教員名 : 山本 響子
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授業科目名
日本国憲法
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
山本 響子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン(オンデマンド)
授業の到達目標及びテーマ
日本国憲法とは何かを理解し、今後、自分の身近で起こる社会問題について、憲法の観点から考察することができるようになることが、本授業の到達目標である。そのためには、「立憲主義」や、それを支える「国民主権」「人権の尊重」「平等」などが持つ意味を理解し、それらの原理にのっとって諸問題に取り組む力を身につける必要がある。また、国家を運営するために必要な議会・内閣・裁判所といった諸制度(統治機構)についても、ただ仕組みを知るだけではなく、国民主権等とのかかわりを考慮に入れつつ、より深いレベルで理解することが目指される。
授業の概要
日本国憲法の理解を通して国政全般の基本的枠組みを知る。その際、国の統治機構や地方自治制度、現行憲法が掲げる基本原理(たとえば、国民主権・平和主義・基本権尊重等々)の考察をなし、その全体像の把握に務める。さらに、現行憲法制定の背景を探ることにより、昨今、話題の護憲・改憲論にも論究する。
講義は、up to dateな憲法問題を題材にする関係上、下記「授業計画」の順序を外れる場合がある。また、そのために、「事前・事後学習」に関しては、毎授業時間終了時、適宜、指示する。 【授業形式と授業回数】 この講義は全14本の動画から成る、オンデマンド授業である。原則としては1時限に動画を1本公開する形式で行うが、期末試験等の関係上、第1週の5限と、第4週目の5限には、2本の動画を公開するため、いずれも忘れずに受講すること。したがって、以下の授業の「1回目」、「2回目」という記載は、授業回数と対応するものではなく、「1本目(の動画)」「2本目(の動画)」という意味で理解してほしい。 授業計画
1回
第1回 国民主権と立憲主義
日本国憲法とは何か?を、主に明治憲法との比較を通して考える。 事前学習
事前学習:明治憲法と日本国憲法の決定的な違いは何かを調べておくこと。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
2回
第2回 参政権と国務請求権
民主主義国家において、自分が主権者であるとはどういうことかについて考える。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
3回
第3回 精神的自由権①表現の自由
憲法21条に定められている表現の自由の内容を理解し、どのような場合に制限されうるかを考える。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
4回
第4回 精神的自由権②思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由
考えることや思うことは、頭の中で起こっていることだから自由であって侵害されえないようにも思われるが、本当にそうだろうか?思想良心の自由等が、憲法によって保障されることの意味を検討する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
5回
第5回 人身の自由と法の適正手続
犯罪者に人権などない、という言説は、憲法上どのように評価されるだろうか?国家が人から自由を奪い、不利に取り扱う場合に守らなければならないルールについて理解する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
6回
第6回 経済的自由
どこに住み、どのように暮らすかを自分で決める権利と財産権、およびその制約について考える。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
7回目
第7回 知的財産権と憲法
いわゆる「パクリ」や「コピペ」がなぜ許されないのか、憲法の観点を踏まえて考察する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
8回
第8回 社会権
人間らしい暮らしをする権利とは一体何か、それを保障するためにどのような仕組みがあるかを、自由権との関係などを考えつつ、理解する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
9回
第9回 教育を受ける権利と児童の権利・幸福追求権と新しい人権
教育を受ける権利と、それに対応する親や国家の義務を理解し、教育の自由とは何かを考える。 憲法13条の内容を理解し、そこから導かれうる新しい人権について検討する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
10回
第10回 人権の享有主体
憲法上の「国民」とは誰だろうか?という問いから出発し、法人、天皇・皇族、外国人に人権は認められるかについて考える。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
11回
第11回 法の下の平等、家族における平等
個人の尊厳を支える原理として「平等」を理解し、様々な場面で起こりうる「不平等」の問題を考察する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
12回
第12回 統治①国民主権と国家の仕組み
国民主権を基軸として、立法と行政の仕組みを理解する。また、財政や地方自治といった仕組みが憲法においてどのように定められているかを理解する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
13回
第13回 統治②司法と憲法保障
立法・行政と並んで三権を構成する司法について学ぶ。また、憲法を国家に守らせるための仕組みを理解する。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
14回
第14回 安全保障と平和主義
憲法9条の成立した背景や、これまでの議論をたどり、平和主義および安全保障に対する理解を深める。 事前学習
前回授業の終わりに適宜指示するもの。
事後学習
レジュメの問いに答える。また、小テストを受け、間違えたところを復習する。その他授業内で指示するもの。
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
中間テスト:40%
期末テスト:60% いずれもmanaba上の小テスト機能を使う。 ※中間テスト・期末テストがない週に行う「小テスト」の提出をもって、出席とみなす。これもmanaba上の小テスト機能を使う。 ※出席が3分の2以上でないと、中間テスト・期末テストの採点対象にならない(中間テストと期末テストさえ提出すればよいわけではない)点に注意すること。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
中間テスト・期末テストの解説は、授業とは別の動画を作成・アップし、フィードバックを行う。なお、manabaの掲示板にて質問を随時受け付け、次回以降の授業で質問への回答を行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
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参考文献・推薦図書
レジュメを使って授業を進めるため、以下の書籍を購入する必要はないが、関心があれば適宜参照すること。
1)志田陽子(編著)『合格水準 教職のための憲法』(法律文化社、2017年) 2)斎藤一久ほか(編)『図録 日本国憲法〔第2版〕』(弘文堂、2021年) 研究室
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