シラバス情報

授業科目名
異文化間コミュニケーション論
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
林 千賀
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
ディプロマ・ポリシーに基づき、この授業では、専門知識・スキルとコミュニケーション能力を身につける。そのためにこの授業では、グローバル化がすすむ社会や世界との関わりの中で、文化背景の異なる人々との円滑なコミュニケーションを行うために必要な知識とスキルを理解することを目指す。さらに外国語やその背景にある文化の多様性及び異文化コミュニケーションの現状と課題について基本的な理論をディスカッションしながら学んでいく。また、異なる文化・言語を有する人々それぞれの事物の捉え方やコミュニケーション・ストラテジーについて理解する。まず、異文化間コミュニケーションとは何かを理解し、西洋・東洋文化と比較しながらディスカッションを中心に学んでいく。さらに英語が使われている国・地域の文化を通じて、表現力(言語と非言語)への理解を深め、言語教育の授業に資する知見を身に付ける。この授業は、英語・国語科目の教職、日本語教員養成課程(副専攻)、児童英語教育の必須科目であるため、コミュニケーション教育、異文化間教育の観点からも学ぶ。また、最近の異文化間コミュニケーションの理論である異文化間トレランスや留学生のためのメンタルヘルスも学ぶ。
授業の概要
この授業では、異文化間コミュニケーションとは何か、ディスカッションを中心に理論を学んでいく。そして、多様な文化的背景を持った留学生との授業外での交流を通じて文化の多様性及び異文化交流の意義について体験的にも学び、理論と実態を結びつけ学んでいく。授業はボトムアップ型の授業形態で進み、恊働学習を中心とした課題遂行型の授業を目指す。授業形態は、講義科目であるが、ディスカッション形式ですすめていくので積極的な参加が求められる。

授業計画
1回
異文化間コミュニケーションとは何か:文化とは何か「文化の島」と「高文化と低文化」を学び、「対人コミュニケーションモデル」について
到達目標:文化とは何か、コミュニケーションとは何か、異文化間コミュニケーションとは何か理解できる。そして異文化のコミュニケーションにおいて留意すべき点について理解することができる。
事前学習
[2h] 教科書のp12~31をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。異文化間コミュニケーションとは何か調べたり、考えたりしておくこと。
事後学習
[2h] 第1回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

2回
「異文化(間)コミュニケーションとは何か、そして、常識の違いや高コンテキスト文化と低コンテキスト文化について、小テスト(1)
到達目標: 高コンテキスト文化と低コンテキスト文化、コミュニケーションスタイル、自己開示について理解できる。



事前学習
[2h] 高コンテキスト文化と低コンテキスト文化、コミュニケーションスタイルについて教科書(pp117~132)を読んでおくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第2回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。特に高コンテキスト文化と低コンテキスト文化、コミュニケーションスタイルをよく復習しておくこと。

3回
文化相対主義と自文化中心主義、多文化主義と同化主義、高コンテキスト文化と低コンテキスト文化、小テスト(2)
到達目標:異文化、社会に対する捉え方( 文化相対主義と自中心主義、 多文化主義と同化主義、多文化・多言語主義、復言語・複文化主義など)について理解することができる。そして、異文化接触における異文化コミュニケーションやエポケー、異文化間トレランスについても事例を通して理解できる。
事前学習
[2h] 教科書のp31~34、p117~120をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。異文化理解、同化主義、多文化主義について予習しておくこと。そして、自民族主義と文化相対主義の違いについて、考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。事例「もう懲り懲りホストファミリー」を読んで自分の考えをまとめておくこと
事後学習
[2h] 第3回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。テキストのp11~34をよく読んでおくこと。

4回
ステレオタイプ、偏見と接触仮説、差別:小テスト(3)
到達目標:ステレオタイプのプロセスについて理解できる。
事前学習
[2h] 教科書のp62~80をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。ステレオタイプのプロセス、偏見がなぜ生まれるか、差別との違いは何かなど、調べて考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。テキストp11~34をよく読んでおくこと。
事後学習
[2h] 第4回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。エンパシーに関する課題1をし、授業でディスカッションの準備をしておくこと。課題2(偏見逓減教育)をする。特にテキストのp62〜読んでおくこと。

5回
偏見と接触仮説(p62~81)、小テスト(4)
偏見やステレオタイプはなぜ生まれるか。幻想関の事象、3つの脅威、接触仮説などについて学ぶ
達成目標:ステレオタイプ、偏見と接触仮説について理解できる。
事前学習
[2h] 偏見と接触仮説(p62~81)をよく読んでおくこと。小テストのために復習しておくこと。
偏見やステレオタイプはなぜ生まれるか。幻想関の事象、3つの脅威、接触仮説などについて学んでおくこと。
事後学習
[2h] 偏見やステレオタイプはなぜ生まれるのか、ノートにまとめておくこと(個人のパーソナリティ、カテゴリー化、幻想関の事象、3つの脅威、接触仮説とは、エンパシー)
<実験>自分が以下の人(1つ選ぶ)になったつもりで生活してみてください。そこから何 を感じたか次回、チャットしてもらいます。
・日本で生まれ育ったブラジル人、同性愛者、障害者、留学生、〇〇人、高齢者
課題<考えよう>偏見逓減教育のためにどのような教育をすべきか。自分の考えや教育プランをまとめておくこと。

