シラバス情報

授業科目名
子どもの権利と福祉
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
佐野 智子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
保育の専門家として,子どもたちの権利を脅かすような問題を自ら発見し,改善策を考え,問題解決に取り組むための基礎的な能力を培う。また,子どもの権利や福祉についてグローバルな視野を身につける。
具体的な到達目標は以下の通りである。
1.子どもの権利を理解し
2.国内や海外の子どものおかれている現状を調べ,理解し,
3.子どもの福祉を脅かすような問題を自ら発見し
4.改善策を考えることができる

https://drive.google.com/file/d/1eqkaxGenwVUWSAzBvtE_4McwH3JV4Y4b/view?usp=sharing
授業の概要
子どもの権利とは何か,子どもの権利を確かなものにするために,親の責任や国の責任は何か,国際社会において子どもの権利をどのように保障するか等について,「子どもの権利条約」を中心に講義をする。また,SDGsについて学び,世界や日本の子どもたちの状況を調べ,グローバルな視点で子どもの権利と福祉に関わる地域の問題を見つけ,改善策を考える。アクティブラーニングとして,実際に地域の問題を解決することを試みる。

授業計画
1回
オリエンテーションと「子ども観」の変遷について/子どもの権利条約
到達目標:〇授業の目的,到達目標,授業計画,評価方法を理解する
〇「子ども観」の変遷を理解する
〇「子ども」の定義について考える
〇子どもの権利条約について理解する
事前学習
[2h] 子どもの定義,子どもの人権,子どもの権利条約について調べる
事後学習
[2h] 〇フィリップ・アリエスの「子どもの誕生」を読んで理解を深める
〇新聞を読み,子どもの権利条約を脅かすような問題として,どのようなものがあるか調べ,まとめる

2回
SDGsと子どもの権利(1):貧困
到達目標:〇SDGsを理解する
〇日本及び世界の子どもの現状を理解し,福祉の視点をもつ
事前学習
[2h] 世界の子どもの貧困について調べる
事後学習
[2h] 事前課題で調べた貧困問題について,解決策を考える

3回
SDGsと子どもの権利(2):飢餓と水の問題
到達目標:世界の現状を理解し,福祉の視点をもつ
事前学習
[2h] 世界の飢餓や水の問題について調べて,まとめる
事後学習
[2h] 事前課題で調べた問題について,解決策を考える

4回
SDGsと子どもの権利(3):健康と福祉,教育について
到達目標:世界の現状を理解し,福祉の視点をもつ
事前学習
[2h] 世界の健康と福祉,教育について調べて,まとめる
事後学習
[2h] 事前課題で調べた問題について,解決策を考える

5回
SDGsと子どもの権利(4):紛争や戦争による子どもたちへの影響
到達目標:〇世界の現状を理解し,福祉の視点をもつ
〇複数の問題が関連していることを理解する
事前学習
[2h] 世界の紛争,戦争の問題について調べて,まとめる
事後学習
[2h] 過酷な状況にいる/いた子どもたちへどのような支援ができるか考えをまとめる

6回
子どもの権利と福祉に関わる身近な問題について考える(グループワーク)
到達目標:権利と福祉に関わるさまざまな問題があることに気づく
       
事前学習
[2h] 東金市の抱える子どもの権利に関係する問題を調べ,まとめる
事後学習
[2h] グループワークで興味をもった問題について,さらに調べる

7回目
地域の国際化による子どもの権利と福祉に関わる課題(グループワーク)
到達目標:地域の課題を見出すことが出来る
事前学習
[2h] 地域の国際化に伴う課題を調べ,まとめる
事後学習
[2h] 他の人の意見を聴き,興味をもったことに関して調べる

8回
地域の外国にルーツをもつ親の話を聴く
到達目標:当事者から話を聴くことで,地域の子どもの福祉課題を発見できる
事前学習
[2h] 外国にルーツをもつ家族の課題を考える
事後学習
[2h] 当事者の話をまとめ,どのような課題があるかをまとめる

9回
東金市の子どもの権利に関係する課題の整理(グループワーク)
到達目標:〇地域の課題を整理できる
〇他の学生たちと協働できる
事前学習
[2h] 他の自治体の国際化の状況について調べる
事後学習
[2h] 他の自治体ではどのような解決策,取り組みがなされているか調べ,福祉についての理解を深める

10回
取り組む課題を選択する(グループワーク)
到達目標:〇地域の課題を整理でき,取り組む課題を見いだせる
〇他の学生たちと協働できる
〇論理的に考えられる
〇アサーティブに自分の意見を言い,他者の意見を聴くことが出来る
事前学習
[2h] 取り組む課題の絞り込み方法について調べておくこと
事後学習
[2h] 選択した課題について,先行事例を調べる

11回
解決策を考える(グループワーク)
到達目標:〇自分たちで実施可能なオリジナルの解決策を考えることができる
〇話し合いから解決策を見つけ,まとめることができる
事前学習
[2h] 調べた先行事例を参考にしながら,オリジナルの解決策を考える
事後学習
[2h] 話し合いの結果をまとめる

12回
解決策をまとめる(グループワーク)
到達目標:〇企画書が書けるようになる
〇解決策を実施した場合の変化を予想できる
事前学習
[2h] 企画書の書き方を調べておく
事後学習
[2h] プレゼンの資料を作り始める

13回
研究発表会(グループワーク)
各グループで取り組んだ内容を発表する。各グループの発表を聞き,相互に学習する。
到達目標:〇地域の問題発見から解決策の提案,予測される効果について,わかりやすくプレゼンテーションできる
〇解決方法は多様であることを体験的に知る
事前学習
[2h] 発表資料の作成,プレゼンテーションの準備
事後学習
[2h] 〇他のグループの参考になるアイディアについて考え,理解を深める
〇この授業で学んだこと,身についたことをまとめレポートを提出する

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
小テスト・レポート・発表を実施する.評価配分は以下の通りとする.
〇小テスト 20%
〇課題・レポート 40%
〇授業への取り組み・発表(プレゼン資料を含む) 40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内での解説,または解説コメントを配布
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時に適宜プリントを配布
参考文献・推薦図書
『世界じゅうの子どもたち—いろいろな幸せのかたち』シュニッペンケッター,ベアトリクス(主婦の友社/2008/1,470)
『子どもによる子どものための「子どもの権利条約」』小口尚子・福岡鮎美(小学館/1995/1,428)
『コルチャック先生 子どもの権利条約の父』トメク・ボガツキ(講談社/2011/1,680)
『逐条解説 子どもの権利条約』喜多明人ら編(日本評論社/2009/2,520)
研究室
東金キャンパス・A棟・A420
オフィスアワー
S2:水曜 3時限,木曜3時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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