触れる。他に建築家詩人の立原道造、中国人の日本語詩人の田原、詩作・評論の添田馨などを取り上げる。
具体的に取り上げる詩人・評論家・研究者:ボードレール、ランボウ、中原中也、小林秀雄、河上徹太郎、吉田凞生、ゲーテ、リルケ、宮沢賢治、西脇順三郎、吉本隆明、谷川俊太郎、吉増剛造、立原道造、田原、添田馨
参考文献:河上徹太郎『日本のアウトサイダー』、吉田凞生『評伝中原中也』、添田馨の詩評論。
到達目標:詩の愉しみ方や魅力、詩の朗読を聞き、体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

4回
第4回(視聴ファイル 約45分x2)
「SF・ファンタジーの傑作の宝庫:アメリカ文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、アメリカ文学のSF・ファンタジーの愉しみ方や魅力を体感する。アメリカ文学を原語(英語)で愉しむ。SFやファンタジーの名作、これらの日本人作家への影響なども理解する。併せてサム・シェパードの戯曲にも触れる。
具体的に取り上げる作家:ブラッドベリー(Ray Bradbury), ディック(Philip K. Dick), ヴォネガット(Kurt Vonnegut Jr.), 村上春樹、テッド・チャン『あなたの人生の物語』、星新一、サム・シェパード『埋められた子供』
到達目標:アメリカ文学の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。SFやファンタジーの名作、これらの日本人作家への影響なども理解すること。

「時には楽しく、泣けて、悲しく、本当は怖い世界の童話・民話・児童文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作品について解説し、楽しく、泣けて、悲しく、本当は怖い世界の童話・民話・児童文学の愉しみ方や魅力を実感する。世界の童話・民話・児童文学の再解釈も理解する。
具体的に取り上げる作品・作家:古事記(英訳を含む)、グリム童話、イソップ童話、アンデルセン童話、フランダースの犬、柳田國男『遠野物語』、宮沢賢治、モーリス・センダック
参考文献:I・フェッチャー『だれが、いばら姫を起こしたのか』
到達目標:世界の童話・民話・児童文学の愉しみ方や魅力、それらの再解釈も理解する。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

5回
第5回(視聴ファイル 約45分x2)
「イギリス発ミステリーの古典」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、イギリスのミステリーの愉しみ方や魅力を実感する。ミステリーを原語(英語)で愉しむ。古典的名作であるシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポワロ、ミス・マープルなどを始めとする作品の魅力を知る。ミステリーの書き方にも触れる。
具体的に取り上げる作家・作品など:コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、島田荘司『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』、『ミステリーの書き方』
到達目標:ミステリーの愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「ドイツの文学とドイツ語の文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、ドイツとドイツ語の文学(小説・詩・戯曲)の愉しみ方や魅力を実感する。ドイツの文学とドイツ語の文学に原語(ドイツ語)で触れる機会も設ける。古典的名作から、近年の作品まで鑑賞する。
具体的に取り上げる作家・作品など:ゲーテ、ホフマンスタール、リルケ『マルテの手記』、トーマス・マン、カフカ、安部公房、ギュンター・グラス
到達目標:ドイツの文学とドイツ語の文学の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

6回
第6回(視聴ファイル 約45分x2)
「アメリカのハードボイルドを愉しむ」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、アメリカのハードボイルドの愉しみ方や魅力を実感する。ハードボイルドを原語(英語)で愉しむ。ハードボイルドの古典的名作を読む。
具体的に取り上げる作家:ハメット(Dashiell Hammet), チャンドラー(フィリプ・マーロウのシリーズ)、パーカー(Robert B. Parker)
到達目標:アメリカのハードボイルドの愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「フランスの文学とフランス語の文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、フランスとフランス語の文学の愉しみ方や魅力を実感する。フランスの文学とフランス語の文学に原語(フランス語)で触れる機会も設ける。古典的名作から、近年の作品まで鑑賞する。
具体的に取り上げる作家・作品など:モーパッサン、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』、ジッド、カミュ、サルトル、サガン、マルグリット・デュラス『愛人』
到達目標:フランスの文学の文学の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

7回目
第7回(視聴ファイル 約45分x2)
「イギリスのスパイ小説を愉しむ」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家について解説し、イギリスのスパイ小説の愉しみ方や魅力を実感する。イギリスのスパイ小説を原語(英語)で愉しむ。イギリスのスパイ小説の古典的名作を読む。
具体的に取り上げる作家:ウィリアム・サマセット・モーム、グレアム・グリーン、ジョン・ル・カレ
到達目標:イギリスのスパイ小説の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「ダンテだけでないイタリアの文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、イタリアの文学の愉しみ方や魅力を実感する。古典的名作から、近年の作品まで鑑賞する。
具体的に取り上げる作家・作品など:ダンテ、アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは……』、ディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』『さあ、気ちがいになりなさい』、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』
到達目標:イタリア文学の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

