Syllabus data

授業科目名
Music History
学年
2Grade
単位数
2.00Credits
実務経験の有無
開講クォーター
semester not specified
担当教員
Takiguchi Sachiko
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
Kioicho Campus
授業の到達目標及びテーマ
本授業では、ヨーロッパの音楽(主に中世から20世紀中期まで)について、以下の3点を理解することを目標にしている;

1)各時代における声楽・器楽作品の音楽様式、作品成立時の時代背景、社会背景を理解する。
2)音楽鑑賞を通して、それがいつの時代に作曲されたのか説明できるようにする。
3)ヨーロッパの音楽が、映画やドラマ作品にもたらす演出方法とその効果について理解する。

【授業紹介動画】https://youtu.be/XlxFPcu7xeY
授業の概要
ヨーロッパの音楽を、古代、中世、ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、近現代の時代に分けて、各時代の特徴を掴んでいく。音楽を文化の一つと捉え、政治や経済、技術革新、思想、メディアがいかに音楽の誕生や発展に大きな影響を与えてきたのかを、各時代を代表する作曲家や作品を取り上げて解説する。講義は、内容に応じて講義形式・演習形式の双方で行う。毎回、鑑賞教材の紹介と授業の復習を行う。


授業計画
1回
音楽から見るヨーロッパ
授業内容:ヨーロッパという地域を音楽で捉える。
到達目標:ヨーロッパ地域における音楽の共通点と相違点、音楽史の時代区分を理解する。
事前学習
[2h]ヨーロッパを特徴づけるものや共通点を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。

2回
古代ギリシア(ムーシケーの概念)
授業内容:古代ギリシアの音楽理論、思想、劇音楽。
到達目標:ヨーロッパの音楽の基礎を築いた古代ギリシア時代の音楽を理解する。
事前学習
[2h]楽譜・録音機器がない時代に音楽が存在したことを証明する方法を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

3回
記譜法の歴史
授業内容:楽譜の発展。
到達目標:現在の五線譜が作られた歴史的な過程を理解する。
事前学習
[2h]楽譜の存在目的と、日本で西洋の五線譜が用いられるようになった背景を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

4回
中世からルネサンスの宗教音楽と世俗音楽(1)
授業内容:グレゴリオ聖歌の発展〜単旋律音楽から多声音楽へ〜。
到達目標:グレゴリオ聖歌の成立背景と音楽的特徴から、メロディが一声部から複数声部に発展する背景を理解する。
事前学習
[2h]キリスト教の成立について調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

5回
中世からルネサンスの宗教音楽と世俗音楽(2)
授業内容:ルネサンス期の宗教音楽や世俗音楽。
到達目標:ルネサンス期の宗教音楽や世俗音楽の特徴を理解する。
事前学習
[2h]ヨーロッパで宗教改革が起こった背景を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

6回
バロック:オペラの誕生
授業内容:イタリアで誕生したオペラ。
到達目標:イタリアで生まれたオペラの歴史と特徴を理解する。
事前学習
[2h]カストラートの歴史を調べ、映画『カストラート』(1994)のあらすじを理解する(事前に鑑賞しておくことが望ましい)。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

7回目
器楽の発達と改良(1)器楽の独立
授業内容:バロック時代の器楽作品。
到達目標:バロック時代に楽器が発達した背景と器楽作品の形式を理解する。
事前学習
[2h]器楽作品の主な形式(トリオ・ソナタ、協奏曲、組曲、変奏曲、フーガ)の違いを調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

8回
古典派:ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン
授業内容:ウィーン古典派の音楽
到達目標:古典派時代の音楽の特徴と職業としての音楽家について理解する。
事前学習
[2h]ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生涯について調べ、映画『アマデウス』(1984)のあらすじを理解する(事前に鑑賞しておくことが望ましい)。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深める。

9回
器楽の発達と改良(2)オーケストラの拡大、ピアノの発達
授業内容:古典派からロマン派にかけての器楽作品
到達目標:楽器の発展に伴うオーケストラ作品の変化について理解する。
事前学習
[2h]ピアノの歴史を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。

10回
ロマン派:オペラの発展
授業内容:19世期のオペラ
到達目標:バロック時代にイタリアで誕生したオペラが、19世紀にどのように発展したのか理解する。
事前学習
[2h]ライトモティーフの手法が用いられている映画作品を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。


11回
ロマン派:国民楽派の音楽
授業内容:国民楽派を代表する作曲家と音楽作品
到達目標:国民楽派と呼ばれる作曲家が登場した背景と作品の特徴を理解する。
事前学習
[2h]自身が考える「日本音楽」とはどのような音楽を指すのか、考えをまとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。

12回
20世紀の音楽(1)調性の崩壊
授業内容:「印象主義」と「表現主義」
到達目標:「印象主義」と「表現主義」の音楽の違いを理解する。
事前学習
[2h]音楽における「印象主義」と「表現主義」の意味を調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配付資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。

13回
20世紀の音楽(2)実験音楽
授業内容:音楽における様々な実験:電子音楽を中心に
到達目標:アメリカを中心に行われた様々な音楽実験の内容とその背景を理解する。
事前学習
[2h]電子音楽が、それまでの音楽にどのような影響を与えたのかを調べ、まとめる。
事後学習
[2h]配布資料を読み、授業で鑑賞した作品を聞いて理解を深め、小テストに回答・送信する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
課題を実施する。評価配分は以下の通りとする。

・授業内課題:30%
・授業後の課題:70%

*得点が低い場合は、再度テストや補填課題に取り組んでもらう場合があります。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
・課題は JIU Portalに提出してください。提出後1週間以内に 、コメントをつけて添削・返却します。
・訂正・再提出を求められた場合は、再提出してください。再提出された課題も1週間以内に添削・返却します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
参考文献・推薦図書
『ヨーロッパ音楽の歴史』金澤正剛 、音楽之友社、2020、ISBN: 9784276110595.
『決定版 はじめての音楽史: 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで』片桐功他、音楽之友社、2017、ISBN: 9784276110199.
『西洋音楽史』岡田暁生、放送大学教育振興会、2013、ISBH: 9784121018168.
『ピアノはいつピアノになったか〔CD付き〕』伊東信宏他、大阪大学出版会、2007、ISBN: 9784872592344.
研究室
紀尾井町キャンパス4号棟4階4403
オフィスアワー
S1-2 木曜昼休み、金曜2限(他の曜日・時間も相談可能)
F1-2 木曜昼休み、金曜2限(他の曜日・時間も相談可能)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
○「履修者への連絡及び教員への連絡方法
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○学生等と教員、学生同士の意見交換の方法
・授業内容関する学生の皆さんとの議論はJIU Portalの掲示板を用いて行います。学生相互の議論にもJIU Portalの掲示板を利用してください。
○出席確認方法
・授業冒頭に教員が出席を取ります。また、授業の取り組みはPortalに提出する課題の理解度で確認します。