Syllabus data

授業科目名
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学年
1Grade
単位数
16.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Koyanagi Junichi
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
現在、市販の医薬品の25%、農薬の30%にフッ素原子が含まれている。なぜ、これほど多くの医薬品にフッ素原子が含まれているのか科学的な見地から検証することが目的である。フッ素原子あるいは有機フッ素化合物の特異性の基本的なものとして1)立体的因子、2)静電気的因子、3)炭素−フッ素結合の安定性、4)フッ素導入による疎水性の変化、5)フッ素のβ位カルボアニオン生成とこれに共役するフッ素イオンの速やかな脱離について知識を深める。その結果、医療薬学領域における研究力を発揮できる能力及び課題を発見し問題を解決する能力を身に付けることが出来る。
授業の概要
選択必修科目
創製薬学領域の選定課題に着目し、その解決に向けた適切な方法論と計画に基づき、研究の目的を叶えるために、研究・研修活動を行う。決められた期間内に一定の目標に到達するべく、計画・実行・評価のサイクルを繰り返す。その間の活動を通じて得られた結果をもとに成果報告を行い、課題に対する解決策の提案や社会への情報発信を行う。各学年を通じて、博士論文作成のための準備を行い、最終的には博士論文発表によりプレゼンテーションと口頭試問において、適切な対応ができるようになる。
【主な学習方法】 文献調査、実験、討論、論文作成

[事前事後学習] 博士論文作成のため適切な事前事後学習の時間を設定することは困難である。

授業計画
1回
(1年春学期)
【授業のねらい】ステロイド剤、5−フルオロウラシルをきっかけに医薬品にフッ素原子の導入の流れが始まっている。そこで、その当時は理解されていなかったフッ素原子の導入による効果を医薬品化学的に文献を通して学習する。
【授業の計画】研究指導教員は、今後の研究テーマを設定し、研究の目標・方法・意義等について、自らの言葉で伝えられるようになるように支援する。

事前学習
(事前準備)ステロイド剤、5−フルオロウラシルの構造式とその薬理作用発現の機構を調べておくこと。
事後学習
(事後学習)学習した内容を基に、医薬品の構造式にフッ素が導入されるようになったきっかけを理解する。

2回
(1年秋学期)
【授業のねらい】前期に設定した研究テーマに従って実際フッ素含有医薬品の品目数、売上高に関して調査研究を行う。計画に基づいた活動とその振り返りとフィードバックを通じて計画を見直し、期間内に到達可能な妥当な計画を立てられるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、妥当な計画に基づいて研究が進行していることを支援する。

事前学習
(事前準備)総説等を読んでフッ素原子の性質に関して確認しておく。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

3回
(2年春学期)
【授業のねらい】前期に設定した研究テーマに従ってフッ素化学研究の歴史、フッ素原子を医薬品に導入した意義に関して調査研究を行う。計画に基づいた活動とその振り返りとフィードバックを通じて計画を見直し、期間内に到達可能な妥当な計画を立てられるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、妥当な計画に基づいて研究が進行していることを支援する。

事前学習
(事前準備)総説等を読んでフッ素原子の性質に関して確認しておく。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

4回
(2年秋学期)
【授業のねらい】フッ素原子の求核的、求電子的導入法を学び、医薬品の特定の位置にフッ素原子を導入することの困難さを学ぶ。さらに、1年間の研究・研修活動の結果を効果的に他者に伝えられるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、1年間の研究・研修活動の成果を効果的に他者に伝えられるようになることを支援する。

事前学習
(事前準備)フッ素原子の導入方法に関して確認しておく。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

5回
(3年春学期)
【授業のねらい】これまでの活動を振り返り、全体像を俯瞰し、研究計画のフォーカスを絞り、今後どの分野の医薬品にフッ素を導入した効果で研究展開を行うか決定して、複数の切り口から研究・研修活動を展開できるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、これまでの活動の全体像の中で意義ある成果は何か、これからの研究・研修活動をどのように展開することが効果的かを考えられるようになることを支援する。

事前学習
(事前準備)薬効別にフッ素が導入されている医薬品数、売上高を確認しておく。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

6回
(3年秋学期)
【授業のねらい】研究・研修活動に深みや厚みを増すように、今までの研究成果を学会活動を実施する等、世界観を広げる取り組みを取り入れることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、研究・研修活動に深みや厚みを増すように、学会発表での成果を含めた取り組めるような助言、論文作成における助言を与える。


事前学習
(事前準備)研究テーマの進捗度を確認して今後さらに調査しなければいけない項目を確認しておく。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

7回目
(4年春学期)
【授業のねらい】研究の成果を振り返り、研究・研修活動のまとまりを意識し、論文作成に向けて、何が不足し、どのような結果が研究展開上必要であるかを自覚できるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、論文作成のために必要な取り組みについて助言を与える。

事前学習
(事前準備)研究したテーマを基に論文の作製を行っておくこと。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

8回
(4年秋学期)
【授業のねらい】医薬品にフッ素が導入された意義に関して博士の学位取得を意識して、研究・研修活動の成果を博士論文にまとめ、口頭試問に対する自発的な応答ができるようになることを目標とする。
【授業の計画】研究指導教員は、博士学位取得のための論文作成等、必要十分な訓練をすることを支援する。

事前学習
(事前準備)作成した論文の見直し、口頭試問対策を行っておくこと。
事後学習
(事後学習)実施事項に関して自らその達成度を評価し、達成できた点、至らなかった点、問題点などを検討する。

9回
事前学習
事後学習

10回
事前学習
事後学習

11回
事前学習
事後学習

12回
事前学習
事後学習

13回
事前学習
事後学習

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
研究活動への取り組む姿勢(20%)、研究室セミナーにおける発表(20%)、専門学会での発表(20%)、博士論文発表会における発表(20%)、博士論文(20%)によって評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
研究指導教員は、授業のねらいに即し、創製薬学研究の立案・計画・実践を支援する。随時、進捗状況を確認し、必要に応じて方向性に修正を加える。各期を通じて、博士の学位取得に必要な研究力を身につけることを支援し、成果をまとめ発信するために必要な表現力を身につけるように助言する。各期を通じて、博士の学位取得に必要な研究力を身につけることを支援し、成果をまとめ発信するために必要な表現力を身につけるように助言する。全学年を通じて、博士学位論文作成に必要な素養の修得を支援する。
 有機フッ素化合物の重要な応用分野として医薬品や農薬等フッ素系生理活性物質が存在する。これらの生理活性発現にはフッ素原子の電気陰性度が全原子中一番大きいこと、水素原子に次いで小さい原子であること等、フッ素の特異的性質が大きく寄与している。本特論においては、幅広く医薬品に導入されているフッ素原子の役割を理解することを研究テーマに、有機フッ素化合物を合成する研究指導と論文作成指導を行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
実験を行い学位論文を記入するために必要な各種論文
参考文献・推薦図書
フッ素化学入門2010 フッ素化学第155委員会編 三共出版 2010年 3200円
研究室
生物有機化学研究室 (K棟6階K604)
オフィスアワー
木曜日3−4限(K棟6階K604)連絡先: koju8047@jiu.ac.jp
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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