8回
第8回(視聴ファイル 約45分x2)
「イギリスのスパイ小説・冒険小説の愉しみ方」
イギリスのスパイ小説・冒険小説の愉しみ方や魅力を実感する。イギリスのスパイ小説・冒険小説を原語(英語)で愉しむ。イギリスのスパイ小説・冒険小説の古典的名作を読む。
具体的に取り上げる作家:フレデリック・フォーサイス、ジャック・ヒギンズ、ケン・フォレット
到達目標:スパイ小説・冒険小説の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「中国・韓国の文学と日本の漂泊者の文学」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた作家・作品について解説し、中国・韓国の文学と日本の漂泊者の文学の愉しみ方や魅力を実感する。
具体的に取り上げる作家・作品など:杜甫、李白、魯迅、西行、芭蕉、尾崎放哉、種田山頭火、キム・ジハ(金芝河)、ハン・ガン『菜食主義者』
到達目標:中国・韓国の文学と日本の漂泊者文学の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

9回
第9回(視聴ファイル 約45分x2)
「ロシア文学はなんで長いの?」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げたロシアの作家・作品について解説し、ロシア文学の愉しみ方や魅力を実感する。
具体的に取り上げる作家・作品など:トルストイ『アンナ・カレーニナ』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『白痴』、チェーホフ『桜の園』
到達目標:ロシア文学の愉しみ方や魅力を体感すること。

「東欧生まれのフランス語作家」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた東欧生まれでフランス語で書いている作家・作品について解説し、その文学の愉しみ方や魅力を実感する。
具体的に取り上げる作家・作品など:ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』、アゴタ・クリストフ『悪童日記』
到達目標:東欧生まれでフランス語作家の作品の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

10回
第10回(視聴ファイル 約45分x2)
「最近のイギリスの探偵小説・警察小説・ミステリー」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた、最近のイギリスの探偵小説・警察小説・ミステリーの愉しみ方や魅力を実感する。最近のイギリスの探偵小説・警察小説・ミステリーを原語(英語)で愉しむ。最近のイギリスの探偵小説・警察小説・ミステリーの名作を読む。
具体的に取り上げる作家:P・D・ジェイムス『女には向かない職業』、コリン・デクスター(警部モース・シリーズ)
到達目標:最近のイギリスの探偵小説・警察小説・ミステリーの愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「イスラーム圏の説話・日本の説話・中南米の文学者」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げたイスラーム圏の説話・日本の説話・中南米の文学者について解説し、その愉しみ方や魅力を実感する。
具体的に取り上げる作家・作品など:世界最大の説話文学『千夜一夜物語』、日本の説話文学『宇治拾遺物語』、ボルヘス
到達目標:イスラーム圏の説話・日本の説話・中南米の文学者(ボルヘス)の文学の愉しみ方や魅力を体感すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

11回
第11回(視聴ファイル 約45分x2)
「イギリスの戯曲・小説の名作を読む」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた、イギリス戯曲・小説の名作の愉しみ方や魅力を実感する。イギリス小説の名作を原語(英語)で愉しむ。
具体的に取り上げる作家:シェイクスピア、サマセット・モーム、ジョージ・オーウェル、グレアム・グリーン、デュ・モーリア、カズオ・イシグロ
到達目標:イギリス小説の名作の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「日露戦争・第一次世界大戦と文学・文学者」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた、日露戦争・第一次世界大戦を舞台とした小説、日露戦争期・第一次世界大戦期・戦争経験者の作品など、当時の物から現代の作品まで戦争文学を鑑賞し、戦争と文学について考察する。
具体的に取り上げる作家・作品:森鷗外、田山花袋、櫻井忠温『肉弾』、飯倉章「勇士の面目」、レマルク『西部戦線異状なし』、Sebastian Faulks, The Birdsong(『よみがえる鳥の歌』)
到達目標:戦争文学を鑑賞すること。戦争と文学について考察すること。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

12回
第12回(視聴ファイル 約45分x2)
「いつだって難しいユーモア小説/アメリカ発のユーモア・ミステリーとミステリーの巨匠」
ユーモア小説・ミステリーの愉しみ方や魅力を実感する。ユーモア小説・ミステリーの作品を原語(英語)で愉しむ。ユーモア作家の創作の難しさを考える。併せてミステリーの巨匠の作品で、ミステリーの魅力を体感する。
具体的に取り上げる作家:デイヴィッド・ロッジ、ドナルド・E・ウェストレイク、ウッデイ・アレン、北杜夫『怪盗ジバコ』、クレイグ・ライス、ロバート・リーヴズ、ミステリーの巨匠フレドリック・ブラウン、ハリイ・ケメルマン
到達目標:ユーモア小説の名作、ユーモア・ミステリー、ミステリーの巨匠の作品の愉しみ方や魅力、原語(英語)で読む意義を体感すること。

