教員名 : 石田 ゆかり
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授業科目名
地域診断と地域活動
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
看護学部教員、濵田 昌実、石田 ゆかり
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
① 地域集団を対象に展開する地域診断(コミュニティ・アセスメント)の意義と技法がわかる。
② 地域診断に必要なデータ(地域の特性、環境、地域で活用できる資源等)の種類を知り、地域の情報を収集できる。 ③ 収集したデータを活用して、健康問題の状況、背景を推定しながら、地域の健康課題の抽出ができる。健康課題の優先順位の決定方法がわかる。 ④ 健康課題を解決するために行う、公衆衛生看護活動の計画・実施・評価・改善のプロセス(PDCAサイクル)の展開について理解する。 ⑤ 地域の健康問題を解決するために、強み(assets,社会資源)を生かし、地域ケアシステムを形成、発展、構築するための要素と方法および、活用できる理論について理解する。 授業の概要
① 地域診断と地区活動 community diagnosis and community activity
② 講義形式とグループ学習形式を組み合わせて実施する。 ③ 講義により、公衆衛生看護活動の基礎となる地域診断および、ダイナミックに地域ケアシステムを構築するための活動方法等について理解する。講義中心の時間においても、随時、授業のテーマに関連する数人単位のディスカッションやグループワークを行い、理解を深める。また、本学の地元地域の健康に関連する情報を実際に収集し、それらを統合してアセスメントし、地域の健康課題とその背景要因を推察する演習を行う。これらを通して、到達目標に至る学習を構成する。 授業計画
1回
4/8(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】オリエンテーション、地域診断と地域活動の基盤となる理論と方法論 【到達目標】地域診断と地域活動の基盤となる理論と方法論について概説できる。 【キーワード】 地域診断、PDCAサイクル、プリシード・プロシードモデル、コミュニティ・アズ・パートナーモデル 事前学習
地域における保健師の役割10項目の示す意味について調べてまとめる(2h)
事後学習
授業の内容をふまえ、事前学習および、関連科目を復習する
近隣市町村の情報を収集し、地域診断を実施したい市町村をレポートとあわせて提出する(2h) 2回
4/15(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域活動の対象と目的・方法 【到達目標】健康課題に関連する地区活動の対象や方法を説明できる。 【キーワード】一次予防・二次予防・三次予防、ソーシャルキャピタル、民生児童委員、自治会 事前学習
2年次「健康支援と健康教育」の授業内でキーワードに該当する箇所を復習してから授業に出席する(2h)
事後学習
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h)
3回
4/22(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域特性の把握方法 保健統計等の既存資料、地区視診からの情報収集 【PC①】 【到達目標】地域診断に役立つ地域の資料、保健統計資料を列挙できる。 保健統計等の既存資料や、地区視診から、地域の情報を収集する方法を説明できる。 【キーワード】 地域診断、地域特性、健康寿命、人口動態統計、健康日本21、健康増進計画 事前学習
教科書P30~36を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h)
4回
4/29(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域の情報収集の実際① 【PC②】 【到達目標】地域診断に役立つ地域の資料、保健統計資料を列挙できる。 保健統計等の既存資料や、地区視診から、地域の情報を収集する方法を説明できる。 【キーワード】e-stat、千葉県衛生統計年報、千葉県健康情報ナビ、地域保健・健康増進事業報告、総合計画、健康増進計画 事前学習
教科書P30~36を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h)
5回
5/13(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域の情報収集の実際② (グループ)【PC③】 【到達目標】グループワークを通して地域診断に必要な地域の情報を収集することができる。 【キーワード】千葉県衛生統計年報、千葉県健康情報ナビ、地域保健・健康増進事業報告、総合計画、健康増進計画 事前学習
教科書P30~36を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h)
6回
5/20(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域のアセスメントの実際、健康課題の抽出・優先順位の決定、関連図の作成①【PC④】 【到達目標】地域の情報から健康課題をアセスメントする方法、健康課題の優先順位を判断する方法を説明できる。 【キーワード】地域診断、アセスメント、健康課題の抽出、健康課題の優先順位、公衆衛生看護活動の目的、関連図 事前学習
教科書 P10~29 を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
