シラバス情報

授業科目名
コミュニケーションインターンシップ
学年
1年
単位数
3.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
林 千賀
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
この研修は、本学の海外姉妹大学で実施される日本語教育実習のインターンシップである。海外研修は約10日間の予定でおこなう。ただし、事前授業が約10日間ある(約26回ほど)。「日本語を教える」「日本文化を紹介する」という活動を通して日本という国、文化、言語を外から見ることでグローバルな視野を身に付けることをこの研修の目的とする。今年度は台湾での実習を予定しているが受け入れ可能か確認後に実施が決まる。以下が到達目標である。
1.リーダーシップ育成を目指すと共に海外の日本語プログラムについて知る。
2.日本語非母語話者に日本語を指導することにより、日本語を再認識する。
3.日本文化を紹介することによって自国文化を再認識し、国際性を養う。
4.教育実習や授業見学を通じて、外国の日本語教育事情を理解する。
事前講義が出発の1ヶ月前から始まる。また、事前準備に参加できない場合は、研修にいけなくなる場合もあるので注意してもらいたい。この研修には、日本語教員養成副専攻の学生以外も参加することができる。説明会が前期中に行われるので、説明会に参加し、プログラムの内容について確認すること。
授業の概要
研修出発前の事前講義では26回の授業として準備を行う。主に教材作成、教案作成と実習リハーサルを出発前に行う。また、研修中は、訪問先の日本語学習者との交流を積極的に行う。リハーサルで十分に練習を重ねた上で実習を行うので事前講義の参加が義務づけられる。各実習はグループ毎にわかれて実習を行う。実習後は、反省会を行い、お互いの授業についてディスカッションをし、よりよい実習ができるよう心がける。また、週末は、日本語学習者たちと交流しながら市内を視察し、外国の文化も学ぶ。研修から帰国後の事後研修では、成果発表のための準備を行う。今年度のコミュニケーション・インターンシップ研修がは実施されるか否かは、海外姉妹大学の受け入れ次第で決まる。

授業計画
1回
日本語を教えるとは、日本文化の紹介:ディスカッション
【到達目標】研修のスケジュールと実習グループが発表され、どのような実習をするのか、把握する。
事前学習
[2h]どんな日本文化を紹介したいのか、よく考えておくこと。
事後学習
[2h]配布された資料をよく読み、本研修の目的と概要を確認し、実習生としての責任や課題を理解すること

2回
日本文化の紹介:模擬授業と教案の書き方、固定的練習と創造的練習について
【到達目標】グループ内でどのような文化紹介をするのか決定する。固定的練習と創造的練習の違いを理解することができる。
事前学習
[2h]配布資料をよく読んでおくこと
事後学習
[2h]グループ内で固定的練習と創造的練習の案を考えておくこと。

3回
ひらがなの教え方:教材作成と教案の書き方と模擬授業
【到達目標】ひらがなの教え方が理解できる。教員のデモンストレーションを見てどのようにしてひらがなを教えるのか、把握できる。
事前学習
[2h]配布資料をよく読んでおくこと
事後学習
[2h]ひらがなの教材と教案を仕上げること。グループ内で練習を重ねること。

4回
初級文法1(LにNがある)の教え方:教材作成と教案の書き方を学ぶ、模擬授業
【到達目標】初級文法1(LにNがある)の教え方が理解できる。教員のデモンストレーションを見てどのようにして教えるのか、把握できる。
事前学習
[2h]配布資料をよく読んでおくこと
事後学習
[2h]初級文法の教材や教案をグループ毎に仕上げておくこと。教材を仕上げた後はグループ毎に練習を重ねておくこと。

5回
初級文法2(OをVに行きます)日本語の教え方:教材作成と教案の書き方と模擬授業
【到達目標】初級文法2(OをVに行きます)の教え方が理解できる。教員のデモンストレーションを見てどのようにして教えるのか、把握できる。
事前学習
[2h]初級日本語の教材や教案を模擬授業で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。
事後学習
[2h]初級文法の教材や教案をグループ毎に仕上げておくこと。教材を仕上げた後はグループ毎に練習を重ねておくこと。