「シンガーソングライターの歌詞と誤訳」
「事前視聴課題」「事前読書課題」で取り上げた楽曲の歌詞について解説し、楽曲の歌詞の愉しみ方や魅力を実感する。具体的な歌詞の解説と日本に入って来た際の誤訳の問題も考える
具体的に取り上げるシンガーソングライター:ボブ・ディラン、サイモンとガーファンクル
到達目標:楽曲の歌詞の愉しみ方や魅力を実感する。誤訳の問題も考察する。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

13回
第13回(視聴ファイル 約45分x2)
「講義のまとめとお薦め作品(その1)(その2)」
講義のまとめと改めて講義で紹介した以外のお勧めの文学作品を紹介する。
到達目標:文学作品を通して、受講生が人生と生き方について考える縁(よすが)を提供する。
事前学習
[事前学習:2h]
「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に取り組むこと。
事後学習
[事後学習:2h]「まとめ課題」の提出のため、「事前視聴課題」(1〜1時間半)「事前読書課題」に再度取り組むこと。必要に応じて講義視聴ファイルを視なおすこと。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
1)合計13回の「まとめ課題」:毎回の授業後にMicrosoft Teams上で実施する合計13回の「まとめ課題」を評価する(70%)
「まとめ課題」の提出に当たっては、授業設定日の授業時間開始時間から、翌週の同じ曜日の開始時間前までを、提出期間とする。なお祭日、休業が入る場合も提出日の延長はしない。早めに対応すること。

2)期末試験:Microsoft Teams上でオンデマンド方式にて筆記試験を実施する。または、授業内容についてのレポートを課す(30%)

【期末試験、「まとめ課題」の表示および提出の方法】日本マイクロソフト「はじめてのTeams5_3 課題_生徒画面」YouTube、2021年6月2日、 https://youtu.be/xDa5LFpeHkMを参照すること。

*欠席が学則の規定を超える場合には、当然であるが単位は付与しない。
*出席確認方法は「授業の概要」6を参照すること。要約すれば(1)各回45分前後の視聴ファイル2本の視聴 (2) 事前視聴課題の視聴 (3)「まとめ課題」の提出を期限内に実施した場合のみ出席とする。すなわち、Panopto上でオンデマンド動画の視聴統計(視聴時刻・時間)で受講と課題視聴が確認でき、Microsoft Teams上で実施する「まとめ課題」の回答の送信が完了していれば、出席とみなす。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
[課題(試験やレポート等)に対するフィードバック]
【履修者への連絡方法】受講者への一斉連絡は、原則としてMicrosoft Teamsのクラスチームにて行うが、特に重要な連絡についてはUNIVERSAL PASSPORT RXにおいても行う。Teamsからの連絡は、未読の状態が続けば、Outlook(JIU Mail)にリマインダーが入るので、Outlook(JIU Mail)も時々確認すること。
【教員への連絡方法】対面授業以外で受講者が教員に連絡したいときは、教員のJIUメールアドレス(授業の配布資料に掲載)に、自分自身のJIUメールアドレスから連絡すること。その際は、件名に用件を明記し、本文に学生証番号および氏名を記入すること。
【受講者と教員との意見交換の方法】対面授業以外での受講者と教員との意見交換は、原則としてMicrosoft Teamsのチャット機能やJIU Mailを用いて行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
講義資料ファイルで事前配布
参考文献・推薦図書
膨大であるので、事前課題・視聴ファイルなどで明らかにする。
研究室
H516
メール:iikura以下JIUメール
オフィスアワー
授業開始前にポータル等で連絡する
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
[関連ページ]
1)授業形態を問わず、Microsoft Teamsを利用する。
2)授業で使用する全てのデジタルデバイスに、「Microsoft Teams をダウンロード」すること。Microsoft <https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/download-app>から、Microsoft Teamsのアプリをインストールすること。サインインの際のメールアドレスとパスワードは、必ずJIU Mailと同じもの(...@jiu.ac.jp)を入力すること。
3)Teamsを開き、マイアカウントのメールアドレスがJIU Mailアドレス(...@jiu.ac.jp)に設定されていることを確認されたい。もし他のアドレスに設定した場合はいったんサインアウトし、JIU Mailアドレス(...@jiu.ac.jp)でサインインし直すこと。
4)担当教員については、「飯倉章」城西国際大学国際人文学部国際交流学科ホームページを参照されたい。
5)本科目に関連する DP、SDGs、ナンバリングについては、https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001を参照されたい。