Syllabus data

授業科目名
Tourism Seminar A
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
NAKAZAWA Shinichiro
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
(到達目標)
 グローバル化社会にふさわしい「異文化理解力」を修得し,連携・協働・提案を実現するための「コミュニケーション力」及び「実践力」を展開させる。「観光デザイン」に向き合いながら気づきの力や考え抜く力を修得し,新しい観光の価値を視覚的に創り出す能力を磨く。観光デザインの知識を深めて「観光メディア」の視点から地域社会及び国際社会で活躍できる能力を修得する。

(テーマ)
 個別に与えられた制作テーマに基づき,計画的に課題制作の作業を進める。「デザイン思考」についての知識・知見を深めるとともに,社会人としての考え方や新しいモノ・コトを作り出す能力を養う。
授業の概要
(授業の概要)
 自らの制作活動を通して,1) クリエイティブな力を養い,2) その力の源泉足る「真・善・美」の本質を観光学との関わりの中で見出し,3) 他人と協調しつつ共同作業を推し進めることから得難い経験を積むことを目指して活動する。デザインに関する制作物は,個人によるものと共同のそれに大別され,その作業の意義等の価値付けとプロセスが尊重されている。デザインという用語は単に「見た目」の判断に価値が集約されるのではなく,それが現れるに至るプロセスの計画をも含意して価値を置くことをゼミの共通理解とする。最終的には卒業制作に結実するよう活動する。
 
 併せて,ICT を率先して活用することから,新しい情報伝達・共有の在り方を模索し,実践する。ゼミ活動の期間は,いわゆる就職活動を経験しつつ卒業して社会人になる準備期間と併走している。このことから企業研究を行い,ゼミ生の前で発表するという得難い機会も得る。卒業論文を希望する履修者に対応する。
 
 国際連合が啓発するSDGs(持続可能な開発目標)の考え方を観光デザインに取り込むこととする。デザインの力を駆使して,創造的に制作する。ビジネス(企業活動)に通用するデザイン思考を養い,ICT を活用しながら観光デザインに資する作品を制作する。その際,以下に列記したスキルを各自主体的に修得し,制作を進める。

+ MS Teams 等のコラボレーションプラットフォームの運用
+ YouTube 等の動画編集から制作
+ GIS(地理情報システム)の運用
+ Adobe CC等の活用(観光地のポスターや旅行企画パンフレット等の作成)と CAD の活用
+ SNS(Blog 等,Google社その他のアプリ)の運用
+ IoT ガジェット(観光体験の発掘と製品開発)の制作

(補記)
 3D プリンタを活用した製品に IP を付して遠隔操作でサービス運用を行なうことが可能な現代社会において,観光サービスの創出プロセスをなぞらえる。

(留意事項の説明)
 毎回,履修者の事前準備と事後学習を前提として質疑応答を行ない,各自の参加度・理解度を確かめる。このために,JIU Portal・Microsoft 365(Teams)・Google Classroomを主として,Gmail, Chat, Forms 等 Google Workspace の一部を併用する。PC関連の機器類・ソフトウェア・材料費等制作に関わる費用については自己負担となることも勘案されたい。

授業計画
1回
授業の方針と概要の理解のため,主にシラバス及び成績評価の説明を行う。これからのゼミ活動に必要なフレームワーク(基本的枠組み)を説明する。ゼミ運用の位置付けに関する説明を行なう。ゼミ長と書記を自薦・他薦で決める。

到達目標:デザイン思考という考え方について,自分なりの発想を持つ。
事前学習
[2h] シラバスを読了しておく。観光デザインの制作のための構想を文章で整え,提出する。
事後学習
[2h] ゼミ活動の参加者とのアイスブレーキングに努める。オープンソースの世界に触れる。

2回
デザイン思考とは何か?観光デザインをどのように捉えるのか? デザイン思考を概念として把握できるように解説する。個別事例の紹介をその一助とする。

到達目標:デザイン思考という考え方について,自分なりの持論を持つ。
事前学習
[2h] 二次元のデザイン全般への理解を自ら進める。Adobe 社について,その事業内容と社史を理解する。併せて,Apple 社,Google 社,Microsoft 社等について,その事業内容と社史を理解する。
事後学習
[2h] 観光デザインについて,自らの指向を定める。二次元のデザインを個別に実際に制作する。

3回
観光デザインの制に持続可能な開発目標(SDGs)を関連付ける。デザイン思考 - 観光デザイン - 持続可能な開発目標の有機的な繋がりを解説する。

到達目標:デザイン思考 - 観光デザイン - 持続可能な開発目標の有機的な繋がりを理解した上で,制作を進める。
事前学習
[2h] 持続可能な開発目標(SDGs)について,基本的な事柄を自ら学習しておく。
事後学習
[2h] 持続可能な開発目標(SDGs)について,個別の事例を収集する。デザイン思考について,簡潔に要点を掴む。

4回
ケーススタディ(事例研究)を進める。注目すべき個別事例を紹介し,それらの価値について話し合う場を提供する。

到達目標:個別事例の価値を自ら説明する能力を修得する。
事前学習
[2h] 先行事例が生まれた社会情勢や歴史的背景について調べておく。
事後学習
[2h] 観光デザインについて,自らの指向を段階的に定める。デザイン思考について,簡潔に要点を掴む。

5回
観光デザインの制作 : デザインスキルに関する個別指導を行なう。対話型でコミュニケーションを取りながら進める。Esri 社について,その事業内容と社史を理解する。

