シラバス情報

授業科目名
国際文化入門
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
塩出 浩和
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
国際文化学(Intercultural Studies)とは如何なるものかを理解するため、ひとつの視点として日本・日本人が持つと考えられる社会・文化的な特徴について、国内外における異なる文化集団の関係性から学ぶことを目標とする。私たちが生きているグローバルな国際社会とはどのようなものなのか、私たちにとって身近な日本・日本人をめぐる議論から学び、さらに、学生ひとりひとりが国際文化学的視点を獲得することを目標とする。あわせて、NGO職員としての担当者の香港およびマレーシアでの4年にわたる勤務経験(現地調査と関係NGO等との調整業務など)と生活体験から得た知見を学生たちと共有することを通して、履修者の「多様な文化に対する鋭敏な感受性」を涵養する。



授業の概要
科目名:国際文化入門(Introduction to Intercultural Studies)
授業形態:講義
内容:国際文化学とは何かについて、さまざまな視点からのアプローチがされている。本授業はコースの基礎科目として、アクティヴ・ラーニング授業のかたちで、国際文化学を主体的に学ぶことを目指している。グローバルな社会の動向について理解するためには、まずは自分が置かれた位置を確認する必要がある。多様な主体によって形成されている国際社会において、自分自身も主体的に関わっていることを自覚する必要がある。そのために、知識を身につける机上の勉強をするだけではなく、体験的な学びを組み合わせて行う授業にしていく。
 次のキーワードを中心に授業を展開する。日本・日本人イメージ、異文化集団の関係性、旅、環境、第三世界、地球市民、多文化社会、地域社会、そして、地域としては、中国・マカオ・香港・台湾・神戸・長崎・沖縄・アメリカ、食文化とファーストフード店。
 教科書および事前に配布する資料や参考文献を丹念に予習し、積極的に授業に参加し、授業終了後には授業内容を整理して復習することが求められる。
授業で主に使用する言語:日本語

授業計画
1回
1 授業への導入。国際文化学とは何か。今後の授業の順番は入れ替わることがある。
  第3回授業から指定の教科書を使うので、入手しておくこと。課題(ミニットペーパー)は毎回授業後半に提出すること。これは、出席確認と評価につながる。質問のある学生は授業中に聞くこと。また、急がない場合はshiode@jiu.ac.jp に書くように。
到達目標: 国際文化学とはなにかを理解すること。
 課題:あなたの考える「国際文化」について70字程度にまとめなさい。 
事前学習
[事前学習:2h] 国際文化学について、調べてみる。









事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、復習すること。


2回
2 国際文化に関するイメージを身近な題材で認識する
到達目標: 身近な題材で考える。コンビニから見る世界のありよう。私とあなたから私 たちとあなたがたの関係へ。


 課題:あなたの家にある食材パッケージの表示を観察して、その産地に思いを巡らし50字程度で書きなさい。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書「はじめに」と第1章「旅する世界」前半(1頁〜34頁)
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習をすること。

3回
3 旅とはなにか
到達目標: 旅とはなにかを理解する

 課題:いろいろな旅があるが、あなたの印象に残った旅を70字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第1章「旅する世界」後半35頁〜49頁、第4章「国際観光の光と影」前半を読むこと。

 課題:いろいろな旅があるが、あなたの印象に残った旅を70字程度にまとめる。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書で復習する。


4回
4 国際観光、国際学の「学び」から見る国際観光の在り方
到達目標: 国際学の学びから見る「国際観光」を理解する


 課題:あなたのイメージする途上国への観光について70字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第4章前半95頁〜101頁(1)を読んで勉強しておく。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書で復習する。

5回
5 国際観光、観光産業が落とす影
到達目標: 前回は光の部分を勉強し、5回目は国際観光の影の部分を理解する


 課題:観光の負の部分について70字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第4後半102頁〜113頁(2)を読んで勉強しておく。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書で復習する。

6回
6 多文化社会を生きる「私」
到達目標: 日本にいながら多文化社会のなかにいることを理解する


 課題:あなたが思うエグゾチックな県民について100字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第7章前半(155頁〜165頁)を読んでおく。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書を復習する。

7回目
7 自分の文化と向き合う方法
到達目標: 身近な自己の文化を再発見する試みが可能であることを理解する。

事前学習
[事前学習:2h] 教科書第7章後半(166頁〜175頁)を読み、参考文献資料も使って調べる。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書を復習する。

8回
8 グローバリゼーションのもとでの日本の地域社会

到達目標: グローバル化がすすむ中、私たちが内包されている地域社会について理解し、マイクロクレジットについても学ぶ。

 課題:あなたが思いつくグローカリゼーションの事例について70字程度にまとめ。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第6章前半(134頁〜142頁)と後半(143頁〜154頁)を読み、予習する。
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習する。

9回
9 「豊かさ」について考える
到達目標: 「豊かさ」とは物質文化だけではないことを理解する。

 課題:戦場の記憶をとどめる博物館についてあなたの感想を70字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第9章(197頁〜215)を読んで予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習をしておくこと。

10回
10 「第三世界」という世界観(1)
到達目標: 「第一、第二、第三、第四世界」という基本概念を理解する。


 課題:「第三世界」とは何について100字程度で説明する。

事前学習
[事前学習:2h] 教科書第2章前半(50頁〜70頁)を読み、予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書を読み、授業の復習をしておくこと。

11回
11 「第三世界」という世界観と環境問題(2)
到達目標: 「第三世界」を後れた世界(?)と環境意識の認識の存在を理解する。


 課題:身近に感じる環境問題について70字程度にまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第3章前半(73頁〜82頁)
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習をしておくこと。

12回
12 環境問題とフェアトレード
到達目標: 公平な分配を実現するため、フェアトレードが考えられたことを理解する


 課題:「フェアトレード」という用語を70程度で説明する。
事前学習
[事前学習:2h]  教科書第3章後半(83頁〜94頁)を読み、予習する。
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習をしておくこと。

13回
まとめと総復習



事前学習
[事前学習:2h] (前半)教科書第10章、216頁〜238頁、(後半)教科書第5章(114頁〜134頁)を読み、予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み、授業の復習をしておくこと。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
毎回の授業の課題(ミニットペーパー):50点
期末試験:50点
 上記の合計で評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
ひとつ前の授業のミニットペーパーについて回答・解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
私たちの国際学の学び
奥田孝晴ほか
新評論
9784795809995
参考文献・推薦図書
『国際文化学の創造』三宅義子ほか(明石書店、2002年)
『国際的な人の移動と文化変容』人の移動と文化変容研究センター(ハーベスト社、2008年)
『異文化間協同—国際文化学の展開』小林哲也/森聖雨/太田洋子編著(アカデミア出版会、2011年)
『近代とはいかなる時代か —モダニティの帰結』アンソニー・ギデンズ著 (松尾精文、小幡正敏訳)(而立書房、1993年)
『日本人はなぜ存在するか』與那覇潤著(集英社文庫、2018年)
『菊と刀 —日本文化の型』ルース・ベネディクト著(多種多様な翻訳本有り)
『沖縄の人とブタ』比嘉理麻著(京都大学出版会)


研究室
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