シラバス情報

授業科目名
ファイナンシャルプランニング論A
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
黒田 尚子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
現在、国は「資産所得倍増プラン」掲げ、2024年1月から新NISAも始まり、とくに若年層の資産運用への意向が高まっている。
それを追い風に、今年に入り株価も上昇。2月22日、日経平均株価は終値で3万9098円68銭をつけ、バブル期の1989年12月29日の史上最高値3万8915円87銭を上回った。
なんと34年ぶりの高値更新となったが、近年の物価高や円安が家計に大きな影響を及ぼすなど、株価上昇が実態を伴っていないという見方もある。
このような先行き不透明かつ人生100年という長きにわたる一生を自分らしく生き抜くためには、家計管理や生活設計に関する知識の習得は不可欠となりつつある。
「ファイナンシャル・プランニング(FP)」とは、ライフプラン上の目標を達成するために、顧客本位の立場から、長期的かつ包括的な視点でアドバイスや資産設計を行うことである。
本講義では、以下の3つを目標として基本的かつ実践的なFPの知識を学ぶことを目標とする。
①社会人として生活していく上での暮らしに関わるお金(住宅、教育、老後資金)や金融・経済など様々な動きを理解すること。
②それを通じて、自身の暮らしや社会について深く考察すること。
③自分の生き方(ライフデザイン)に基づく生涯生活設計(ライフプラン)を立てるための基本的な金融リテラシーや金融コンピテシー能力を養うこと
授業の概要
・日本FP協会発行の「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」を基本テキストとして、「ファイナンシャル・プランニング概論」「ライフプランニング」「リスクマネジメント」「金融資産運用設計」の三分野を中心に展開する。
なお、本講義は、国家検定の一つであるFP技能士の取得を目指すものではないが、資格取得にも十分対応できる内容となっている。
・授業形態は、毎回事前にレジュメ等の資料を配布。実授業時には、テキストとレジュメを併用して授業を行う。
・授業後には、理解度確認のための小テストを実施予定。

授業計画
1回
・第1回目のテーマ:「ファイナンシャル・プランニング概論」:FPを学ぶ意味、FPと倫理、ファイナンシャル・プランニングの基礎知識などを学ぶ。
・到達目標:FPに関する基本的な知識が理解できる。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」序章・第1編第1章(P12〜25)、資料(P294〜302)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

2回
・第2回テーマ:ライフプランニングと資金計画:ファイナンシャル・プランニングの考え方、可処分所得の計算、ライフイベント表・キャッシュフロー表の作成法と意義などを学ぶ。
・到達目標:ライフプランニングと資金計画に関する基本的な知識が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。



事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第1編第2章(P26〜30)、第8編(P270〜291)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

3回
・第3回テーマ:ライフプランニング策定上の資金計画:住宅取得、教育資金、老後資金の考え方、ローンとキャッシュレス決済などを学ぶ。
・到達目標:人生における三大支出に関する基礎が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。


事前学習
日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第2編第1章(P32〜39)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

4回
・第4回テーマ:社会保険制度の概要:公的医療保険、公的介護保険、労働保険(労災・雇用保険)など社会保険制度の基本的な知識を学ぶ。
・到達目標:将来、自分が加入する社会保険制度のしくみや内容を理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。

事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第2編第2章(P42〜51)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

5回
・第5回テーマ:公的年金の概要:公的年金制度の概要、国民年金、厚生年金保険、共済年金、企業年金、個人年金(iDeCoなど)等の基本的な知識、ケーススタディを学ぶ。
・到達目標:将来、自分が受給できる公的年金の額が計算できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第2編第3章(P52〜72)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。




事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

6回
・第6回テーマ:リスクマネジメントおよび保険制度全般:リスクマネジメントについて、社会保険と民間保険、契約者保護、保険業法、保険法を学ぶ。
         生命保険(第一分野):生命保険のしくみ、おもな生命保険商品、生命保険と税金
・到達目標:リスクマネジメントおよび保険制度に関する基礎が理解できる。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第4編第1章・第2章(P118〜124)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。事後学習には配布したレジュメを復習のこと。



事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

7回目
・第7回テーマ:生命保険(第一分野)の概要:生命保険の仕組み、おもな生命保険商品、生命保険の契約等について基本的な知識を学ぶ。
・到達目標:生命保険の基礎を理解し、将来自分や家族等にとって適切な保障設計ができる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第4編第3章(P125〜139)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

8回
・第8回テーマ:損害保険(第二分野)の概要:損害保険の仕組み、おもな損害保険商品、生命保険の契約等について基本的な知識を学ぶ
・到達目標:損害保険の基礎を理解し、将来自分や家族等にとって適切な補償設計ができる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第4編第4章(P140〜151)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。

事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

9回
・第9回テーマ:第三分野の保険とリスク管理:第三分野の保険(医療保険、がん保険、就業不能保険、介護保険)の概要及びリスク管理と保険、ケーススタディを学ぶ。
・到達目標:第三分野の保険およびリスク管理に関する基礎が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第4編第5章(P152〜158)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

10回
・第10回テーマ:金融・経済の基礎知識「お金を知る」:主要なマーケット指標、マーケットの変動要因、金利、景気、金融政策、セーフティネットなどの概要などを学ぶ。
・到達目標:金融・経済に関する基礎が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第5編第1章(P160〜168)、第11章(P197)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

11回
・第11回テーマ:貯蓄型金融商品の知識「お金を貯める」:預貯金、信託商品、金利・利回り計算、ケーススタディを学ぶ。
・到達目標:貯蓄型金融商品に関する基礎が理解でき、将来の目標に向かって必要な積立額の計算ができる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第5編第2章・第3章(P169〜171)ケーススタディ(P199〜202)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。

事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

12回
・第12回テーマ:投資型金融商品の知識「お金を殖やす①」:債券と株式の基本的な知識を学ぶ。
・到達目標:債券と株式の違いや基礎が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第5編第4章・第5章(P172〜182)ケーススタディ(P199〜202)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

13回
・第13回テーマ:投資型金融商品の知識「お金を殖やす②」:投資信託、外貨建て金融商品、派生商品(デリバティブ)、ポートフォリオ運用、金融商品と税金等を学ぶ。
・到達目標:投資信託、外貨建て金融商品やポートフォリオ運用に関する基礎が理解できる。小テストを行い、授業内容の学習習熟度を測る。
事前学習
・日本FP協会「ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕」第5編第6章〜第11章(P183〜196)を熟読し、さらに知りたいこと、質問事項をまとめておくこと。
事後学習
・小テストの内容を踏まえ、配布したレジュメを復習のこと。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
小テスト、課題レポート提出を実施する。評価配分は以下の通り。
◯課題レポート:30%
◯小テスト:60%
◯授業への参加・取り組み・発表・質問意見表明等:10%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストについては次回授業内での解説または解説コメントを配布します。課題レポートについては、提出後、JIUポータルで解説コメントを掲載します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ファイナンシャル・プランニング入門〔第6版〕
日本FP協会
日本FP協会
978-4-911044-06-3
参考文献・推薦図書
・「マンガでわかるお金に人生を振り回されたくないから超ビギナーが今すぐやること教えてください」黒田尚子 株式会社主婦の友社 2023.11.20 1,540円(税込価格)
・「お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動」黒田尚子 日経BP 2022年03月18日 1,540円(税込価格)
他の参考文献等については、各授業内でも案内を行う。
研究室
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火曜日2時限、木曜日2時限
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