シラバス情報

授業科目名
スポーツ栄養学
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
田中 智美
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
スポーツ(身体活動)は、健康の維持増進に大きく寄与することが明らかとなっている。また、スポーツの競技力向上や健康増進効果に対して、食事や栄養素が大きく影響することも知られている。そのため本講義では、スポーツの指導者に対しても食事や栄養に関する一定の知識が求められるようになってきている。そのため、本講義を受講後には、科学的根拠に基づいて食事や栄養に関する知識や情報を踏まえて分かりやすく伝えたり、スポーツや健康づくりの現場で活用するための基礎能力を養う。
授業の概要
保健体育教員や健康運動実践指導者などのスポーツ関連資格の取得を目指す学生を対象とし、指導者として必須の栄養学の知識を学ぶ。


授業計画
1回
スポーツ栄養学概論
達成目標:ガイダンスを通じて、本講義の履修ルール等について理解する。
スポーツ(身体活動)の健康維持・増進における有益性について疫学的なエビデンスに基づき説明できる。
食事摂取基準の目的を理解し、そこに定められた基準値の意味を説明できる。
各栄養素について、基準値の持つ意味を説明できる。
事前学習
シラバスをよく読み、不明点を明らかにしておく。
また、不明な語句を調べておく(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深める。
食事摂取基準を用いて作られた食事を調べてみる(2h)

2回
三大栄養素(炭水化物)
達成目標:炭水化物の基本的な化学構造の特徴とその消化吸収過程を説明できる。
     糖質と食物繊維の違いについて説明できる。
     炭水化物の栄養生理学的役割について説明できる。
事前学習
普段食べている炭水化物はどのような食品・商品があるか調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

3回
三大栄養素(脂質)
達成目標:脂質の基本的な化学構造の特徴とその消化吸収過程を説明できる。
     脂質の種類(長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸)(飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸)について説明できる。
     脂質の栄養生理学的役割について説明できる。
事前学習
普段食べている脂質はどのような食品・商品があるか調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

4回
三大栄養素(たんぱく質)
達成目標:たんぱく質の基本的な化学構造の特徴とその消化吸収過程を説明できる。
     たんぱく質とアミノ酸の違いを説明できる。
     たんぱく質の栄養生理学的役割について説明できる。
     たんぱく質の栄養的価値を評価することができる。
事前学習
普段食べているたんぱく質はどのような食品・商品があるか調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

5回
微量栄養素(水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン)
達成目標:9種類の水溶性ビタミンと4種類の脂溶性ビタミンを挙げ、その栄養生理学的役割や欠乏症(過剰症)について説明できる。
事前学習
普段食べている水溶性ビタミンはどのような食品・商品に含まれているか調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

6回
微量栄養素(マクロミネラル、ミクロミネラル)
達成目標:マクロミネラルとミクロミネラルを挙げ、その栄養生理学的役割や欠乏症(過剰症)、関与する生体反応について説明できる。
事前学習
普段食べている脂溶性ビタミンはどのような食品・商品に含まれているか調べる(2h) 
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

7回目
エネルギー代謝
達成目標:スポーツを行うためのエネルギーが、三大栄養素からどの様に産生されるのか、代謝過程の順を追って説明することができる。
     スポーツを行うためのエネルギーは、どの程度必要となるのかについて、いくつかの方法でエネルギー消費量を計算することができる。
事前学習
エネルギー代謝過程について調べる(2h)  
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、普段の行動をMETsを用いてエネルギー計算する(2h)

8回
エネルギーおよび各栄養素の必要量
達成目標:アスリートの栄養管理を行ううえで食事から摂取するエネルギーおよび三大栄養素の必要量を計算し、さらにアセスメントすることができる。
事前学習
アスリートのエネルギーおよび各栄養素の必要量について調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、エネルギーおよび各栄養素の必要量を評価することができる(2h)。

9回
高温環境下における栄養管理および水分補給、低温環境下における栄養管理
達成目標:高温環境下による水分が体内に与える影響や効果を理解し、熱中症の種類を挙げることができる。
     適切な水分補給の方法や対処方法を説明することができる。
     低温環境下による身体への影響、低体温症について理解することができる。
事前学習
実際に取組んでいる熱中症対策、脱水予防に関する対処方法、ウインタースポーツ選手の食事について調べて、まとめる(2h) 
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深める(2h)

10回
サプリメントとドーピング
達成目標:食品・サプリメントとして販売する際の食品表示方法を理解する。
     スポーツ選手が利用するサプリメントの種類や効果、利用する注意点を理解する。
     ドーピング禁止物質の種類について説明できる。
事前学習
身近に購入できるサプリメントや使用しているサプリメントの利用目的をまとめる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深める(2h)

11回
ジュニアおよび女性アスリートとパフォーマンスと食生活
達成目標:ジュニアおよび女性アスリートの健康問題に対して食環境やトレーニングによってパフォーマンスにどのような関連があるのかについていくつかの具体的成分例を上げて説明することができる。
     スポーツ指導者として、ジュニアおよび女性アスリートのパフォーマンス向上に向けた基本的概念を説明することができる。
事前学習
ジュニアおよび女性アスリートに起こる健康問題について調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深め、自分自身の食事を見直す(2h)

12回
生活習慣病・健康とパフォーマンス
達成目標:一般人だけでなく、アスリートにも生活習慣病は発症することが報告されている。
     生活習慣病を引き起こす運動習慣や食習慣について説明ができる。
     生活習慣病が身体に与える影響を説明することができる。
     健康を維持するための体力について説明ができる。
事前学習
生活習慣症・健康のための体力について調べる(2h) 
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深める(2h)

13回
特殊環境下におけるスポーツ選手の栄養管理、SDGSとスポーツおよび食
達成目標:長期間での国内合宿や海外遠征での食環境、高地トレーニングでの栄養管理について学び、スポーツ現場で選手に食事について説明ができるようになる。
     ストレスによる体内の反応について説明することができる。
     スポーツ現場におけるSDGsの取組み、スポーツ現場における食品ロスについて理解し、自分ができる取り組みについて考えをまとめることができる。
事前学習
身近にある特殊環境とはどのような環境であるかを調べる(2h)
事後学習
配布プリントを再確認、授業内容の理解を深める(2h)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
本講義の成績・評価
毎授業ごとに小テスト・レポートを実施する。全13回の小テスト及びレポート、課題の点数で成績を出す。
評価配分は以下の通りです。
◯授業中に実施する小テスト及びレポート:80%
◯授業の課題:20%
出席回数は評価項目には含まれない。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テスト及びレポート、課題等に対するフィードバックについて
次回授業内での解説、または解説コメントをJIU UNIVERSAL PASSPORTに掲示板を活用して伝える。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
スポーツ栄養学ー理論と実践−
田口素子
市村出版
978-4-902109-61-0
参考文献・推薦図書
『アスリートの栄養アセスメント』 田口素子(第一出版/2017年/2700円)
『リファレンスブック』(公財)日本スポーツ協会編((公財)日本スポーツ協会/2019年/4,400円)
研究室
オフィスアワー
授業時に対応する。
その他の時間は、JIU UNIVERSAL PASSPORTの掲示板などを活用して質疑応答をおこなう。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