Teacher name : Tashima Kimihito
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授業科目名
Pharmacology C
学年
3Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Tashima Kimihito
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
薬理学 C はこれまで学んできた「薬理学の総まとめ」として位置づけ、そして、薬物治療学との連携を図りながら授業展開する。すなわち、薬理学序論、薬理学A・Bで身につけたクスリの効き方(薬の作用点・メカニズム)を踏まえて、薬物治療学のクスリの見方(病態からみた薬)を意識して学修することで、薬理学と薬物治療学の双方がつながり理解しやすくなることを期待している。
【関連するDP】1 (2022-2023), 1(2015-2021) 【関連するSDGs】3 授業の概要
① 必修科目
② 科目名 (英語名):Pharmacology C ③ 2015 改訂コアカリキュラム:C7(2)、E2(1)(2)(3)、薬学準備教育ガイドライン(3) 2022 改訂コアカリキュラム:C7(2)、E2(1)(2)(3)、薬学準備教育ガイドライン(3) ④ 授業形態:講義 ⑤ 授業の概要: 薬理学 C でも、薬理学の基本『カギとガキ穴理論』に基づき、臓器に目を向ける。すなわち、各臓器における代表的な薬物の薬理作用、作用機序、および主な副作用に関する基本的知識を学び、薬物が臓器もしくは全身の機能にどのような影響を及ぼすのかを理解する。これにより、心臓血管系、泌尿器系、血液・造血器系、および、関節リウマチに作用する薬物について概説できるようになることを期待する。また、国際薬学において英語略語は略語のままで覚えるのではなく、英語の正式名を書いて、略語の意味を考えた上で身につけることを求める。 【全回共通のコアカリキュラム】 1. 科学、医療に関連する英語の代表的な用語を列挙し、その内容を説明できる(H03800) 2. 自然科学各分野における基本的単位、数値、現象の英語表現を列記できる(H04100) 3. 科学、医療に関連する英語の代表的な用語、英語表現を列記できる(H04200) 授業計画
1回
第 1 回 オリエンテーション & 心臓血管系に作用する薬物 1「不整脈治療薬1」
【到達目標】 1.心機能の調節機構について概説できる(C31601*) 。 2.以下の不整脈および関連疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 不整脈の例示:上室性期外収縮(PAC)、心室性期外収縮(PVC)、心房細動(Af)、発作性上室頻拍(PSVT)、WPW 症候群、心室頻拍(VT)、心室細動(VF)、房室ブロック、QT 延長症候群(E06900) 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 2回
第 2 回 心臓血管系に作用する薬物 2「不整脈治療薬 2」
【到達目標】 1. 不整脈について概説できる。 2. 以下の不整脈および関連疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 不整脈の例示:上室性期外収縮(PAC)、心室性期外収縮(PVC)、心房細動(Af)、発作性上室頻拍(PSVT)、WPW 症候群、心室頻拍(VT)、心室細動(VF)、房室ブロック、QT 延長症候群(E06900) 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 3回
第 3 回 心臓血管系に作用する薬物 3「心不全治療薬」
【到達目標】 急性および慢性心不全について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E07000)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 4回
第 4 回 心臓血管系に作用する薬物 4「虚血性心疾患:狭心症治療薬、心筋梗塞の治療」
【到達目標】 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E07100)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 5回
第 5 回 心臓血管系に作用する薬物 5「高血圧治療薬」
【到達目標】 1. 血圧の調節機構について概説できる(C31600)。 2. 以下の高血圧症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 本態性高血圧症、二次性高血圧症(腎性高血圧症、腎血管性高血圧症を含む)(E07200) 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 6回
第 6 回 高血圧治療薬からみた腎臓薬理 「利尿薬」
【到達目標】 1. 腎臓の解剖生理について概説できる。 2. 尿の生成機構、尿量の調節機構について概説できる(C31900)。 3. 体液の調節機構について概説できる(C31800) 。 4. 利尿薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる(E08000)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 7回目
第 7 回 血液・造血器官に作用する薬物 1「抗血栓薬(抗血小板薬)」
【到達目標】 1. 血液凝固・線溶系の機構について概説できる(C32100)。 2. 抗血栓薬、抗凝固薬および血栓溶解薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる(E07600)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 8回
第 8 回 血液・造血器官に作用する薬物 2「抗血栓薬(抗凝固薬、血栓溶解薬)、止血薬」
【到達目標】 1. 抗血栓薬、抗凝固薬および血栓溶解薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる(E07600)。 2. 止血薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる(E07500)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 9回
第 9 回 血液・造血器官に作用する薬物 3「貧血治療薬」、「播種性血管内凝固症候群(DIC)治療薬」
【到達目標】 1. 貧血について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血(悪性貧血等)、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、腎性貧血、鉄芽球性貧血(E07700) 2. 播種性血管内凝固症候群(DIC)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E07800)。 3. 脳血管疾患(脳内出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血)、くも膜下出血)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E04400)。 4. 以下の疾患について治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 血友病、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、白血球減少症、血栓塞栓症、白血病(重複:E2(7))、悪性リンパ腫(重複:E2(7))(E07900) 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 10回
第 10 回 腎・泌尿器系に作用する薬物 1 「慢性腎臓病CKDなどの治療薬」
【到達目標】 以下の泌尿器系疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、薬剤性腎症、腎盂腎炎、膀胱炎、尿路感染症、尿路結石(E08400) 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 11回
第 11 回 腎・泌尿器系に作用する薬物 2 「排尿障害治療薬」
【到達目標】 1. 過活動膀胱および低活動膀胱について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E08300)。 2. 急性および慢性腎不全について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E08100) 。 3. ネフローゼ症候群について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E08200)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 12回
第 12 回 免疫系薬理 1 「関節リウマチの治療薬(その1)」
【到達目標】 関節リウマチについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E06400)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 13回
第 13 回 免疫系薬理 2 「関節リウマチの治療薬(その2)」
【到達目標】 関節リウマチについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる(E06400)。 【学習方法】講義 事前学習
2h
配付プリントの空欄について、予めテキストで調べ記入しておくこと。 事後学習
2h
配布プリントを見直し、もう一度小クイズを解いて、講義内容について理解を深める。 14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
授業後小クイズ、課題レポート、定期試験を実施する。
1. 授業後小クイズ: 10% 2. 課題レポート : 30% 3. 定期試験 : 60% 定期試験範囲(1-13回目までの講義内容+薬理学 B 期末試験範囲) *上記 1~3 の総合評価で合格基準を超えなかった学生には、再試験 (100 %) を行う。 *追試験は上記 3 に相当し、上記 1, 2 と合せて評価する。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小クイズ、レポート提出後、LMSなどで解説コメントを掲載する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
疾患薬理学
成田 年
ネオメディカル
9784904634172
2021年
参考文献・推薦図書
『薬名語源事典』 阿部和穂 (武蔵野大学出版会/ 9784903281469)
『薬物治療学』 吉尾 隆 編(南山堂/978-4-525-72056-8) 『薬がみえる vol. 1』監修 福本陽平ら(Medic Media/978-4-89632-549-2) 『薬がみえる vol. 2』監修 福本陽平ら(Medic Media/978-4-89632-585-0) 『楽しい薬理学ーセレンディピティー』 岡部 進 (南山堂/4-525-72031-x) 研究室
田嶋 公人 居室
(薬理学研究室、K棟 5 階 K507) オフィスアワー
金曜日 3~5限
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学位授与方針との関連
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