6回
初級文法3(Vて下さい)の日本語の教え方:教材作成と教案の書き方
【到達目標】初級文法3(Vて下さい)の教え方が理解できる。教員のデモンストレーションを見てどのようにして教えるのか、把握できる。
事前学習
[2h]初級日本語の教材や教案を模擬授業で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。
事後学習
[2h]初級文法の教材や教案をグループ毎に仕上げておくこと。教材を仕上げた後はグループ毎に練習を重ねておくこと。

7回目
ホテル日本語の教え方:模擬授業
【到達目標】ホテル日本語の教え方が理解できる。教員のデモンストレーションを見てどのようにして教えるのか、把握できる。
事前学習
[2h]初級日本語の教材や教案を模擬授業で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。
事後学習
[2h]ホテル日本語の教材や教案で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。初級文法教科書第4課、第5課、第6課の教材と教案を仕上げること

8回
授業リハーサル:ひらがな(あ行、か行、さ行、た行、な行)
【到達目標】フラッシュカードとシートでひらがなを教えることができる。

事前学習
[2h]ひらがな(あ行、か行、さ行、た行)の教案と教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]ひらがなの教材や教案で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。

9回
授業リハーサル:ひらがな(な行、は行、ま行、や行、わ行、ん)
【到達目標】ビンゴゲームやカルタなどのゲームを用いてひらがなを教えることができる。
事前学習
[2h]ひらがな(な行、は行、ま行、や行、わ行)の教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]ひらがなの教材や教案で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。

10回
授業リハーサル:初級日本語(LにNがある)
【到達目標】初級文法1(LにNがある)を教えることができる。
事前学習
[2h]初級日本語の教案と教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]初級文法1の教材や教案で指摘された箇所を中心に修正しておくこと。各グループで練習しておくこと、

11回
授業リハーサル:初級教科書(Vました、Vませんでした)
【到達目標】初級文法2(Vました、Vませんでした)を教えることができる。
事前学習
[2h]初級文法2(Vました、Vませんでした)の教案と教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]初級日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

12回
授業リハーサル:初級文法3(OをVに行きます)
【到達目標】初級文法3(OをVに行きます)を教えることができる。
事前学習
[2h]初級文法3(OをVに行きます)の教案と教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]初級日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

13回
授業リハーサル:初級文法4(Vて下さい)
【到達目標】初級文法4(Vて下さい)を教えることができる。
事前学習
[2h]初級文法4(Vて下さい)の教案と教材でグループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]初級日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

14回
授業リハーサル:中級文法1(第1課)
【到達目標】第1課を教えることができる。
事前学習
[2h]中級文法 第1課の教案と教材を作成し、グループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。

事後学習
[2h]中級文法の日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

15回
授業リハーサル:中級文法2(第2課)
【到達目標】第2課を教えることができる。
事前学習
[2h]第2課の教案と教材を作成し、グループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]中級文法の日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

16回
授業リハーサル:中級文法3(第13課)
【到達目標】第13課を教えることができる。
事前学習
[2h]第13課の教案と教材を作成し、グループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]中級文法の日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

17回
授業リハーサル:中級文法4(第14課)
【到達目標】第14課を教えることができる。
事前学習
[2h]第14課の教案と教材を作成し、グループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]中級文法の日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。

18回
授業リハーサル:中級文法5(第26課)
【到達目標】第26課を教えることができる。
事前学習
[2h]第26課の教案と教材を作成し、グループ毎にリハーサルの準備をしておくこと。
事後学習
[2h]第1課からの中級の教案と教材を再度修正し、グループ毎に練習を重ねておくこと。