到達目標:主体的にデザインスキルを向上させる。スキルの程度の差分を取ることで,習熟度を図る。
事前学習
[2h] 三次元のデザイン全般への理解を自ら主体的に進める。
事後学習
[2h] 観光デザインについて,自らの指向を主体的に定める。Esri 社について,その事業内容と社史を理解する。

6回
観光デザインの制作 : デザインスキルに関する個別指導を行なう。対話型でコミュニケーションを取りながら進める。

到達目標:主体的にデザインスキルを向上させる。スキルの程度の差分を取ることで,習熟度を図る。
事前学習
[2h] 四次元のデザイン全般への理解を自ら進める。
事後学習
[2h] 観光デザインについて,自らの指向を定める。ゼミの機会に紹介された ICT 関連企業について,自ら調べておく。

7回目
観光デザインの制作 : デザインスキルに関する個別指導を行なう。対話型でコミュニケーションを取りながら進める。

到達目標:主体的にデザインスキルを向上させる。スキルの程度の差分を取ることで,習熟度を図る。
事前学習
[2h] 関心を持ったソフトウェアを使いこなす。
事後学習
[2h] 関心を持ったソフトウェアのスキルを上げる。

8回
プレゼンテーションの方法 : プレゼンテーションの役割とデザイン思考を結び付けた考えについて解説する。各自,制作物の紹介を行なうこと。

課題の中間提出 : 制作中の課題の中間提出を行い,各自発表する。

到達目標:プレゼンテーションを経験することで,内容・時間・デザイン(感覚)を総合化できる能力を身に付ける。
事前学習
2h] 関心を持ったソフトウェアをさらに使いこなす。課題の中間提出のため,集中して作業に取り組む。
事後学習
[2h] 関心を持ったソフトウェアのスキルをさらに上げる。中間提出の講評を経て,表現の適切さを再考する。

9回
課題の提出と発表 : 課題を受け取り,講評を行なう。批評的精神の重要性を感受させる。

到達目標:自らの作品を他者が批評する場を経験することで,美的洗練と論理的思考の双方を鍛錬し,作品の質を高める。
事前学習
[2h] 講評に臨む準備を行う。
事後学習
[2h] 講評の内容を思い起こし,再考する。制作物の練り直しを行なう。

10回
観光デザインの制作 : デザインスキルに関する個別指導を行なう。対話型でコミュニケーションを取りながら進める。

到達目標:主体的にデザインスキルを向上させる。スキルの程度の差分を取ることで,習熟度を図る。
事前学習
[2h] 関心を持ったソフトウェアを格段に使いこなす。モダンデザインとそれ以外について,調べておく。
事後学習
[2h] 関心を持ったソフトウェアのスキルを格段に上げる。ICT教育の中で,クラウドサービスの理解を深める。APIについて理解を深める

11回
プレゼンテーションの方法 : プレゼンテーションの役割とデザイン思考を結び付けた考えについて解説する。各自,制作物の紹介を行なうこと。

到達目標:プレゼンテーションを経験することで,内容・時間・デザイン(感覚)を総合化できる能力をさらに身に付ける。
事前学習
[2h] 予め自らのプレゼンテーションの方法について,知らせておく。
事後学習
[2h] ディスカッションの結果を踏まえた方法論の再調整を進める。

12回
課題の提出と発表 : 課題を受け取り,講評を行なう。批評的精神の重要性を感受させる。

到達目標:自らの作品を他者が批評する場を経験することで,美的洗練と論理的思考の双方を鍛錬し,作品の質を高める。
事前学習
[2h] 講評に臨む準備を行う。
事後学習
[2h] 講評の内容を思い起こし,再考する。制作物の練り直しを行う。

13回
履修した講義全体の振り返りと今後の学習方法について : ゼミの継続的な学びに必要なフレームワーク(発展的枠組み)を示唆する。

到達目標:観光学(デザイン)の知識を体験的に修得し,「観光メディア」の視点から地域社会及び国際社会で活躍できる能力を身に付ける一助とする。
事前学習
[2h] 履修した講義全体を自ら振り返ること。
事後学習
[2h] 今後の学習方法を理解し,自ら発展的に学習機会を捉えること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
成績評価の配分は以下の通りとする。
事前・事後学習を反映させたゼミ中の主体的な発言内容と質疑応答の量と質を Google Classroom 等を用いて評価する : 50%
制作された成果物と主体的な取り組み状況 : 50%
(注意) 上述の成果物の最終提出は期末試験期間中の特定日時とするが,必ずそれ以前の特定日時以内に中間提出を行なうこと。特定日時は別途,周知する。また,成果物の中間提出ができていない履修者の最終的な成果物の提出は受け付けないこととする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
JIU Portal 及び MS Teams 等を活用して,フィードバックを行う。適宜,課題評価のルーブリックを明示する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時に適宜指示し,関連資料を電子的に提供する。
参考文献・推薦図書
ゼミにて適宜紹介する。デザイン思考関連のウェブサイトを情報源とし,第1回目の講義の際に,その利用方法について明確な説明を行うこととする。ゼミの機会に,適宜インターネットを介して資料を配信する。JIU Portal 及び MS Teams 等を活用し,参考文献・推薦図書リストを掲載する。
研究室
研究室 : 東金キャンパスA棟421室
オフィスアワー
水曜日:お昼休み(12:45-13:25)と4時限:金曜日:お昼休み 
予約方法 : 講義専用メールアドレス宛に,事前予約を行うこと。講義専用メールアドレスについては,初回の講義に周知しその場で送受信の仕様を検証する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.unwto.org/
https://www.g-mark.org/
https://www.moma.org/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html