関連図の発表準備を行う
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h) 7回目
5/27(月)4限 (石田ゆかり)
【内容】地域のアセスメントの実際、健康課題の抽出・優先順位の決定②(グループ)【PC⑤】 【到達目標】他のグループによる発表や、フィードバックを受け、発表した関連図について省察できる。 【キーワード】地域診断、アセスメント、健康課題の抽出、健康課題の優先順位、公衆衛生看護活動の目的、関連図 事前学習
教科書P10~29を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h)
8回
6/11(火)4 限 (石田ゆかり)
【内容】 保健活動計画の立案と目標の設定【PC➅】 【到達目標】地域診断により抽出された健康課題とその背景要因、地域特性、地域資源を関連づけて説明できる。 【キーワード】保健活動計画、活動目標、活動方針、活動方法、評価指標 事前学習
教科書 P10~29 を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
保健活動計画の立案および目標設定したものを提出する(2h)
9回
6/18(火)4 限 (石田ゆかり)
【内容】地域の資源を活用した地域の健康課題を解決する地域ケアシステムの構築 【到達目標】地域ケアシステム構築に必要な地域の住民組織との協働、住民組織への支援、施策化、社会資源の開発、ネットワーク化について説明できる。 【キーワード】地域ケアシステム、地域資源、ネットワーク化、住民主体的な活動、連携会議 事前学習
教科書 P2~5 を読んでから授業に出席する(2h)
事後学習
公衆衛生看護活動における地域のアセスメントから、健康課題の解決や地域ケアシステムの発展をめざす展開と保健師に必要な技術について、理解したことをレポートにまとめる(2h)
10回
6/25(火)4 限 (外部講師:石川哲夫先生、並木道貴先生、盛晃彦先生、さんむ医療センター骨粗鬆症リエゾンサービス、石田ゆかり)
【内容】地域の健康課題と地域活動の取り組み事例② 【到達目標】地域の健康課題とその背景要因を理解し、多職種および他機関連携で行う地域活動の取り組みの例をあげ、説明できる。 【キーワード】多職種連携、他機関連携、リエゾンサービス、予防活動、骨粗鬆症検診 事前学習
骨粗鬆症および骨粗鬆症リエゾンサービスについて調べて授業に出席する(2h)
事後学習
授業の内容をふまえ、事前学習および関連科目を復習し、多職種および他機関連携による地域活動の理解を深める
授業内で連絡する事後課題を期日までに提出する(2h) 11回
7/2(火)4 限 (石田ゆかり)
【内容】地域の保健活動計画の策定と展開① 【PC⑦】 【到達目標】地域の健康課題の実態に関わる情報を、総合的に分析できる。 【キーワード】プロセス評価、影響評価(インパクト評価)、結果評価(アウトカム評価) 事前学習
必要な資料にアクセス可能なように準備しておく(1h)
事後学習
保健活動計画を策定したものを提出する(3h)
12回
7/9(火)4 限 (石田ゆかり)
【内容】地域の保健活動計画の策定と展開② (グループ)【PC⑧】 【到達目標】地域診断を基にして、健康課題に関連する事業・施策の説明、保健事業の提案ができる。 【キーワード】健康施策、対象集団の健康水準、長期・中期・短期目標、評価指標、評価時期 事前学習
地域診断に基づく健康課題に関連した、地域の事業・施策、新たな保健事業の提案について、発表の準備を行う(2h)
事後学習
グループワークを通して、保健事業の提案について見直しを行い提出する(2h)
13回
7/16(火)4 限 (石田ゆかり)
【内容】地域の保健活動計画の策定と展開③ 発表 (グループ)【PC⑨】 【到達目標】他のグループによる発表や、フィードバックを受け、発表した地域の事業・施策、新たな保健事業の提案とその意義についてさらに省察できる。 【キーワード】健康施策、保健活動計画の評価・改善 事前学習
地域診断に基づく健康課題に関連した、地域の事業・施策の提案について、発表の準備を行う(2h)
事後学習
授業内で説明する課題を期日までに提出する(2h)
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
【定期試験】 7/23(火)4限
【成績評価】 1. 授業、グループワークへの取り組み姿勢 20% 2.課題、レポート 30% 3. 定期試験 50% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内にて解説、または解説コメントをポータル等で配布します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
地域保健福祉活動のための地域看護アセスメントガイド 第2版 地区活動ならびに施策化のアセスメント・活動計画・評価計画の立案
佐伯和子
医歯薬出版株式会社
978-4-263-23710-6
2,600(税抜き)
参考文献・推薦図書
コミュニティ・アズ・パートナー ‐地域看護学の理論と実際‐第2版.金川克子監訳:エリザベスT. アンダーソン,ジュディス・マクファーレン.医学書院, 2007, 3,800円(税抜き)
保健の実践科学シリーズ 行政看護学.金子仁子.講談社.2017.3,500円(税抜き) 研究室
H棟409
オフィスアワー
月曜日2限
火曜日1限 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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