Teacher name : Kawano Yuka
|
授業科目名
Seminar in International ExchangeI
学年
3Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Kawano Yuka
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語 (Japanese)
授業方法区分
開講キャンパス
Togane Campus
授業の到達目標及びテーマ
国際交流演習Iでは、国際社会にみられる多様な開発課題をはじめ、日本国内における課題についても取り上げ、何がそれらを引き起こしているのかを国際開発・協力の視点で分析するとともに、それらの解決とよりよい社会の実現のために何が必要なのかをグローカルな視点で考える。演習では、地域の課題を発見し、解決に繋げるために共同研究をおこなっていく。また、研究に関する文献や資料を正しく読むことや、レジュメを作成して効果的なプレゼンテーションができるようにする。さらに文章の作成能力を高めることにも重点を置く。演習では教室でのアカデミックな学びだけでなく、地域にも飛び出し、フィールドワークや地域での活動を通して、多様な年代の人々とのコミュニケーションを図り、多面的・多角的なものの見方や考え方を育てていく。演習を通して協調性やリーダーシップ、多文化を理解する力、国際社会に通用する高いコミュニケーション能力や、他者と協働できる能力を培い、持続可能な社会の担い手として、またグローバルな視点や経験を地域の持続的発展にも活かすことのできるグローカル人材となることを目指す。
授業の概要
(1) 科目名(英語名): 国際交流演習I (International Exchange Seminar I)
(2) 授業形: 演習 (3) 内容: 国際交流演習Iでは、国際社会の中での開発課題について、SDGsとも関連づけながら考え、理解を深めていく。さらに日本国内にみられる諸問題についても着目し、よりよい社会の実現のためにできることをグローカルな視点で考え、行動に移していく。初年度の演習では、まずは地域に足を運び、社会貢献活動やフィールドワークを通して社会を観察する。また、多様な人々との対話や観察を通して、地域が抱える課題を発見し、課題解決のために学生としてできることを考え、実践に移していく。共同研究に取り組むことで、基礎的な研究の仕方を身につけるとともに、地域の課題解決や、学生ならではの発想、また新たな関係性や社会構築(ソーシャルデザイン)にも繋げていく。さらに演習では、プレゼンテーションやディスカッションを積み重ねることで、柔軟な思考力を育んでいく。 (4) 授業で主に使用する言語: 日本語 授業計画
1回
1. 演習の目的と演習内容の把握、目標設定
演習の目的を理解し、授業スケジュールについて把握するとともに、これから年間を通して取り組んでいく研究活動について話し合う。また、各自がキャリア形成や資格取得について計画を立て、目標を設定する。 到達目標: 演習の目的を理解しており、ゼミで取り組む共同研究について、意見を述べることができている。さらに各自がキャリア形成や資格取得について目標を設定できている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 今後、各自が目指す資格やキャリアについて検討し、年間計画を立てる。また、共同研究のテーマについて考える。
事後学習
[事後学習 2hrs] 引き続き、共同研究のテーマについて考える。また、次週までに、指定する文献を読み、予習をおこなう。
2回
2. 世界が抱える開発課題とSDG4教育目標 (SDGs教育目標キャンペーン2024を踏まえて)& グループディスカッション
SDGsとはどのような世界的公約で、どのような目標やターゲットを設定しているのか理解を深める。特にこの授業では、教育分野における目標と現状について、また進捗状況について把握し、SDG4目標を達成するためになすべきことを、ディスカッションを通して考える。 到達目標: SDG4教育目標とはどのような目標で、どのようなターゲットがあるのか、また、教育に関して、世界や日本ではどのような問題を抱えているのか理解できている。また、ディスカッションにおいて、他者の意見を聴き、かつ自らの意見を述べることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 各自が指定された文献や資料を読み、理解を深めておく。また、世界の教育課題に関して調べ、次回のディスカッションに向けて準備をおこなう。
事後学習
[事後学習 2hrs] 教育に関して、世界や日本にはどのような課題があるのか、文献やディスカッションを通して学んだことをまとめ、JIUポータルに提出する。
3回
3. レジュメの作り方
レジュメの作り方を身につける。発表に合わせてレジュメを作成し、よりよい発表ができるようにする。 到達目標: レジュメの基本について理解しており、効果的なレジュメを作成することができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] JIUポータルで配布されている資料をよく読み、レジュメの作成方法について予習をしておく。
事後学習
[事後学習 2hrs] 授業を踏まえて、今後はレジュメを作成して発表できるように復習をする。また、ポータルの課題に取り組む。
4回
4.国際開発・協力分野でのキャリア形成、ボランティア活動の意義とグローカルな視点を持つこと