6回
カルチャーショックとは何か(1):小テスト(5)
到達目標:カルチャーショック(U曲線とW曲線)、逆カルチャーショックとは何か、そして適応プロセスについて理解できる。。
事前学習
[2h] 教科書のp159~169、p177-178をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。カルチャーショック(U曲線とW曲線)について、調べて考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第6回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。逆カルチャーショックの事例を読んでおくこと。

7回目
カルチャーショックとは何か(2)、小テスト(6)
異文化適応のプロセス(異文化感受性発達モデル)、ソーシャル・サポートについて学ぶ。
到達目標:異文化適応について理解できる。
事前学習
[2h] 教科書のp169~176をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。異文化適応のプロセスについて、調べて考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第7回の授業で学んだ内容を教科書と配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。


8回
異文化間トレランスと異文化感受性発達モデル:事例から学ぶ。小テスト(7)
多文化共生・異文化適応・異文化変容、異文化適応プロセス、メンタルヘルスとは何か学ぶ。特に自文化とは異なる環境にある学修者に配慮した指導を考えるために、学習の継続の障害となりうる要因や、学習者の心的側面における対応に関する基本的な知識について理解する。
到達目標:異文化間トレランスとメンタルヘルスについて理解できる。

事前学習
[2h] 配布資料でよく読み、配布資料の空欄を埋めておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第8回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。


9回
円滑なコミュニケーションを実現するために、コミュニケーションにおける言語行動の様相や方略についt理解する。そして言語メッセージと非言語メッセージ(日本人のジェスチャーと外国人のジェスチャー)を比較する。小テスト(8)
到達目標:非言語行動の特徴や種類、役割について理解し、言語教師の非言語行動が果たす役割について理解するすることができる。そして非言語メッセージについて理解することができる。
事前学習
[2h] 教科書のp135~157をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。身体的動作(ジェスチャー)について、調べて考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。課題(日本人のジェスチャーと外国人のジェスチャーについてインタビュー)をしておくこと。
事後学習
[2h] 第9回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

10回
異文化シュミレーションゲーム・バーンガ、小テスト(9)
到達目標:バーンガという異文化シュミレーションゲームを通して、異文化理解、カルチャーショックなどを学ぶ
事前学習
[2h] 第9回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。
事後学習
[2h] 第10回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

11回
異文化教育・訓練とは何か、シュミレーションゲームを例に(振り返り):小テスト(10)
到達目標:異文化教育とは何か、コミュニケーション教育とは何か理解でき、多文化共生とは何かについて理解できる。
事前学習
[2h] 教科書のp220~230をよく読み、配布資料でよく予習をしておく。異文化シュミレーションゲームについて、調べて考えておくこと。配布資料の中のチャット、ディスカッションの箇所は事前に自分の考えをまとめ、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第11回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、次回の小テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

12回
異文化教育・訓練とは何か(2)、コミュニケーション教育とは何か:小テスト(11)
到達目標:異文化教育とは何か、コミュニケーション教育とは何か理解でき、多文化共生とは何かについて理解できる。
異文化コミュニケーションの教育
事前学習
テキストp208~219を読んで以下の配布資料の下線部を埋めなさい。<認知><情動><行動>についてよく学んでおくこと。
事後学習
[2h] 第12回の授業で学んだ内容を配布資料で復習しておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

13回
授業の振り返り、期末試験のための復習シートの答え合わせ
到達目標:これまでの授業の振り返りを通して、授業の内容が理解できる。
事前学習
[2h] 振り返り復習シートをすること。復習シートについては、授業で発言できるようにしておくこと。
事後学習
[2h] 第13回の授業で学んだ内容を配布資料で復習し、期末テストの準備をしておくこと。授業で取り上げた内容を教科書で確認をして理解を深めておくこと。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
小テスト・レポート・期末試験を実施する。評価配分は以下の通り。
試験:40%  
小テスト:40%  
授業中の積極的な発言と課題:20%
通常通り、指定された試験日に実施する:持ち込み不可 

「出席確認方法」を明記してください。
・Webex の参加記録及び授業前に実施するmanabaによる理解確認テストの受験で確認 する。

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題、小テストに関するフィードバックは、次の授業で行う。重要事項は授業中や質問コーナーで解説を加える。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション 多文化共生と平和構築に向けて』
石井敏・他
有斐閣選書
9784641281332
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参考文献・推薦図書
『新・はじめての日本語教育 基本用語事典 日本語教育能力検定試験対策 増補改訂版 』高見澤孟、伊藤博文、ハント陰山裕子、池田悠子、西川寿美、恩村由香子、新山忠和、林千賀 アスク出版 2019年 2600円
『異文化コミュニケーション・ハンドブック』石井敏 他 (2003) 有斐閣選書 1900円
研究室
東金キャンパスH棟4階 404
オフィスアワー
水曜お昼休み
他のオフィスアワーについては、初回の授業で発表する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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