シラバス情報

授業科目名
心理療法論
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
岩田 泉
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
現在、何らかの心の問題や漠然とした不適応感を持つ人は多い。しかし、そこから自己とは何か、どう生きたらいいのか、何を信じたらいいのかなどの問題に何らかの解決を見出す人がいることも事実である。この授業では、心理療法の基本となる理論と方法を学び、心理療法からみた心の構造や機能、心の治療の基本メカニズム、カウンセラーとクライエント関係、心の発達と成熟などを考えることで、人の心をより深く理解することをめざす。また、そうした心の理解から、自己、生き方、信条などの問題を考えるきっかけを得る。できるだけ各心理療法に関連する心理尺度、心理テストなどを用いて、自己を測定することを試みる。
授業の概要
教科名:心理療法論(Study of Psychotherapy)
授業形態:講義
授業内容:授業では、まず、心の問題への理論モデルと心理療法の開発の関係を理解し、介入技法の違いを学ぶ。さらに心の問題の分類と現代的な概念、診断基準を理解する。代表的な心理療法として、精神分析療法、行動療法、認知行動療法、来談者中心カウンセリングに焦点をあて、その基本となる各理論と効果の機制を理解する。全体を通じて、心理的に援助するとは、また福祉職として支援するには、どのような心の知識が必要となるのか、また、心の治療にはどのような方法が考えられ、どう働きかけるのかを考えながら学習をすすめていく。
※自作の講義資料を中心に授業を進める。事前に講義資料をunipaに掲載するので、ダウンロードし授業時に参照できるよう準備すること。
※授業紹介動画 https://drive.google.com/file/d/10XbMhjbRuDykZ6YqysdYiD50LZwG3fuk/view?usp=sharing

授業計画
1回
1、心理療法とは
心理療法とは何か、さまざまな心理療法の理論から共通した心理治療の効果とそのメカニズムを理解する。
事前学習
シラバスを読み全体の講義内容を把握する。講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業の進め方、評価の基準を確認する。授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

2回
2、心理療法で扱う心の問題
心の問題の分類とその意味、現代的な診断基準DSMなどの基本的なとらえ方を学ぶ。
パーソナリティテストを用いて自己を測定し、自己を考察する中でパーソナリティと心の問題の共通点考える。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

3回
3、精神分析理論における無意識の意味
フロイトの精神分析の基本概念を理解する。また無意識とはどのような概念かを考える。
自己の無意識的な動機を質問紙からとらえてみる。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

4回
4、精神分析における心の構造とその機能
精神分析理論から見た自我の働きとその意味を理解する。健康な自我とは何かを考える。
エゴグラムから自我の機能と人間関係の関連を理解する。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

5回
5、精神分析療法の方法
自由連想の意味、および精神分析療法の過程で起こる転移や抵抗の意味を理解する。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

6回
6、ユングの分析心理学における心の補償と個性化        
フロイト理論と比較しながら、ユングの心の補償と個性化の理論を理解する。
連想テストからその意味と心のコンプレックス(複雑なもの)を考えてみる。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

7回目
7、愛着と適応       
愛着の概念と適応との関連から精神分析から発展したボウルビィの理論を理解する。  
愛着スタイルの測定から自己の愛着形成の意味を理解する。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

8回
8、アイデンティティの獲得    
エリクソンの発達理論から人間の発達過程における自我の課題とその特性を理解する。
自我同一性テストから自己意識の形成を理解する。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

9回
9、フラストレーション、コンフリクト、ストレス
フラストレーション、コンフリクトの概念を理解する。さらにストレスとそのコーピング方法を学ぶ。
ストレスチェックから自己のストレスとその対処の方法を考える。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

10回
10、行動療法の意味
学習理論とその臨床への応用としての行動療法を学ぶ。系統的脱感作の方法を理解する。
行動療法で用いる不安階層表を作成し、不安の強さに対する脱感作の意味を理解する。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

11回
11、認知行動療法-うつ病への応用
認知療法、論理療法、認知行動療法における基本的な概念を理解する。
自己の自動思考を特定してみる。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

12回
12、来談者中心カウンセリング
ロジャースの自己理論における心の問題の考え方、自己意識と体験の意味を理解する。
心の四つの窓から見た自己を考える。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

13回
13、カウンセリングのおける応答
来談者中心カウンセリングにおける応答の種類とその方法を学ぶ。
事前学習
講義資料をダウンロードし一通り目を通して、気になるキーワードや概念をチェックしておく。
事後学習
授業で紹介したキーワードや基本概念を振り返り、理解を深め、説明できるようにする。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
毎回の授業時に、授業で扱ったキーワード、専門用語や基本となる概念を中心に、内容を再認する小テストをおこなう(評価の90%)。また授業時の課題、参加意欲(評価の10%)を総合して評価する。評価の基準は、心理療法についての基本的な知識、専門用語や概念を身につけること。その知識を説明でき、活用できるようになることである。60%(60点)以上に単位を認める。

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業時に、前回行った小テストの解答を解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
自作の講義資料
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参考文献・推薦図書
『やさしく学べる心理療法の基礎』窪内節子、吉武光世共著(培風館/2003)
その他の参考文献については、授業時に必要に応じて紹介する。
研究室
A棟4階 409研究室 訪問時には事前にメールi-iwata@jiu.ac.jpまで連絡を
オフィスアワー
水曜2限、木曜昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
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