国際開発・協力分野でのキャリア形成とその可能性について取り上げ、今後のキャリア形成に役立てる。特にJICA青年海外協力隊や地域おこし協力隊などについても理解し、キャリアの幅を広げることを目指す。さらに、今後、地域で取り組むボランティア活動やフィールドワークについてディスカッションをおこない、これらを実施することの意義について考える。グローカルな視点を持つことの意味や、グローカルな人材として地域と世界を繋ぐことの意味についても考える。 到達目標: 国際協力関連でのキャリアについてイメージでき、自己の目標に合わせて計画を立てることができている。また、今後のボランティア活動や地域における活動について、意義を見出すことができている。グローカルとは何か、またグローカルな人材として、地域の魅力を発見することや、海外に向けて情報発信することの可能性について、自らのキャリア形成と関連づけてイメージすることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 各自が青年海外協力隊や地域おこし協力隊について、事前に調べておく。また、これからのボランティア活動や社会貢献活動について、自分なりにイメージをしておく。
事後学習
[事後学習 2hrs] 演習を振り返り、ディスカッションから得られた意見や感想をまとめる。また、自らのキャリア形成について考える。また、次週のディスカッションに向けて予習をする。発表者はレジュメを作成する。
5回
5. 国際比較データからみる「日本」—経済、政治、社会運動、発表とディスカッション
指定された本を読み、まずは日本社会の現状と問題点について探っていく。日本はどのような特徴を持つ国なのか、特に経済、政治、社会運動などといった観点から国際比較し、なぜ日本はこうなってしまったのか、そこから脱出するために何をなすべきか話し合う。さらに問題解決のために何ができるのか、またそこから新たな価値を生み出すことができないか討論する。地域での活動から見えてきたことについても話し合う。 到達目標: 発表者は、レジュメを作成して発表し、ディスカッションに繋げることができている。また、ディスカッションでは、自分の意見を述べることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 指定された本をよく読み、ディスカッションに向けて準備をおこなう。発表者は、レジュメを作成する。
事後学習
[事後学習 2hrs] ディスカッションから学んだことをまとめ、意見をまとめる。また、JIUポータルの課題に取り組む。次週のディスカッションに向けて予習をし、発表者はレジュメやパワーポイントを作成する。
6回
6. 国際比較データからみる「日本」ー家族やジェンダー、学校、友だち、発表とディスカッション
引き続き日本について、特に家族やジェンダー、学校、友だちをテーマに、国際比較をしながらディスカッションをおこなう。また、地域での活動から見えてきたことについて話し合う。 到達目標: 発表者はレジュメを作成して発表することや、自分の見解について述べることができている。また、ディスカッションでは、現状の把握と、どのようなところに問題点があるのかを考え、意見を述べることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 指定された本をよく読み、ディスカッションに向けて準備をする。発表者は、レジュメやパワーポイントを作成する。
事後学習
[事後学習 2hrs] ディスカッションから学んだことをまとめる。また、課題を解決するために何が必要で、何をなすべきか、またどのような新たな価値を生み出すことができるのかを考え、意見をまとめる。それを踏まえて、次回の演習では、共同研究のテーマについて話し合いができるよう準備をする。
7回目
7. 共同研究のテーマ設定に向けて
共同研究のテーマや方向性について話し合い、計画を立てる。また、今後の共同研究の進め方についても検討する。 到達目標: 共同研究におけるテーマについて十分に話し合い、テーマを決定することができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 共同研究のテーマについて、関連する本や資料を読み、各自が考えをまとめておく。ディスカッションに参加できるように準備をおこなう。
事後学習
[事後学習 2hrs] ディスカッションを振り返り、実現可能なテーマについてさらに検討する。テーマに関する文献や資料をさらに検索して読み、テーマを最終決定できるようにする。
8回
8. 研究のアウトラインと研究計画ー発表とディスカッション
研究のアウトラインを考え、発表とディスカッションをおこなう。各自が読んだ本や資料を紹介し、リサーチ・クエスチョンを検討する。また、研究計画書を作成する。 到達目標: 共同研究のテーマやアウトラインについて話し合い、テーマを決定できている。また、大まかな研究計画を立てることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 共同研究のテーマや方向性についてさらに検討し、先行研究を探して読む。各自が読んだ本や資料について発表できるように、担当者はレジュメを作成する。
事後学習
[事後学習 2hrs] 先行研究を探して読み、研究テーマをさらに掘り下げる。また、JIUポータルの課題に取り組む。発表者は、次週に向けてレジュメを作成する。
9回
9. 日本各地の「地域と関わるローカルプロジェクト」についての紹介とディスカッション
地域と関わるプロジェクトにはどのようなものがあり、まちが面白くなるアイデアとは何か。各地での事例を紹介しながら、演習として取り組めるコミュニティ活動について検討する。 到達目標: 配布資料の内容をよく把握しており、地域が抱える問題を自分ごととして考え、どのように活動を起こしていけるのか考えることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 各自が先行研究を探して読む。また、発表やディスカッションに向けて準備をする。日本各地にどのようなローカルプロジェクトがあるのか、またそれにZ世代がどのように関わっているのかを、配布資料から考察する。
事後学習
[事後学習 2hrs] 演習を振り返り、各自が研究に関連する本や論文、資料を探して読み、事例研究をおこなう。問題意識やリサーチ・クエスチョンを明確にし、研究計画書を作成してJIUポータルに提出する。
