Syllabus data

授業科目名
Business and Management in Japan
学年
1Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
Have work experience
開講クォーター
semester not specified
担当教員
OE Hiroko
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Kioicho Campus
授業の到達目標及びテーマ
この講義で取り扱う主要論点は、次のとおりである。
日本の企業行動、ビジネス戦略の根底に流れる価値観や変容のプロセスに関心を持ち、本年度は、特に、日本経済を支えるモノづくり、中小企業のビジネス戦略思考と実装の事例を通して、日本企業の強さの源泉と将来展望を議論していく。

具体的には、
1) 持続可能な企業を支える戦略、企業文化、企業を支える人づくりなどののキーテーマを掘り下げる。
2) 日本の中小企業の行動原理を支える起業家精神、持続可能なビジネスマインドを発掘し、モデル化する。
3) 企業が時代の要請を受け、進化し、成長し続けるに必要な要素を、経営品質モデルに照らして考察する。

これらの問題意識をもって、日本企業分析を行い、日本企業のビジネス展開を支える基盤的要素に関する知識を得、他国の市場における横展開、アクショナブルな示唆を提示できるようになる。

また、日本企業を支えてきた企業経営者、公的部門の政策立案者等の学外の専門家の協力を得、基調講演及び学生を交えて討議(ワークショップ)の機会を設ける。

今年度は、特に必携教科書をもとに、グループワーク・討議・エチュードによる実践的学びを促進する。いわゆる試験による評価はしない。

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授業目標:

日本企業の特性と経営戦略を理解する。
日本企業の業界動向や競争戦略について分析する能力を養う。
日本企業の組織文化や人事戦略について考察し、成功の秘訣を探る。
日本企業の国際展開やグローバル戦略について議論し、その課題や成果を理解する。
最新のビジネス情報やトレンドを取り入れ、日本企業の未来の展望について考察する。

論点:

日本企業の経営哲学と文化の特徴
日本企業の業界動向と競争戦略
日本企業の組織構造と人事管理
日本企業のグローバル展開と国際戦略
技術革新とイノベーション:日本企業の取り組みと成果
持続可能性と社会的責任:日本企業の取り組みと課題
M&Aや新規事業開発などの成長戦略
リーダーシップと経営者の役割
デジタル化と日本企業のビジネス変革
授業の概要
この授業は、日本企業に焦点を当て、その経営戦略、組織文化、業界動向などを詳しく掘り下げます。学生は日本企業の事例を分析し、その成功と課題について理解を深める。また、最新のビジネス情報やトレンドを取り入れ、日本企業の今後の展望をグループで議論する機会を設ける。

ケースリードの手法に準拠し、ケースを読み解きながら理論と実践の双方に造詣を深め、行動できるMBA生のマインドセットの醸成を目指していく。

各回の学生諸君との討議や理解度に応じて、フレキシブルに組み立てていくが、基本の骨格と論点は、次のとおりである。
(1) 日本企業の経営哲学と文化の特徴
日本企業の伝統的な経営哲学と文化に焦点を当て、倫理、信頼、長期志向性などの特徴を探求する。
企業理念や価値観、経営陣のリーダーシップスタイルなど、日本企業が持つ独自の文化を理解する。
(2)日本企業の組織・文化とヒューマンキャピタル
日本企業の組織構造や人事上の課題と展望につき、Entrepreneurial Orientation (EO=起業家指針)に則った議論を行い、日本独自の組織文化や人材育成の背景と枠組みを学ぶ。
(3)日本企業のグローバル展開と国際戦略
日本企業の海外進出戦略やグローバルマーケティングに焦点を当て、国際ビジネスの基礎となる概念を学習する。
海外市場への進出手法に基づき、実際の中小企業の国際化の変遷とそれを支えた価値観やリーダーシップについて学ぶ。
(4)技術革新とイノベーション
技術革新の重要性と日本企業が取り組むイノベーション活動を探求し、競争力強化のための戦略について学ぶ。
AI、IoT、ブロックチェーンなどの最新テクノロジーを取り入れた事例を分析し、日本企業の技術戦略について考察する。

授業計画
1回
1. イントロダクション:授業の進め方について

事前学習
シラバスに目を通しておくこと。
事後学習
授業の復習

2回
2.日本の優秀企業とその条件
ー企業行動を支える価値観
ーEOの5次元
ー分析の視点と考察のフレームワーク
事前学習
必携テキストの第1章を読んでおくこと。
事後学習
授業の復習

3回
3. SMARTという概念モデルの理解と実践
ー気づきの重要性と伝播
ー理解するための指標とツール
ーエチュードによる学びの実践(グループワーク)

事前学習
必携テキストの第一章を一読しておくこと。
特に、SMARTについて学んでおくこと。
事後学習
授業の復習

4回
4. 企業の成長戦略とディスカッション
ー老舗という概念 
ー分析対象の企業に関する「強み」実践研究(グループワーク)
ー結果の発表と議論
事前学習
シラバスの理解
事後学習
授業の振り返り

5回
5.特別学習:組織における異文化融合と意思決定モデル
ー部外講師による特別講義(異文化価値観の融合と競争・合意形成)
ー部外講師(経営品質アセッサー)のファシリテートによる議論
事前学習
講義のマテリアルの一読
事後学習
授業の復習

6回
6.意思決定モデル
ーグループによる実験参加
ー発表と議論
ー講評
事前学習
授業のマテリアルを一読
事後学習
授業の復習

7回目
7. 他大学とのコラボ講義(学外学習の予定)
詳細は別途、授業中に説明する。
事前学習
授業のマテリアルを一読
事後学習
振り返り

8回
8. (7回目の講義内容の敷衍)
事前学習
事前配布のテーマを一読
事後学習
振り返りレポート
詳細は、別途授業中に説明する。

9回
9. 日本の起業家精神と今後の展望
ーEO5尺度の実装と評価
ー日本の中小企業の国際展開

事前学習
授業のマテリアルを一読
必携テキストの第3章を読んでおくこと
事後学習
授業の復習

10回
10.自律性と革新性
ーケースリードによる理解
ーグループによるディベート
ー講評
事前学習
必携テキストの第3章を読んでおくこと
事後学習
授業の復習

11回
11. 優秀企業の条件
ー時代の風を読む
ー組織文化と人
ー価値観の変遷と変容
ー協働のむずかしさと可能性
事前学習
前の講義にて指示する
事後学習
授業の復習

12回
12. 優秀企業の条件 その②
ー振り返りと継続性
ーPDCAかOODAか
ー意思決定の秘訣と合意形成の妙味
事前学習
前の講義にて指示する
事後学習
授業の復習

13回
13. 総括
事前学習
前の講義にて指示する
事後学習
授業全体のレビュー

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
(1)授業への貢献、積極的なディスカッションへの参加、発言など 30%
(2)必携テキストに基づくグループによるケースリードへの参加と貢献 50%
(3)A4で2ページのレポート(課題は授業中に出す)       20%

授業への貢献度の可視化の一環として、Facebookのクラスページへの投稿などSNSとの連携を検討する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次の講義で解説、フィードバック
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ケースで読み解くビジネスの基本
大江宏子
DTP出版
978-4-86211-843-1
参考文献・推薦図書
必要に応じ、適宜指示する。
研究室
4号棟1階
オフィスアワー
講義中に指示する
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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