19回
授業リハーサル:中級文法6(第1課〜)
【到達目標】修正を加えた第1課からの内容を教えることができる。



事前学習
[2h]第1課からの中級の教案と教材を再度修正し、グループ毎に練習を重ねておくこと。
事後学習
[2h]中級文法の日本語の教案と教材でグループ毎に修正を加え、練習しておくこと。



20回
授業リハーサル:中級文法7(第13課〜)
【到達目標】修正を加えた第13課からの内容を教えることができる。
事前学習
[2h]第13課からの教案と教材を再度修正し、グループ毎に練習しておくこと。
事後学習
[2h]第1課からの中級の教案と教材を再度修正し、グループ毎に練習を重ねておくこと。

21回
文化紹介のリハーサル:きものの着付け
【到達目標】着物が着付けられる。
事前学習
[2h]浴衣の着付けの動画を見て、着付けられるようにグループ毎にしておくこと。
事後学習
[2h]浴衣の着付けを練習し合うこと、また指摘された箇所を修正し練習しておくこと。

22回
文化紹介のリハーサル:日本の遊び
【到達目標】日本の遊びを「やさしい日本語」で紹介し、交流を目的とした活動ができるようになる。
事前学習
[2h]日本の遊びの担当者を決めどのようなコミュニケーションをして遊びを紹介するのか、グループ毎に考えておくこと。
事後学習
[2h]日本の遊びの担当者を決め練習し合うこと、また指摘された箇所を修正し練習しておくこと。

23回目
文化紹介のリハーサル:日本語の伝統行事
【到達目標】日本の伝統行事について「やさしい日本語」で紹介し、交流を目的とした活動ができるようになる。
事前学習
[2h]伝統的な日本の行事が分かりやすくパワーポイントを作成しておく。
事後学習
[2h]指摘されたPPTの箇所を修正し練習しておくこと。

24回
最終リハーサル1:ひらがな
【到達目標】固定的練習と創造的練習の活動が入った教え方ができる。
事前学習
[2h]ひらがな導入、固定的練習、創造的練習を入れた教え方で教えられるようにグループ毎に練習しておくこと。
事後学習
[2h]グループ毎に練習を重ね最終リハーサル後も何度も練習しておくこと。他、グループ内で話し合うこと。

25回
最終リハーサル2:ホテル日本語[チェックイン]と初級文法
【到達目標】固定的練習と創造的練習の活動が入った教え方ができる。
事前学習
[2h]グループ毎に練習を重ね、最終リハーサル後も何度も練習しておくこと。教材を再度検討すること。
事後学習
[2h]最終リハーサル後も何度も練習しておくこと。教材を再度検討すること。

26回
最終リハーサル3:中級文法
【到達目標】固定的練習と創造的練習の活動が入った教え方ができる。
事前学習
[2h]中級文法の最終リハーサルのために教材を修正し、各グループで練習をしておくこと
事後学習
研修(9月に約2週間):
1、台北城市科技大学において:交流会(1コマ)と日本語の実習(30コマ)(予定)
2、淡江大学において:交流会(2コマ)と日本語教育実習(30コマ)、(予定)
実習は、一人、約400分(20分x20回)ほどの実習を行う。研修のスケジュールについては、出発前の事前研修期間に配布する。
事後学習:
研修からの帰国後の事後研修として海外姉妹大学での成果をまとめ、基礎ゼミで発表する。また、写真集を作成し、基礎ゼミで発表する。また、レポートを提出し、報告会のためのPPTを作成する。  

試験及び成績評価
事前講義への参加取り組み&教材作成とリハーサル:20%
研修中における実習:40%
研修後のレポート:40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業内で解説・指導、または解説コメントを配布
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業ごとに資料を配布する
参考文献・推薦図書
小林ミナ「よくわかる教授法」アルク 2000円
黄招憲、紙矢健治、尾崎富枝『旅館実務日語会話』 到良出版社
研究室
東金キャンパス H棟4階404号室
オフィスアワー
水曜日昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