10回
10.プレゼンテーションの技法を映像から学ぶ
動画からプレゼンテーションの技法を学び、意見交換をしながら、発表のスキル向上に繋げる。 到達目標: 効果的なプレゼンテーションの技法について理解しており、それらを自分なりに取り入れ、実践することができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 指定された動画を観て、意見や感想をまとめる。また、ディスカッションの準備をおこなう。
事後学習
[事後学習 2hrs] 動画から学んだことや取り入れたいこと、また改善点などについて各自が振り返る。また、次回のディスカッションに向けて、指定された文献を読み、JIUポータルの課題に取り組む。発表者はレジュメを作成する。
11回
11. 地域と関わり、地域を巻き込むローカルプロジェクトとはー事例研究
指定された文献を読み、地域と関わり、地域を巻き込むローカルプロジェクトの事例について、さらに理解を深めていく。また、テーマに基づきディスカッションをおこなう。 到達目標: 発表とディスカッションを通して、演習を通して取り組むことができそうな共同研究や課外活動についてイメージできている。また、問題解決や新たな社会構築(ソーシャルデザイン)につながるアイデアを考え、提案することができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 各自が指定された文献を読み、ディスカッションができるように準備をする。
事後学習
[事後学習 2hrs] ディスカッションを踏まえて、意見や感想をまとめる。また、研究計画を立て、それに沿って研究活動が円滑におこなえるように準備をする。また、JIUポータルの課題に取り組む。
12回
12. 日本語や英語の資料講読、海外の事例研究とディスカッション
共同研究のテーマに関して、世界的な取り組みを理解するために、日本語に加えて英語の文献を読むことに挑戦してみる。それらを踏まえて、ディスカッションをおこない、多様な意見を吸収していく。 到達目標: 日本語だけでなく英語の文献を読むことにも挑戦し、幅広い視点で物事を捉え、考えることができている。また、ディスカッションを通して、討論する力や、他者の意見を聴く力をつけることができている。 事前学習
[事前学習 2hrs] 指定された日本語・英語の文献を読み、海外ではどのような取り組みがあるのか、内容を把握する。また、ディスカッションに向けて準備をおこなう。
事後学習
[事後学習 2hrs] 資料を要約して、提出する。共同研究のテーマについて、各自がさらに文献を読み、レジュメの準備をおこなう。さらにディスカッションができるよう準備する。
13回
13. 演習のまとめと自己評価
これまでの演習を振り返り、学んだことをまとめるとともに、自己評価をおこなう。また、チームで取り組む研究テーマについて進捗状況を把握し、検討事項についても話し合うなどして、研究を進展させる。 到達目標: これまでの共同研究を振り返り、達成できた点とできなかった点について把握できている。また、自己の学びや達成度について、自己評価できている。 事前学習
[事前学習 2hrs] S 1,S2の演習を振り返り、自己評価をおこなう。また、研究の進捗状況について把握し、今後の課題についても検討し、話し合えるよう準備をする。
事後学習
[事後学習 2hrs] これまでの演習を振り返り、学んだことをまとめ、自己評価をおこなう。また、期末レポートに取り組み、期日までにJIUポータルに提出する。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
小テスト(JIUポータルの課題)・期末レポートを実施する。評価配分は以下の通りとする。
○授業中に実施する小テスト及びレポート: 30% ○期末レポート: 40% ○授業への取り組み・発表: 30% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内での解説、あるいは解説コメントを配布します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
特に指定しない。授業時に適宜プリントを配布する。
参考文献・推薦図書
『SDGs時代の教育:すべての人に質の高い学びの機会を』/北村友人他/学文社/2019年/ISBN978-4-7620-2875-5
『「日本ってどんな国?ー国際比較データで社会が見えてくる』/本田由紀/ちくまプリマー新書・筑摩書房/2021年/ISBN978-4-480-68412-7 『地域とゆるくつながろう!ーサードプレイスと関係人口の時代』/石山恒貴/静岡新聞社/2019年/ISBN978-4-7838-2262-2 『新コモンズ論ー幸せなコミュニティをつくる八つの実践』/細野助博他/中央大学出版会/2016年/ISBN978-4-8057-6188-5 『地域研究へのアプローチーグローバル・サウスから読み解く世界情勢』/児玉谷史朗他編/ミネルヴァ書房/2021年/ISBN978-4-623-09093-8 『国際協力と想像力ーイメージと「現場」のせめぎ合い』/松本悟・佐藤仁/日本評論社/2021年/ISBN978-4-535-55975-2 『グローバル化時代の「開発」を考えるー世界と関わり、共に生きるための7つのヒント』/西あい他/明石書店/2017年/ISBN978-4-7503-4555-0 『小さな民のグローバル学』/甲斐田万智子他/上智大学出版/2016年/ISBN978-4-324-09944-5 『よくわかる卒論の書き方』/白井利明・髙橋一郎/ミネルヴァ書房/2013年/ISBN978-4-623-06572-1 研究室
東金キャンパス・H棟・406号室
オフィスアワー
S1・S2: 木曜昼休み・3限、金曜昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
|